「レームダック・セッション」SECの延期
米国証券取引委員会(SEC)は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの暗号資産(仮想通貨)指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。8月に同社が提出した登録届出書は、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の両方を保有する内容である。
SECは水曜日の声明において、ETFの承認、不承認、または「手続きの開始」に関する決定を延期すると明らかにした。「提案された規則変更と、そこで提起される問題を十分に検討するため、より長い期間を設けることが適切である」と説明している。
当該ETFが承認された場合、Cboe BZX取引所に上場され、現物の保管にはコインベース傘下のCoinbase Custody Trust Company LLCが利用される予定だ。このETFは、BTCとETHの両方のパフォーマンスに連動する指数型の商品となる。
決定延期は、ゲンスラー委員長率いる現SECが仮想通貨業界に対して慎重な姿勢を取っていることを示すものである。なお、今後の政権交代による方針転換も期待されている。
一方、SECはブラックロックやビットワイズが申請したビットコイン現物ETFに関連するオプション取引を既に承認しており、これらは上場初日に予想外の出来高を記録した。
関連:ブラックロックのビットコイン現物ETFのオプション取引が開始 初日出来高好調
関連:仮想通貨(ビットコイン)投資の始め方|おすすめ戦略と注意点も【初心者向け】