今週の主要仮想通貨材料まとめ、ソラナ・XRPの現物ETF申請やヴィタリックのイーサリアムコメントなど
暗号資産(仮想通貨)の材料まとめ
前週比の騰落率(10/27〜11/2)
時価総額上位の暗号資産(仮想通貨)銘柄を中心に、過去1週間の材料をまとめた。
時価総額1位:ビットコイン(BTC)
ビットコイン(BTC)は今週10月30日に7ヶ月以上ぶりに7万ドルに復帰し、一時7万3500ドル付近まで上昇し、3月14日に記録した7万3738ドルに迫った。一方、最高値を更新できず、金曜日に7万ドル台を再び下回った。
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木曜日発表のインフレデータ「PCEデフレーター」が11月のFOMC会合での利下げ見送りの可能性を高めたことや、来週の大統領選を控え投資家が一旦ポジションを解消したことが相場下落の背景にあったとみられる。
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時価総額2位:イーサリアム(ETH)
イーサリアム(ETH)については、共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が26日、イーサリアム財団と自身によるETH売却を指摘する声にXで説明を行った。
関連:ヴィタリック、財団と自身によるイーサリアム売却を指摘する声に回答
今回の説明は、イーサリアム売却を直ちに止めるように要求したXの投資家からの投稿に対して行われたもの。ブテリン氏はリプライで「イーサリアム財団はリサーチャーや開発者に、貢献に対する報酬を支払っている」と説明し、敬意を示すよう求めた。
ETHは対BTCの価格でパフォーマンスが優れず、2021年の水準に戻っている。
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時価総額5位:ソラナ
ソラナ(SOL)に関しては、米国で2件目の現物ETFの申請がSECへ提出された。
申請を正式に提出したのは仮想通貨投資会社Canary Capital。同社は10月にXRPとライトコイン現物ETFの申請も行った。
同社は「ソラナの堅牢なDeFiエコシステムは、1日あたりのトランザクション(TX)数、アクティブアドレス数、新規アドレス数などオンチェーン指標で強さを示しており、すべての利用者に低手数料環境を提供している」とアピールしている。
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また、カナダの仮想通貨投資会社ソル・ストラテジーズは29日、ビットコイン(BTC)の一部を売却し、ソラナの追加購入を実施したと発表。現在の保有数は約13万SOLで、約35.5億円相当。
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時価総額7位:XRP
XRPについては、欧州大手暗号資産投資企業21Sharesが11月1日、XRPの現物ETFの申請書(S-1)を米証券取引委員会に提出したことが明らかになった。
XRPの現物ETF申請においては、BitwiseとCanary Capitalの提出に続く3件目。
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時価総額16位:アバランチ(AVAX)
アバランチ(AVAX)については、米大手資産管理会社VanEck(ヴァンエック)が10月31日、アバランチ基盤の人気ゲーム「Off The Grid」を開発するスタートアップGunzilla Gamesへの投資を発表。
VanEckは報告でGunzilla Gamesにおける出資テーゼについて詳しく語っている。
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先週、アバランチ財団が仮想通貨決済用のVisaカード「アバランチカード」を発表。このカードは、ステーブルコインUSDCやラップドAVAX、ステーキングAVAXなどでの支払いに対応し、Visaが使える店舗で利用可能。
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