- ペトロ(Petro)の次はペトロゴールド(Petro Gold)?
- 石油に裏付けられた仮想通貨『Petro』発行翌日、ベネズエラリーダーNicolás Maduro氏は貴金属に裏付けられた新しい仮想通貨『Petro Gold』を来週内に導入すると発表しました。
- 不透明な点が多い
- なおPetroもPetro Goldもどのブロックチェーン技術を活用しているのか明確ではなく(ネムを活用していると報道されたが、当初はイーサリアムと言われていた)、購入のエラーが多く発生しているため、安全な通貨とは断言できないでしょう。
Petro Gold(ペトロゴールド)とは?
近日ベネズエラリーダーNicolás Maduro氏は、今週内に新しい仮想通貨『Petro Gold』を発行すると発表しました。
現地報道社Telesur社によると、今回の仮想通貨は貴金属によって裏付けられます。
驚くことに、Maduro氏の発表は、石油に裏付けられた仮想通貨『Petro』導入翌日の2月21日水曜日に行われました。
CCNで報道されたように、Petro(PTR)はベネズエラと米国間の『経済戦争』の救済として、12月に発表されました。
Petroのプリセールは現在も続行中で、Maduro氏によると既に7.35億ドル(約788億円)の集金に成功したと言いますが、これを裏付ける証拠はなにもありません。
Petroが発表されて間もなく、ベネズエラ議会ではPetro販売を『国の石油備蓄を担保として利用することは違法であり憲法違反だ』と反対する意見もありました。
投資家らはベネズエラの透明性や支払い能力に疑問を抱いています。
そんな中、Maduro氏はテレビ放映のスピーチにて、Petro Goldがもうじき導入すると発表しました。
また、以下のように付け足しました。
「来週、金に裏付けされたPetro Goldを導入する。これはとても強力で、Petroを強化する通貨になる」
金によって価値が裏付けされている?
そもそもベネズエラ指導者らが中央銀行内の金備蓄を参照しているのか、又は未発掘の鉱物埋蔵量を指しているのか明確ではありません。
新通貨のこれ以上の詳細は公開されていません。
Telesur社によると、ブラジル、デンマーク、ホンデュラス、ポーランド、ノルウェー、及び中東の投資家らは、新しい決済方法又は投資目的でPetroに興味を示しています。
いくら控えめに言ってもPetro導入は理解に欠け、一部ユーザーはこの通貨を購入する際にJavaScriptのエラーが発生していると言います。
また他のユーザーは分散型取引所EtherDelta上でオーダーのマッチができていません。
さらに、このトークンはどのブロックチェーン技術を採用しているのかも明確ではなく、報道紙によってNEMかイーサリアムか、意見が一致していません。(最近ではネムの報道が多いが、当初はイーサリアムと言われていた)
仮想通貨投資家らは新仮想通貨Petro Goldがどのブロックチェーン技術を活用するのか探っています。
ロイターの取材にて、仮想通貨投資企業Redwood City Ventures創業者Sean Walsh氏は現時点で結論を出すのは難しい上、彼は物的資産に裏付けられた通貨に興味がないと述べました。
彼は、以下のように述べました。
『金に裏付けられた仮想通貨を購入するなら、直接金を買う。金は直接保有する目的で買う資産である』
ベネズエラは現在、過去最大の不況に陥っています。
国民はベネズエラ法定通貨の価値が急落したため、仮想通貨を利用することを強いられます。
Venezuela Announces New ‘Petro Gold’ Cryptocurrency, One Day After Launching the Petro
Feb 22 by Francisco Memoria
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