はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

即時かつ無料のステーブルコイン送金

ブロックチェーン開発企業Aptos Labs(アプトスラボ)とアフリカのフィンテック企業Yellow Card(イエローカード)は2日、提携を発表し、アフリカ20カ国で即時かつ手数料(ガス代)無料のステーブルコイン送金を開始した。

イエローカードの調査によると、サブサハラアフリカ(サハラ砂漠以南のアフリカ)では、現在5,400万人以上のユーザーが暗号資産(仮想通貨)を利用している。ステーブルコインは、米ドルへのアクセスが制限されている地域や、為替危機が続く国々で安定した価値保存手段として利用されており、その需要は急増している。

また、アフリカのリサーチ企業Intelpointのデータによると、P2P仮想通貨取引所の取引量はアフリカが圧倒的に多く、上位10カ国のうち7カ国がアフリカ諸国となっている。

この提携により、数百万人のイエローカード・ユーザーはAptosの高速ブロックチェーンを利用して、即時かつガス料金無料のUSDTおよびUSDC送金が可能になる。イエローカードの大規模な金融ネットワークとAptosの高度なブロックチェーンインフラが融合することで、アフリカのユーザーは、より手頃な価格で、アクセスしやすく、かつ高速なステーブルコイン送金を日常的に利用できるようになる。

イエローカードの戦略責任者であるGillian Darko氏は、今回の提携の意義について次のように述べている。

ガス代を廃止し、堅牢な次世代レイヤー1 Aptosネットワーク上で即時決済を可能にすることで、数百万の人々が、国境を越えた送金から日常の買い物まで、あらゆる用途でUSDTやその他のステーブルコインをより高速かつ手頃な価格で利用できるようになる。

また、アプトスラボの決済部門を率いるAlex Heuer氏は、「アフリカは、実際のユースケースにおけるステーブルコインの採用をリードしており、当社のゼロ手数料と即時決済の機能は、この需要に完全に適合している。」と述べた。

イエローカードとアプトスラボ

イエローカードは、アフリカ初のライセンス取得済みステーブルコイン決済プラットフォームで、アフリカ大陸20カ国と新興市場で事業を展開している。USDTやUSDC、PYUSDなど、米ドルにペッグされた通貨をサポートするとともに、モバイルマネーなど現地の決済手段と連携。個人および企業に対し、送金、資産保護、決済サービスを提供している。

イエローカードは今年6月、クレジットカード大手のVisaと提携し、クロスボーダー決済におけるステーブルコインの利用を促進する契約を締結した。イエローカードは今年中に、少なくとも1カ国でVisaとの提携を通したステーブルコイン取引を開始する予定で、2026年にはその規模をさらに拡大する。

アプトスラボは、次世代のレイヤー1ブロックチェーンAptosの開発を推進しており、アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)やフランクリン・テンプルトン、PayPal Venturesなどの著名投資家から支援を受けている。

Aptosブロックチェーンは、ステーブルコイン送金において、1秒未満のファイナリティと毎秒11,000以上のトランザクションを達成している。

アプトスラボは日本市場での展開にも力を入れており、昨年10月にはNFT・メタバース事業を展開するHashPaletteと買収契約を締結し、完全子会社化した。

HashPaletteは、デジタルコンテンツの発行・管理・流通を目的としたPaletteChainの開発元で、独自の仮想通貨「パレットトークン(PLT)」を発行していた。PaletteChainはAptosネットワークへ移行し、PLTはAptosネットワークのネイティブトークン「Aptos(APT)」へ引き換えられた。

Aptosネットワークは、現在開催中の大阪・関西万博において、公式ウォレットアプリ「EXPO2025デジタルウォレット」のブロックチェーンネットワークに採用されている。

関連:Aptos、大阪・関西万博で記念スタンプラリー開始 メールアドレスのみでWeb3体験が可能

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/20 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、投資会社創設者によるETH1万ドル到達予測やXRPの最高値更新など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1800万円目前で揉み合い、米規制緩和進展が下値支え|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1800万円を窺う展開。史上最高値更新後の高値揉み合いが続く中、米下院でのジーニアス法案可決など規制緩和の進展が相場を支援。トランプ政権の仮想通貨政策レポート公表を22日に控え、戦略的ビットコイン備蓄の具体策にも注目。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ大統領による米初の仮想通貨包括規制法署名に高い関心
今週は、ビットコインの価格予想、古参ビットコイン大口保有者の動向、トランプ大統領による米初の仮想通貨包括規制法への署名に関する記事が最も関心を集めた。
07/19 土曜日
13:50
トランプ一族関連のWLFI、4.5億円分のイーサリアムを追加購入 総額370億円超に
ワールド・リバティ・フィナンシャルが861ETHを新規購入し、総保有量は70,143ETHに到達。仮想通貨法案可決が追い風に。
13:20
ジャック・ドーシーのブロック社、S&P500指数に追加へ
ジャック・ドーシー率いるブロック社がS&P 500指数に追加される。株価は時間外取引で10%以上上昇した。同社は米国製の新ビットコインマイニングチップを年内発売予定だ。
11:30
ピーター・ティール支援の仮想通貨取引所ブリッシュがIPO申請=CNBC
元NYSE社長トム・ファーレイ率いるブリッシュが証券取引委員会にIPOを申請。コインデスク買収実績を持つ同社の上場計画と業界動向を報告。
11:02
著名アナリストが分析、「ビットコインからイーサリアムへ資金移動、アルトシーズンの兆し」
ウィリー・ウー氏らがアルトシーズン開始を予測。仮想通貨ビットコインからイーサリアムへの資金ローテーションが本格化し、アルトコイン市場の上昇環境が形成。
10:05
JBA、暗号資産アンケート 分離課税20%導入の場合84%が投資増額意向
日本ブロックチェーン協会が暗号資産税制アンケート結果を公表した。保有者の84%が分離課税20%で投資増額すると回答した。また、10人に1人以上が暗号資産を保有などの結果も出た。
08:50
仮想通貨全面高の一週間、米下院クリプトウィーク振り返りと今後の見通し|仮想NISHI
今週の仮想通貨市場は、米下院で開催された「仮想通貨週間」において、ビットコインが史上最高値となる12万ドルを超える展開となった。アルトコイン市場においても大幅な上昇が見られた。
08:30
リップル発行のRLUSD、ブルーチップから最高評価獲得
独立の格付け機関ブルーチップがリップルのRLUSDステーブルコインにA評価を付与。BNYメロンでの準備金管理と堅牢なコンプライアンス体制などが評価された。
07:30
「米SECはトークン化の規制例外措置を検討中」アトキンス委員長
米SECのアトキンス委員長が、SECは証券のトークン化における規制の例外措置を検討していると明かした。RWAのトークン化は仮想通貨・ブロックチェーン領域で大きなトレンドになっている。
07:00
「保有していれば国家債務削減できたか」ブルガリア政府が2018年に手放した21万ビットコインの現在価値
ブルガリア政府が2018年に売却した21万3500BTCの仮想通貨ビットコインの現在価値は250億ドル超。同国債務の約8割に相当する巨額損失として話題に。
06:20
米上場ビットデジタル、イーサリアム保有量12万ETHに拡大
米ナスダック上場のビットデジタル社が18日、6730万ドルの資金調達で19683ETHの仮想通貨イーサリアムを追加購入。総保有量は120,306ETHで、時価4.24億ドルに拡大。
05:40
トランプ大統領がステーブルコイン法案に署名、米初の仮想通貨包括規制法が成立
トランプ大統領が19日、ステーブルコイン規制枠組みを定めるGENIUS法案に署名し米初の仮想通貨包括規制法が成立。2500億ドル規模のステーブルコイン市場に明確な規制導入。
07/18 金曜日
17:36
JBA、仮想通貨の税制改正「5項目」提言 申告分離課税20%など
日本ブロックチェーン協会が7月18日、暗号資産の税制改正要望書を政府に提出。最大55%の総合課税から20%分離課税への移行、損失繰越控除、暗号資産同士の交換非課税など5項目を要望。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧