- 核施設のスーパーコンピューターをマイニングに使用
- ロシアの核兵器施設で働く科学者が、同施設のスーパーコンピューターによってマイニングを計画し逮捕されました。このスーパーコンピューターは本来、外部のインターネットから遮断されており、セキュリティ部門によって彼らの犯行が暴かれました。
ロシアの安全保障担当官は、極秘の核ミサイル製造施設で仮想通貨を採掘しようと試みた数人の科学者を逮捕しました。
容疑者はビットコインを採掘するためにロシアの強力なスーパーコンピュータの使用を画策したと、メディアの報道官は述べています。
ロシア西部のサロフにある連邦原子力センターは規制地域となっています。
センターの広報部は、「仮想通貨のマイニングを含む私的な目的のためにコンピューター設備を使用することは容認されていない。」と述べています。
ロシア報道機関のMash氏は本事件について、
同施設のスーパーコンピュータは、侵入を防ぐためにインターネットに接続されることはありません。
容疑者らが不正にインターネットに接続した途端に、原子力センターのセキュリティ部門で警告が鳴りました。
彼らは連邦安全保障局(FSB)に引き渡されました。
と報じました。
ロシア核兵器開発の中枢都市サロフ
冷戦時代、ジョセフ・スターリンの統治下でソ連の最初の核爆弾が同施設で製造されました。
同施設が所在する都市であるサロフはソビエトの地図にも印が付けられておらず、現在でもロシア人がサロフを訪れるには特別な許可が必要です。
危険を避けるために有刺鉄線のフェンスでしっかりと守られた無人地域に囲まれています。
報道によると、連邦原子力センター(Federal Nuclear Center)は最大2万人の従業員を雇用しており、同施設が保有するスーパーコンピュータは1ペタフロップ(1秒当たり1,000兆回の計算)に相当する計算能力を誇っています。
暗号通貨のマイニングには、大きな計算力と膨大なエネルギーが必要です。
ロシアのいくつかの工業施設がマイニングに使われているという報告もあり、ある事業者はマイニングのために2つの発電所を購入したと伝えられています。
Russian nuclear scientists arrested for ‘Bitcoin mining plot’
February 11, 2018
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