はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ネム史上最高セキュリティHot/Cold Walletの作成と使い方を解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Cold Wallet(インターネットに接続されない)でありながらHot Wallet(資産を容易に送受信できる)であるWallet
これによりユーザーはオフラインcold storageの安全性を保ちながらXEMを送受信できるようになります。

パート1:イントロダクション

仮想通貨とブロックチェーン技術での新しく革新的なアイデアを紹介します。Cold Wallet(インターネットに接続されない)でありながらHot Wallet(資産を容易に送受信できる)であるWalletをセットアップします。

これによりユーザーはオフラインcold storageの安全性を保ちながらXEMを送受信できるようになります。これはNEMの強力なAPI及び完全に新たなコードによる層によって設計された構造のおかげです。

仮想通貨の出現によってこの新たな分野において利益及び投資の増加を目の当たりにしましたが、それに伴ってセキュリティー(安全性)について考える必要が出てきました。

幸いなことに、理想的な状況ではブロックチェーン技術は自身のプライベートキーを管理しているという条件の元、このことを頭に入れた上で作られます。

NEMは仮想通貨時価総額において一貫してトップ10にランクインしており、開発者やユーザーがセキュリティーを強化できる簡単で直観的な方法を提供しています。

これを実現するために我々はwalletの「air-gapping」を実行します。つまりwalletが一度もインターネットに接続することなく、そしてインターネットに接続している他のデバイス(例えばハードウェアwallet)とも繋がることもなく、暗号通貨の送受信が可能になります。

では、安全性をさらに確保するには何ができるでしょうか?

二つのコンピューターがあればサイバー攻撃を防ぐためにプライベートキーをインターネットから離すことはもちろん可能です。

単に取引をオンラインで作り、キーを守るためにオフラインでサインをし、再びオンラインで放送すればいいだけです。これが「air gap」保護もしくは「cold storage」と言われているものです。

「Air-Gapping」

Air-gappingのアイデアは二つのデバイスを所持しているところから始まります。

一つはインターネットにアクセスでき、もう一つは「一度も」インターネットに接続しないという条件があります。

プライベートキーをそこに保管するため、「一度も」インターネットに接続しないという条件が非常に大事です。

今回は普段から使われることがなくなったアンドロイド携帯を使います。本質的には取引の作成とサインの伝達を離すということを行います。

作成とサインはオフラインデバイスで行われ、伝達はオンラインデバイスで行われます。これは前から技術に精通している開発者からすると理論的に可能であるとされていたが、今回初めてほぼ誰でも使えて追加ハードウェア購入を必要としない実験用アプリを提供します。

これが実験用の概念実証アプリであり、注意深く扱われるべきであることを理解しておく必要があります。よってNEMチームはこのアプリの利用による資金の損失については責任は取れません。

パート2:開発過程

パート2では作成・サインアプリ(Cold)と伝達アプリの二つの過程があります。

作成・サインアプリ(Cold)

両方のアプリはプラットホーム間コンプライアンスを可能とするためにイオニア式枠組みで作られています。さらにNPMで利用できるNEM-SDKは広範囲にわたってこのアプリに使われています。

作成・サインアプリのためには以下のことを実現しなければなりませんでした:

  1. モバイルアカウントQRのスキャン
  2. QR及びWalletをデコードし、プライベートキーを回収
  3. 回収したプライベートキーを使って取引を作成しサインする
  4. QRを生成

全過程については詳細に説明しませんのでコード全体のGitHubリンクはこちらにあります。

しかし、正確に文書として記録されていなかったがために難解だった部分については話します:QRのデコード及びWalletの解読。

QRコードの解読は割と簡単であり、それに似たjson オブジェクトが得られました:

次の関数を使用して、上記のオブジェクトでウォレットを復元化しました。

この関数の結果は、トランザクションを作成して署名するウォレットの秘密鍵です。

その後、伝達アプリケーションによってスキャンされるQRコードが生成されます。

熟読したい方向けに、コード全体がここにあります。

伝達アプリ

伝達部分は割と簡単でした。Cold Walletによって生成されたQRコードをスキャンし、与えられた終了点へのPOSTリクエストをすることでブロックチェーンへと伝達させるだけでした。

注:この終了点はこちらからアクセスできる利用可能なNEMメインネット節のリストから選ばれました。

さらに詳しく知りたい方はGithub

パート3:Hot / Cold Walletの利用チュートリアル

資金を動かす際にpaper walletの利用によってセキュリティーの層が一つ追加されます。

これによりほぼ完全なcold wallet環境を実現できます。前もって説明したように二つのスマートフォンが必要になります:インターネットに接続するものとしないもの。

取引サインアプリに移動させる前にオフラインのiOS/Android/NanoWalletアプリによってwalletを作ってバックアップすることも可能です。

OSが新しくインストールされたアンドロイド携帯を使用することを勧めます。そして取引サインアプリをインストールし、デバイスの寿命が尽きるまで携帯を飛行機モードに切り替えておきます。

注:飛行機モードに切り替えた後にアプリをインターネットに接続してしまうとオフラインサインアプリによるセキュリティーを無効にしてしまいます。

以下のようにアプリをインストールします:

  • ・取引放送アプリ:インターネットに接続する携帯にインストール
  • ・取引サインアプリ:インターネットに接続しない携帯にインストール

準備を進める

このステップではpaper walletを作ります。これはインターネットに接続されていないPCで行うことを勧めます。

これによりさらにcold環境に近づき資金をwalletからとwalletへと移動できます。Paper wallet生成アプリをダウンロードし、以下の情報に従ってください:

  • ・左にあるQRコードには誰とでも共有できるNEMアカウントアドレス情報があります。このアドレスを送ることによって資金が貸方に記入されます。
  • ・右上にあるQRコードにはパスワードが暗号化されたプライベートキー情報があります。NanoWalletとスマートフォンは両方ともプライベートキーを含む同じQR構造をもっています。
  • ・右下のQRコードはプライベートキー自身です。一般的なQRコードリーダーを使って秘密のキーストリング自身を読み込むことができます。

Cold Walletから資金を引き出す方法

NEM Hot / Cold Wallet

古いもしくはインターネットに繋がらないスマートフォンでこのアプリを起動しましょう。このアプリがオフラインで取引をサインします。

  • ・Wallet QRをスキャン:Paper walletの右上にあるQRコードをスキャンすることでプライベートキーを入手することができます。
  • ・手動入場:宛先アドレス/送金額/メッセージ/プラベートキーを手動で入力します。しかし用意されたインボイスQRコードをスキャンすることも可能です。インボイスはNanoWalletもしくはiom.ioで入手できるAndroid/iOS NEMアプリで容易に作ることができます。

パスワードを入力して、プライベートキーを復元して取得します。

入力後、QRリーダーが起動し、QRコードをスキャンして、最終的に、提供されたウォレットのプライベートキーフィールドに入力します。

この画面では、復元化が成功するとプライベートキーが自動的に入力されます。

準備されたINVOICE QRをお持ちの場合は、前と同じように ‘SCAN INVOICE’を押すと、カメラにINVOICEのQRコードをスキャンするように促すことができます。

そこに、あなたの「NEMアドレス」、「金額」および「メッセージ」フィールドが自動的に入力されます。

必要なすべてのフィールドを入力すると、 ‘SIGN TRANSACTION’ボタンが有効になります。

「SIGN TRANSACTION」ボタンを押すと、ネットワークに伝達される最終的なQRコードを含む新しいページが表示されます。

このQRコードは、「トランザクション伝達」アプリによってスキャンされます。

トランザクション伝達アプリ

定期的に使用するスマートフォンにインストールしたこのアプリを起動します。 例えば、インターネットに接続されているものなどの。

SCAN QR CODEの説明をします。

SCAN QR CODEボタンを押して、生成したQRコードを他の電話機(スマートフォンなど)の「NEM Hot / Cold」ウォレットアプリでスキャンします。

スキャンが成功すると、「BROADCAST」ボタンが有効になり、トランザクションをNEMネットワークに伝達できます。

伝達が成功すると、以下のようなメッセージが表示されます。 トランザクションハッシュと「成功」または「失敗」メッセージで完了します。

不十分な金額などの場合は、エラーメッセージも表示されます。

以上となります。 これで、オフラインウォレット、NEMホット/コールドウォレットから送受信されました。

NEM Hot/Cold Wallet: The First Ever NEM Cold Offline Wallet You Can Use To Send And Receive Funds

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/13 金曜日
10:10
ウクライナ、仮想通貨への18%課税など定める法案 2025年成立目指す
ウクライナ議会が仮想通貨課税法案を審議中だと伝えられる。2025年初頭の成立を目指す。同国は仮想通貨の草の根使用で世界6位だ。
09:05
ビットコイン、一時史上最高値を伺うも金利上昇で反落 仮想通貨アナリストが相場分析|仮想NISHI
仮想通貨市場ではビットコインが13日未明に一時10万2千ドルを上回り、史上最高値(10万4千ドル)を意識する展開となった。
08:40
アバランチ、380億円調達 仮想通貨AVAXロックアップ販売で
Avalanche(アバランチ)は、Galaxy Digital、Dragonfly、ParaFi Capitalを中心に総額2億5000万ドルの仮想通貨ロックトークン販売を実施した。
07:55
中国、仮想通貨投資緩和の兆しか アリペイにビットコインETFの関連広告
中国本土のAlipayユーザーが、現物ビットコインETFを推奨する広告をホームページ上で発見し閉鎖的な中国の仮想通貨市場に新たな変化の兆しが見られた。
07:15
トランプ氏支援のワールド・リバティ、DeFi銘柄LINKとAAVEを大量購入 価格高騰
トランプ次期大統領の一家が推進する仮想通貨DeFiプロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLFI)」は12日、DeFi銘柄に大規模な投資を行い、注目を集めた。
06:35
米テキサス議員、戦略的ビットコイン準備金法案を提出
テキサス州のジョヴァンニ・カプリリオーネ下院議員が12日、戦略的仮想通貨ビットコイン準備金の設立に向けた法案を提出した。テキサス州議会に提出された法案はビットコインの重要性を定義する画期的な提案となる。
06:15
トランプ次期大統領、米国を仮想通貨リーダーにする意欲を再強調
トランプ次期大統領が12日、アメリカの仮想通貨産業における世界的リーダーシップを確保するため、戦略的なビットコイン準備金の創設が必要であることを再び強調した。
05:50
ブラックロック、最大2%のビットコイン投資配分を推奨
世界最大の資産運用会社であるブラックロックは12日に発表した報告書で、投資家のポートフォリオの1〜2%を仮想通貨ビットコインに配分することを推奨した。
12/12 木曜日
20:00
ソラナのリキッドステーキングとは?JitoやバイナンスSOLなど注目動向
ソラナのリキッドステーキングについて、仕組みから始め方まで徹底解説。年利5-8%の報酬に加え、DeFiでの追加収益も期待できる新しい資産運用方法を、初心者にもわかりやすく解説します。2024年12月時点の最新情報とリスクも網羅。
19:06
自民党、新体制「web3ワーキンググループ」始動
自民党デジタル本部が「web3ワーキンググループ」を新設し、暗号資産(仮想通貨)に関する制度および税制の見直しに向けた議論を本格化させる。平将明デジタル大臣は国会答弁で、先日の石破総理の答弁を補足する形で税制改正について説明した。
18:00
JR東日本、Suicaデータ活用のブロックチェーンアプリ「JRE WALLET」発表
JR東日本が世界5億人規模のメタバースZEPETOなど8社と提携し、Suicaデータを活用した新プラットフォーム「JRE WALLET」を2025年1月に開始。ブロックチェーン技術を基盤に、移動データと連動したデジタル報酬など、新たな顧客体験を提供へ。
17:45
バイナンス、3種類の仮想通貨取引ペアを12月13日に取扱い中止
大手仮想通貨取引所バイナンスが、DCR/BTC、PEPE/TUSD、ZEN/ETHの3通貨ペアの取扱いを12月13日に中止。各トークンの上場廃止ではなく特定取引ペアのみが対象。流動性向上を目的とした定期的な見直しの一環。
16:00
「日本は仮想通貨イノベーションの重要な市場」量子耐性のL1ブロックチェーン「Diamante」創設者に独自インタビュー
次世代ハイブリッドL1ブロックチェーン、Diamanteの創設者へCoinPostが独自インタビューを行った。同社は日本を重要市場と位置付けており、日本企業やブロックチェーン協会と協議を進めると同時に、コラボレーションにも力を入れている。
15:00
DOGE・LTCマイニングが収益源に 上場企業が相次ぎ参入
BIT MiningとVivoPowerがドージコイン・ライトコインマイニング事業に参入。ビットコインと比べ約3倍の収益性を実現し、再生可能エネルギーとの統合で環境負荷軽減も実現。企業の新たな収益戦略として確立へ。
13:40
仮想通貨SUI(スイ)史上最高値更新、前日比30%高騰 材料まとめ
仮想通貨スイは12日、28.8%続伸し史上最高値を更新して4.85ドルの値をつけた。複数の材料があり注目を高めている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧