- イギリス最大のビットコインマイニングファーム
- イギリスのITハードウェア会社Bladetecが、 1000万ポンド(約15億円)規模のビットコインマイニングファーム「TTBBMC」を建設予定。イギリスの(ロンドン/サフォーク/サリー)が予定地だと報じられました。
- ”The Third Bladetec Bitcoin Mining Company Ltd”
- マイニングファーム「TTBBMC」の正式名称です。資金調達は、金融行為監視機構(FCA)に認可された企業が提供するEnvestryによって行われ、コストの大半を占める電力は、風力発電企業から「より安価に調達する」と記述されています。
マイニングファーム設立へ
イギリスのITハードウェア会社であるBladetecが、1000万ポンド(約15億円)規模のビットコインマイニングファームをイギリスの3地点に建設することを計画していると報じられました。
マイニングファームとは
企業や組織がマイニングのために設置した大規模施設、及び敷地のこと。
日本企業では、GMOインターネットやDMM.comが運用を始めている。
イギリスの大手日刊紙である「The Telegraph」によると、Bladetecは投資家から 1000万ポンド(約15億円)を調達。”The Third Bladetec Bitcoin Mining Company Ltd”(以下、TBBMC)と称される、300-500平方フィート(25-45平方メートル)程のビットコインマイニングファーム施設を建設予定です。
この施設の建設予定地は、以下の3地点です。
- ロンドン(首都)
- サフォーク(イースト・オブ・イングランド地方に位置する行政州)
- サリー(イングランド南東部に位置するカウンティ)
Bladetecは、金融行為監視機構(FCA)認可企業が提供する「Envestry」によって資金調達を行う、ヨーロッパ初のビットコインマイニングであると主張しています。
Bladetecのウェブサイトによると、同社は、投資家からの最低投資額は1単位1.00ポンド(約150円)とした5,000(約75万円)ポンドであるとし、その資金はマイニングハードウェアや電気料金、サイト運営、管理費に使用されるとしており、企業は100%株主所有になると追加しました。
同社は、風力発電企業と契約を結ぶことで、コストの大半を占める電気料金をより安価に調達できることを強く主張しています。
Envestryの情報によると、TBBMCによって購入される約1000の”ASICマイニングリグ”に対して電力を供給、「43テラハッシュ(10の12乗)/秒」で稼働するとされています。
同社CFOであり、TBBMCを管理する3人の内1人であるDeclan Kennedy氏は、投資家へのプレゼンで以下のように語っています。
「マイニングで得た収益(仮想通貨)は、オフラインウォレット及び、貸金庫にて安全に管理される。」
「マイニング時の処理能力は、将来的にペタハッシュ規模(10の15乗)になる予定で、国際競争力のあるマイニングを行うことができるようになる。」
「私たちは、株主への最大限の利益還元に焦点を当てており、ビットコインの高いボラティリティを考慮して、4種類のシナリオを用意。最大で年間約45-50%の資産成長を見込んでいる。」
- Bitcoin Dropping 40% = 78,259ポンド
- Bitcoin Without Change = 117,398ポンド
- Bitcoin Growing 25% = 159,198ポンド
- Bitcoin Growing 50% = 210,157ポンド
同社は、マイニングしたビットコインとマイニング機器の売却によって、株主に対して十分に利益還元を果たした2〜3年後を目処に、ビットコインマイニングから手を引くことを想定しています。
この計画は、
- ビットコイン価値が予想を下回った場合
- ビットコイン価値が予想を上回った場合
- 何らかの事情で、投資家からマイニング許可を得られなくなった場合
いずれの状況でも機能する”巧みな出口戦略”と言われています。
UK IT Equipment Maker Plans Britain’s Biggest Bitcoin Mining Farm
Mar 19, 2018 by Samburaj Das
参考記事はこちらから
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