- 仮想通貨インデックスが韓国でリリース
- 韓国の大手取引所Upbitが、仮想通貨インデックス商品の販売を4月に開始すると発表しました。同取引所が提供するインデックス商品は計4種になる予定であり、用途に応じたインデックス投資が可能となります。
- Coinbaseに続く仮想通貨インデックス
- 3月上旬には、Coinbaseが仮想通貨インデックスのリリースを発表したことが話題になりました。Upbitは、Coinbaseに比べ取扱い通貨が多く、より多様なインデックス商品を提供することができると考えられます。
韓国で2番目に大きな取引所であるUpbitが、新しい仮想通貨インデックスの「UBCI(Upbit Crypto Index)」の販売を開始する予定であるとBusinessKoreaが23日報じました。
このインデックスのコンセプトとして、仮想通貨の市場動向を示す指標となることが挙げられています。
Upbitの運営会社であるDunamu社は、投資家が市場全体のトレンドの全体像を簡単に把握するのに本インデックスを役立てたいと考えているようです。
4つのインデックス
同社は、仮想通貨インデックスを海外の市場にまで拡大させたい意向です。
韓国の仮想通貨価格は国内の需要の高まりによって、海外の価格水準から高く乖離する「韓国プレミアム」が上乗せされることが往々にしてあります。
韓国は仮想通貨市場の中でも大きな参入が見られる国であり、国内で起こる出来事が世界の仮想通貨市場に大きく反映されることも珍しくありません。
新たに創設されるインデックスには、同取引所に蓄積されている過去の取引データなどが利用され、信頼度の高い指標となることを目指しています。
同社は以下に示す4つのインデックス
- 市場インデックス(Market Index)
- 選択型インデックス(Sector Index)
- ビットコイン・インデックス(Bitcoin Index)
- ストラテジー・インデックス(Strategy Index)
の創設を見込んでいます。
市場・選択型・ビットコインインデックスの3種については、4月を目処に、ストラテジー・インデックスについては2018年後半を目処に販売を開始する予定です。
インデックスの価格決定
各々のインデックスは、それぞれの基準に従った計算法で価格が決定されます。
時価総額に比重を置いた市場インデックスでは、一目で仮想通貨の市場規模が判断できるよう、市場全体の流動性などが価格決定の材料として使われます。
選択型インデックスでは、仮想通貨がその特徴によってカテゴリ化され、価格上下も対象のカテゴリの価格変化に大きく依存します。
ビットコイン・インデックスはビットコイン価格や、ドミナンス(市場全体の時価総額に占めるビットコイン時価総額の割合)などによって価格が決定されます。
ストラテジー・インデックスでは、より投資色の強い指標であり、定められたルールに従ってポートフォリオが構成されます。
仮想通貨インデックスへの参入
3月上旬、米取引所大手のCoinbaseが、同様に仮想通貨インデックスへの参入を公表しています。
Coinbaseは取り扱い通貨が少ないため、同社の提供するインデックスは「ビットコイン(BTC)、ビットコイン・キャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)」の4種の仮想通貨の価格変動に大きく依存するインデックスが創設されるものと考えられます。
CoinPostの参考記事:一方、Upbitの提供するインデックスでは、同取引所の取扱い通貨が100以上にまで及ぶことからも、より多様な金融商品を打ち出すことができるかもしれません。
CoinPostの参考記事: