ビットコインマイナーの動向
暗号資産(仮想通貨)の分析を行うCryptoQuantは13日、週次レポートを公開し、ビットコイン(BTC)の売り圧に注意を払う必要があるとの見方を示した。
ビットコインの価格が最高値を更新した際、利益を得るために一部のマイナーが所有量を減らしたと指摘。先週全体でおよそ2,000BTC(270億円相当)の減少で売り圧はまだ強くはないが、これから注視していくことが重要だと述べている。
この内容を表しているのが、以下のグラフ。ビットコインの価格が黒線(右軸)で、残高が100BTCから1000BTCのマイナーの合計所有量を紫の線(左軸)で表している。
マイナーは採掘機器の購入や電気代の支払いなど運営コストがかかっており、資金を確保するためにビットコインを売却することがあるため、所有量の変化は以前から投資家が注視している。
一方、レポートではなくCryptoQuantがウェブサイトで公開しているグラフは以下。このグラフは全マイナーのビットコイン保有量を上記のグラフと同様に示しており、期間は相場が上昇している米大統領選後に合わせた。このグラフによると一時は減少したものの、その後に増加に転じている。
ポジティブな材料
今回のレポートは最後のパートで売り圧に言及している一方で、大半はポジティブな材料を記載した。
まずは、レポート執筆時点でビットコイン価格が9万ドル(約1,400万円)を超えて最高値を更新し、米大統領選前と比較して30%上昇したと説明。そして、この時点でも買われすぎの水準にはないと述べ、数週間以内に10万ドル(約1,550万円)に到達する可能性があることを指標が示唆しているとした。
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また、新しい投資家がビットコインを購入し始めているとも指摘。コインベースの動向を見ると、米大統領選後は米国の投資家の需要も高まっていると説明した。
以下のグラフは「コインベース・プレミアム」という指数。数字が高いと、米投資家の買い圧が他国より強いことを示唆する。CryptoQuantは先週のレポートで、ビットコインの持続的な上昇には、コインベース・プレミアムがプラスを維持することが必要になるとの見方を示していた。
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今回は他にも、ステーブルコインの時価総額が増え、実際に取引所に流入しており、流動性が高まっていることも指摘。ステーブルコインは仮想通貨を購入するために使われるため、この動向は買い圧を把握するための1つの指標として活用されている。
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