
BNB戦略加速
米ナスダック上場の半導体メーカー、ナノ・ラボ(ティッカー:NA)は7月3日、74,315BNBを約5,000万ドル(72億円)で購入したと発表した。平均購入価格は672.45ドルで、同社の仮想通貨準備金は約1億6,000万ドルに達したとみられる。
今回の購入は、同社が6月24日に発表した総額5億ドルの転換社債プログラムに基づく初回取得となる。ナノ・ラボはBNBチェーンのネイティブトークンであるBNBを中核的なトレジャリー資産と位置付け、流通量の5-10%保有を目標に掲げている。
同社は中国の主要なWeb3インフラ・プロダクトソリューション提供企業として、ビットコインマイニング用チップやAI関連事業を展開している。BitcoinTreasuriesのデータによると、約1,000BTCも保有しているとされる。
同社は長期的にBNBの安全性と価値を徹底評価し、転換社債と私募により最大10億ドル相当のBNB取得を計画している。
この戦略はマイクロストラテジー社のビットコイン準備金モデルを参考にしたアプローチとみられる。バイナンスの元CEO CZ氏は同社を「BNBのマイクロストラテジー」と評価しており、機関投資家レベルでのBNB投資熱の高まりが注目される。
関連:株価36%高騰、米上場ナノ・ラボが720億円調達で仮想通貨BNBの財務戦略採用