クリプト指標導入「CoinPostアプリ」の使い方をトレーダー目線で解説|寄稿:Bit仙人
はじめまして、仮想通貨トレーダーの「Bit仙人(@bitmexsen)」と申します。
暗号通貨メディアCoinPost(コインポスト)さんがリリースしている公式スマートフォンアプリをご存知でしょうか。
実はこれ、ただのニュース配信アプリに留まらない、トレードに役立つ素晴らしい機能が備わったトレーダー用ツールと言っても過言ではないポテンシャルを秘めています。
CoinPost公式アプリをインストールするべき理由、基本的な使い方とトレード活用法をご紹介します。
Coinpostアプリの基本機能
まず、Coinpostアプリの基本機能は以下4つに大別できます。
- 幅広い仮想通貨チャートデータ
- クリプト指標
- 仮想通貨ニュース
- MyCoin機能
以下で使い方を紹介していきます。
幅広い仮想通貨銘柄のデータ表示
BTC、ETH、XRPなど主要仮想通貨だけでなく、マイナーなアルトコインやdefiトークンなど1,000以上の幅広い仮想通貨銘柄に対応しています。下部メニュー「価格情報」からアクセスできます(1)。
また、基準通貨もUSDからJPY・BTC・BNBだけでなく、幅広い通貨に変更可能です(2)。日本円表示にしました(3)。
下部メニュー「Pick UP」をタップするとクイックメニューが開き、注目されている通貨に素早くアクセスできます。
MyCoin機能
「MyCoin」で監視したい通貨の動向を効率よくチェックすることもできます。 これはアプリ上で好みの仮想通貨銘柄を選ぶことで価格チャートやニュースを自動でソートしてくれる機能です。
下部メニュー「価格情報」(1)からMyCoinの編集(2)をクリック、My Coin追加登録の検索窓(3)から追加したいコインを探し、銘柄名の☆マークをタップすると追加できます。
銘柄の削除や並び替えは「MyCoin編集」ページ(4)(5)で行うことができます。
※全ての通貨に対応しているわけではありません。
最新の仮想通貨関連ニュースが一目で分かる
下部メニュー「ニュース」からCoinPostが配信する国内外の暗号通貨・ブロックチェーン関連ニュース一覧が逐一チェックできます。
「My Coin」で好みの銘柄関連のニュースに絞って表示することもできるので、必要な情報を最短で取得することができます。
重要ニュースのプッシュ通知機能も
仮想通貨相場に影響する重要ニュース速報をスマホにプッシュ通知してくれる機能もあります。下部メニュー右端「設定」からプッシュ通知をオフにもできます。
ちなみに、プッシュ通知設定の上にある「自動スリープブロック」は、ONにしておくとOSで指定した自動スリープ時間になっても画面が落ちない機能です。 将来的に自動で更新されるコンテンツが出た時に便利に使えるとのことです。
業界初 クリプト指標カレンダーとは
株式や為替の金融業界では、日経平均株価や米雇用統計などの「経済指標」により、現在のマーケットの状態を把握できます。
半減期や主要アルトコインの大型アップデート情報など仮想通貨相場に影響を与える重要ファンダ情報を時系列で確認できる、仮想通貨版の経済指標「クリプト指標」を取り入れたのは業界初です。(インデックス系指標も導入予定とのこと)
下部メニュー「指標」(1)からチェックできます。☆マークの多さは重要度を表しています(2)。右下のアイコンをクリックすると当日に戻ります(3)。
クリプト指標の具体的なイベント事例としては、以下のようなものがあります。
- 主要通貨の半減期
- 主要通貨のハードフォーク
- CMEのビットコイン先物SQ
- Ripple SWELLイベント開催日
- 確定申告日など
関連:ビットコインなど仮想通貨の値動き解明へ|寄稿:仮想NISHI
ブロックチェーン求人指数など独自指標も
取引所の口座数など独自集計データ等から算出した「ブロックチェーン求人指数」、仮想通貨ニュースへの「関心度指数」など、これまでにない指標もあります。
トレード戦略① アルトコイン監視
MyCoin機能を使った特定アルトコインの監視をCoinPostアプリのみで完結できます。
ニュースからチャートをチェック
それなりに出来高があるアルトコインやトークンであれば、Coinpost記事で最新の重要ファンダ情報が挙がります。最新ニュースのチェックと併せて、価格チャートもファンダに連動して動いているか、仕込みのような底堅い値動きがあるか、などアプリ内で確認できます。
チャートからニュースを素早くチェック
話題のDEFI銘柄やNEM、XRPの価格とニュースをセットで追うという使い道があります。大きな値動きがチャートで確認できた時、相場に影響するようなニュースがなかったかファンダを素早く確認できます。MyCoinに登録しておけばよりスムーズ。
自分の用途に合わせてカスタマイズできるのがいいですね。
トレード戦略② クリプト指標で重要ファンダを把握
半減期を調べる手間が省ける
「クリプト指標」では、重要イベントであるBTCだけでなく、モナコイン(MONA)やリスク(LISK)を含む主要アルトコインの半減期予定日を更新してくれています。いちいち通貨ごとのサイトをブックマークしなくてもXデーを見逃しません。
主要アルトコイン半減期前後のトレード例
上位アルトコインであるLTC半減期(2019年8月5日)とBCH半減期(2020年4月8日)前後を振り返ると、採算が取れないマイナーが撤退したことでハッシュレートが下がり、価格はズルズルと下落していきました。
半減期でマイナー報酬が半減するからといって、時価総額が高くとも通貨の希少価値が高まるわけではないということです。
半減期前後の採掘難易度(Difficulty)や採掘速度(ハッシュレート)を観察することが重要です。 今までの事例から、半減期前後のハッシュレートと価格の動きには相関があります。
ハードフォークやエアドロップも注目
2020年後半でいえば、以下のような主要アルトコインのハードフォークやエアドロップに相当するイベントの注目度も高いので価格に影響してくる可能性が高いです。
- 11月中旬予定 BCHのハードフォーク(Bitcoin CAT)
- 12月下旬予定 XRP保有者に同数のSparkトークン付与
BTC先物市場の恒例行事チェック
例えば、ビットコイン先物市場で価格に影響がありそうな定例行事に以下があります。- CMEのSQ
- Deribitのオプションカット
- BitMEXの先物期限日
月一回だと忘れがちな、これら価格に影響が出そうなビットコイン先物市場のイベントは、全てクリプト指標でチェックできます。
まとめ
CoinPostスマホアプリの使い方と暗号通貨トレードでの活用方法を紹介してみました。
CoinPostアプリを使ったトレード戦略として、
- 価格とニュースでアルトコイン監視
- クリプト指標で半減期やハードフォークなど重要ファンダチェック
- 先物市場の定期イベントチェック
などトレードに役立つCoinPostの使い方を私なりの視点でご紹介しました。
今後、自動で更新されるコンテンツやインデックス系指標の導入なども予定しているそうです。 今より更にトレーダーに無くてはならないツールになる可能性がありますね。
ぜひ使いこなして、トレードに活用してみてください。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します