- ダークネット業界で大手のInfraudの共同創業者を逮捕
- ダークネットの中心を担う一組織であるInfraudの共同創業者であるSergey Medvedev氏が先日タイにて逮捕されました。その自宅からは、10万ビットコインが押収されました。
- ダークネット市場の今後
- Medvedev氏の逮捕は、現地機関及び、アメリカの機関の協力によって成し遂げられ、ダークネット活動の国際的な弾圧は、タイが仮想通貨活動の規制強化を検討していることも後押しし、大きな影響を与えています。
世界中の法執行機関がダークネットユーザー達に対して目を光らせています。
この状況は、多くの犯罪者が休暇の際に訪れるタイでも変わりありません。
先日、ダークネットの中心を担う一組織であるInfraudが多数の警察官で構成されたチームによって逮捕されました。
Infraudの共同創業者であるSergey Medvedev氏(以下、Medvedev氏)は、その過程で得た10万ビットコインを所持していました。
これは、ダークネット業界では大打撃となったと共に、法執行にとっての大勝利ともなっています。
Infraudという組織は、現在存在する最大規模の違法オンライン販売を行い、盗まれた身分証明書や、クレジットカード、そして、スキミング機器などの商品及び、サービスを提供しています。
このような特定のサービスは、複数の個人によって運営されており、その複数いる”所有者”の1人が今週タイで逮捕されたMedvedev氏だと考えられています。
現時点で、彼がInfraudのメインの運営者であるかは定かではありませんが、世界中で指名手配されているサイバー犯罪者の1人であることに変わりはありません。
Infraudの運営者がアメリカに引き渡される
彼の逮捕によって、Infraudにどのような影響が出るのでしょうか。
現地の役人によると、Medvedev氏のバンコクの自宅から29もの電子機器が押収された模様で、ダークネットマーケットのサーバーも法執行機関によって押収されました。
彼らは、現在ビットコイン残高も含む、関連する金融資産に着手しています。
具体的には、警察はその過程で10万以上のビットコインを保管しています。
その押収された資産がどうなるかは未だ定かではありません。
このビットコインは、現時点の時価総額で約$8.5億(約935億円)の価値を有します。
しかし、このような大量の通貨を売却するのは容易ではありません。
過去にアメリカ基盤の法執行機関は押収された仮想通貨をオークションにかけて売却し、今回も同様に、タイの法執行機関がこの方法を取ることも考えられます。
Medvedev氏の逮捕は、現地機関及び、アメリカの機関による国際的な協力の結果です。
長期間の監視の元、逮捕は滞りなく行われ、彼は数ヶ月のうちにアメリカに送還されるかも知れません。
さらに、その他の10人以上のInfraud関係者と考えられる人々もこの2週間のうちに逮捕されています。
ダークネット活動の国際的な弾圧は、タイが仮想通貨活動の規制強化を検討していることも後押しし、大きな影響を与えています。
Caught Infraud: Thailand Police Seize 100,000 Bitcoins From Darknet Marketplace
Feb 10, 2018 by JP BUNTINX
参考記事はこちらから
CoinPostの考察
仮想通貨市場の健全化は将来的にプラスになっていくことが予想されます。
よって悪いニュースとは言えないのですが、問題は押収された10万ビットコイン(約900億円)がどのように処理されるか、です。
もしタイの法執行機関がこれを仮に売却すると、10万ビットコイン(約900億円)という巨大な額はほぼ間違いなく市場に影響を及ぼすことになります。
この押収された10万ビットコインの処理方法については、今後注目すべき情報となるでしょう。