
企業採用が進むアバランチ
アバランチ(Avalanche)は、その高いスループットと低遅延性で知られるブロックチェーンプラットフォームです。多くのユーザーはDeFi(分散型金融)やゲームアプリが動作するスマートコントラクト・ネットワーク「C-Chain」を利用していますが、アバランチにはさらに多くの機能があります。

出典:Avalanche
その中でも企業が注目しているのが「サブネット(Subnet)」です。サブネットはアバランチの革新的な技術であり、企業がスケーラブルでカスタマイズ可能なブロックチェーンを構築するのに最適です。
本記事では、企業のアバランチ採用事例、サブネットの仕組み、そして暗号資産(仮想通貨)AVAXの役割について詳しく解説します。特に、AVAXに関する情報は、アバランチの購入を検討する投資家やユーザーにとって重要です。
アバランチ取引所の特徴早見表
取引所 | メリット | デメリット | 現物取引 | レバレッジ取引 | AVAX ステーキング 報酬率 |
取引所手数料 (BTC参考) |
出庫手数料 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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ステーキング途中でも 売却・出金できる |
AVAX取引所に未対応 | 販売所 | 〇 | 年率5.3% 手数料差し引き後4.0%* |
Maker:-0.01% Taker:0.05% |
無料 | *ステーキング報酬率は24年11月実績 |
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AVAXの板取引が可能 | ステーキング サービス未提供 |
現物(取引所・販売所) | – | – | Maker:-0.02% Taker:0.12% |
0.01 AVAX | |
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未経験者にも 使いやすいUI/UX |
ステーキング 未対応 |
販売所 取引所 |
– | – | 無料 | 0.1 AVAX | ‐ |
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AVAXのステーキング サービス提供 |
AVAX取引所に 未対応 |
販売所 | – | 想定年率4.6 % | – | 0.01 AVAX | – |
アバランチの主な企業採用事例

出典:Avalanche
サブネットは、アプリ専用の分散型基盤を構築するためのソリューションです。企業はこの技術を活用することで、簡単に独自のネットワークを立ち上げることができ、トランザクション手数料の削減や、ユーザーエクスペリエンスの向上を実現することができます。また、企業の特定のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズが可能である点も大きな特徴です。ここでは、アバランチを採用している主な企業の事例をご紹介します。
直近の主な企業採用・実験例
時期 | 企業名 | 概要 |
---|---|---|
2024/6 | 株式会社コナミデジタルエンタテインメント | NFTソリューション「Resella(リセラ)」をアバランチサブネットで構築。NFTをシームレスに設計、発行、取引できる。ユーザ体験:Web3ウォレットやネットワーク手数料が不要、日本円で決済できる。 |
2024/3 | Alipay(アリペイ)*概念実証 | 東南アジア向け、Web3対応のクーポンプログラム。AvaCloudによって管理されるAvalanche Subnetを採用。加盟店がユーザーとの新しいインタラクションを促進し、ユーザーを維持するのにWeb3を活用。仮想通貨は決済に使用しない。食品・飲料業界に焦点を当ててPoCを展開し、観光でこれらの国を訪れる1億人以上のユーザーを対象に拡大する。 |
2024/2 | 韓国ネクソン(NEXON) | 代表作RPGゲームのオンチェーンバージョン「メイプルストーリー・ユニバース」を制作。独自のアバランチ・サブネットを基盤とする。 |
2024/2 | 米Citi(シティ)*概念実証 | プライベート・エクイティ・ファンド(以下PEファンドと表記)のトークン化に関する概念実証(PoC)に「Spruce」を使用。Spruceは2023年4月に設立された金融機関向けの専用ネットワーク「Evergreen Subnet」のテストネット。Wellington ManagementとWisdomTreeがパートナー。 |
2023/11 | JPモルガン*概念実証 | WisdomTreeが提供するファンドの募集や償還の実験。JPモルガンのブロックチェーンプラットフォーム「Onyx」とEvergreen Subnetを接続した。 |
ネクソンがアバランチを採用する理由
ネクソンは、メイプルストーリー・ユニバースの開発において「サブネット」を活用しています。CoinPostは、「サブネット」を活用するメイプルストーリーユニバースに関して。ネクソンの子会社NEXPACEの事業開発部門責任者であるアンジェラ・ソン氏にインタビューを行いました。
ネクソンは、過去20年以上にわたりメイプルストーリーを運営してきた経験から、オンラインゲームを提供する際の課題や、セキュリティおよびコンプライアンスの重要性を深く理解しています。そのため、構築方法やフェイルセーフ設定に関して、非常に高い要件を求めています。
この点で、アバランチのチームはゲームへの深い理解を持ち、すでに複数のサブネット上で多くのプロジェクトを稼働させ、ユーザーに公開している実績が評価されました。アバランチ・チームの実戦経験とゲームへの理解が、メイプルストーリーのインフラ作成において大いに役立ったといいます。
サブネットの特徴とメリット

出典:Avalanche Dev Docs
サブネットは、アバランチの一部の検証者(バリデーター)が集まって形成される、独自のブロックチェーンネットワークです。この仕組みにより、企業やプロジェクトは自分たち専用のネットワークを作り、トランザクションを処理することができます。サブネットは、一種の「ブロックチェーン・アズ・ア・サービス」として、アバランチのネットワークのセキュリティを活用しながら、独自のニーズに合わせた運用が可能です。
2024年6月21日時点で、アバランチには128のサブネットが構築されており、1564の検証者が全体のネットワークを支えています。各サブネットは、それぞれ独自の検証者を持ち、そのネットワーク内での取引を確認し、承認します。
バリデーターとは
ブロックチェーンに記録されるデータの妥当性を検証するノードのこと。
サブネットの特徴
1. 柔軟な拡張性
サブネットは独自のネットワークとして機能するため、他のネットワークからの影響を受けずに、安定したトランザクション処理を維持できます。これにより、開発者は自分たちのアプリケーションに最適な規模での運用が可能になり、ユーザーに対しても一貫したスムーズで低コストな取引体験を提供できます。
2. 検証者の要件を自由に設定可能
サブネットの開発者は、検証者の要件やネットワークの運用環境を自由にカスタマイズできます。また、取引手数料を無料にしたり、ユーザーに本人確認を義務付けるなど、特定の目的に合わせたブロックチェーンを構築することが可能です。
3. 独自のトークンと経済圏の構築
サブネットは、独自の仮想通貨(トークン)を発行し、手数料や報酬の設定を行うことができます。また、アバランチのネイティブトークンである「AVAX」を利用することも可能です。
機関向けサブネット「Evergreen Subnet」の事例
サブネットは、特に金融機関などの伝統的な企業向けに最適化されたシステムを構築できる点で注目されています。中でも、Avalancheが提供する「エバーグリーンサブネット(Evergreen Subnet)」は、金融サービス、サプライチェーン管理、医療機関などの企業が必要とする機能を備えたサブネットを簡単かつ迅速に立ち上げることができる技術です。
こエバーグリーンサブネットは、通常の機能に加えて、規制要件や内部のポリシーに対するコンプライアンスを強化するための制御機能を提供しています。これにより、企業はサブネット内で特定のルールや権限を設定し、柔軟なブロックチェーンソリューションを構築することが可能です。
アバランチの特性が活かされている点
アバランチは、高速な取引処理、拡張性、分散性、そして相互運用性に優れた技術的特性を持っています。これらの特性は、サブネットでもそのまま活用され、各サブネットが高いパフォーマンスを発揮できるようになっています。
アバランチのコンセンサスメカニズムは、取引を2秒以内に確定する高速性を実現し、多くの検証者が参加してもパフォーマンスを維持します。また、異なるブロックチェーン間でのスムーズな連携を可能にする技術により、サブネットは柔軟に運用され、様々なニーズに対応できる仕組みを提供しています。
サブネットはアバランチの強力な技術基盤を享受しつつ、特定のユースケースに最適化されたブロックチェーンネットワークを構築することが可能となります。
仮想通貨アバランチ(AVAX)の役割
AVAXは、アバランチのネイティブトークンです。アバランチ上でトランザクションを実行する際、エンティティはネットワーク上でそれを実行するために「ガス」として知られる対応する手数料をAVAXで支払います。これらの手数料は、トランザクションの実行後に焼却(バーン)され、流通市場から永久に削除される仕組みになっています。
AVAXは、ステーキングを通じてエコシステムを保護するのに使用されます。ジェネシス(創成)時に固定量の3億6,000万AVAXが発行されましたが、バリデーター(検証者)への報酬として少量のAVAXが常に発行されています。
サブネットのバリデーターになるには、2,000 AVAX(約880万円、2023年6月23日時点)のステーキングが必要です。メインネット公開の最小要件としては、5つのバリデーターが必要とされています。このため、サブネットのバリデーター(検証者)によるステーキング需要が、AVAXの価値を下支えする要因となっています。

出典:Avalanche Explorer
例えば、100のサブネットが稼働すると仮定し、各サブネットが平均8個のバリデーターを確保するとします。この場合、少なくとも800のバリデーター需要が生じることになります。これがAVAXの市場価値をサポートする重要な要素と見られています。
仮想通貨アバランチ(AVAX)を購入、投資するなら、操作が簡単・ステーキングも便利なSBI VCトレードがおすすめ。
仮想通貨アバランチ(AVAX)の買い方
日本円で仮想通貨アバランチ(AVAX)を購入するには、日本国内の暗号資産取引所の口座を開設する必要があります。
以下では、SBI VCトレードを例にAVAXの購入方法を紹介します。

- エイダ(ADA)
- アルゴランド(ALGO)
- エイプコイン(APE)
- アプトス(APT)
- コスモス(ATOM)
- アバランチ(AVAX)
- アクシーインフィニティー(AXS)
- バット(BAT)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ビットコイン(BTC)
- チリーズ(CHZ)
- ダイ(DAI)
- ドージコイン(DOGE)
- ポルカドット(DOT)
- エンジンコイン(ENJ)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- イーサリアム(ETH)
- FCR(FCR)
- フレア(FLR)
- ヘデラハッシュ(HBAR)
- リンク(LINK)
- ライトコイン(LTC)
- ポリゴン(MATIC)
- メイカー(MKR)
- モナコイン(MONA)
- ニアー(NEAR)
- ニッポンアイドルトークン(NIDT)
- オアシス(OAS)
- オミセゴー(OMG)
- サンド(SAND)
- シバコイン(SHIB)
- ソラナ(SOL)
- トロン(TRX)
- エックスディーシー(XDC)
- ステラ(XLM)
- リップル(XRP)
- テゾス(XTZ)
- ジパング(ZPG)
- ユーエスディーシー(USDC)
こんな人におすすめ
運営企業への信頼を重視し、投資を始めて徐々にその範囲を広げたい方、ストレスフリーでAVAXを購入し、ステーキングや積立などの便利なサービスを活用したい方に理想的です。申込は最短5分で完了し、「最短当日」には口座開設が完了します。

- エイダ(ADA)
- エイプコイン(APE)
- アービトラム(ARB)
- アスター(ASTR)
- コスモス(ATOM)
- アバランチ(AVAX)
- アクシーインフィニティー(AXS)
- バット(BAT)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ビルドアンドビルド(BNB)
- ボバネットワーク(BOBA)
- ビットコイン(BTC)
- チリーズ(CHZ)
- サイバーコネクト(CYBER)
- ダイ(DAI)
- ドージコイン(DOGE)
- ポルカドット(DOT)
- エンジンコイン(ENJ)
- イーサリアム(ETH)
- フレア(FLR)
- ガラ(GALA)
- ザグラフ(GRT)
- イミュターブル(IMX)
- カイア(KAIA)
- リンク(LINK)
- ライブピア(LPT)
- ライトコイン(LTC)
- ディセントラランド(MANA)
- マスクネットワーク(MASK)
- メイカー(MKR)
- モナコイン(MONA)
- オアシス(OAS)
- オミセゴー(OMG)
- オプティミズム(OP)
- ポリゴン(POL)
- クオンタム(QTUM)
- レンダー(RNDR)
- サンド(SAND)
- ソラナ(SOL)
- トロン(TRX)
- ステラ(XLM)
- リップル(XRP)
- シンボル(XYM)
ここが便利
出庫対応が速いため、アクティブなトレーダーにとって魅力的。AVAXの購入だけでなく、自分のウォレットで管理し、活用したい方におすすめです。「最短1分*で即時承認され、すぐに取引をスタート」。*申請内容に応じて数日かかる場合があります。
- エイプコイン(APE)
- アバランチ(AVAX)
- アクシーインフィニティー(AXS)
- バット(BAT)
- ブラッドクリスタル(BC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ブリリアンクリプトトークン(BRIL)
- ビットコイン(BTC)
- チリーズ(CHZ)
- ダイ(DAI)
- ドージコイン(DOGE)
- ポルカドット(DOT)
- エンジンコイン(ENJ)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- イーサリアム(ETH)
- フィナンシェトークン(FNCT)
- イミュターブル(IMX)
- アイオーエスティー(IOST)
- リンク(LINK)
- リスク(LSK)
- ライトコイン(LTC)
- ポリゴン(MATIC)
- メイカー(MKR)
- モナコイン(MONA)
- クオンタム(QTUM)
- サンド(SAND)
- シバコイン(SHIB)
- ラップドビットコイン(WBTC)
- ネム(XEM)
- ステラ(XLM)
- リップル(XRP)
- シンボル(XYM)
こんな人におすすめ
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