米国でVanEckに次ぐ事例
米国の暗号資産(仮想通貨)投資会社Canary Capitalは30日、ソラナ(SOL)の現物ETF(上場投資信託)の申請書(S-1)を、米証券取引委員会(SEC)に提出した。
「Canary Solana ETF」の申請書によると、同ファンドは「信託で保有するソラナの価格に連動する、投資機会を提供すること」を目指す。SOLを保管する事業者(カストディアン)などの詳細はまだ記載されていない。
同社はETFとしての投資価値をアピールする形で、「ソラナの堅牢なDeFiエコシステムは、1日あたりのトランザクション数、アクティブアドレス数、新規アドレス数などの継続的なオンチェーン分析で強さを示しており、同時にすべての利用者に低手数料環境を提供している」と主張した。
ブルームバーグのETFアナリストを務めるエリック・バルチュナス氏の見立てでは、ソラナの現物ETF申請は、今年6月にVanEckが申請して以来、2例目となる。
Canary has filed for a Solana ETF.. I believe this is #2 after VanEck pic.twitter.com/gNw6Cedrgy
— Eric Balchunas (@EricBalchunas) October 30, 2024
ソラナ現物ETFの承認可否を巡る焦点の一つは、SOLの証券性に関する判断。SOLがSECの監督対象である「証券」なのか、あるいは米商品先物取引委員会(CFTC)の監督下で扱われる「コモディティ」なのか、見解が分かれている。
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ソラナDEX取引量は過去最高水準に
30日には、ソラナの分散型取引所(DEX)取引量が過去最高を記録したところだ。ソラナではミームコインを始め、新規トークンの取引が多い傾向がある。
直近のソラナ上での取引量増加の一因は、新規トークンを活発に取引する「pump.fun」トークンの影響と見られる。また、Truth TerminalというAIエージェントがソラナで複数のトークンをリリースし、話題になっている。
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