- 仮想通貨市場
- 仮想通貨市場は、BTCが100万円を復帰するなど一時下落から反発を見せ、GW前に全面高となりました。CCNなどの報道では、Mt.Goxの管財人によって16,000BTC(約160億円)以上が公共の仮想通貨取引所にて売却され、相場に影響を与えた可能性が指摘されています。
- 日米株価市場
- NY株式市場、東京株式市場ともに上昇。決算内容の結果次第では、企業によっては大きく変動し、主要指数に一部影響も見られます。本日NY市場ではフェイスブックの好調な決算発表を受けて、FANG銘柄を中心に買いが先行。その流れが東京市場でも継続し、ファナックなど一部の銘柄に下落が見られたものの、日経平均は2日続伸となりました。
仮想通貨市場
仮想通貨市場は、昨日まで2日間の市場下落から反発した後、戻り足が早く、BTC/JPYは20時時点ですでに102万円台前半まで価格を上昇させています。
日本円建でのアルトコイン価格も前日比からプラスとなる通貨が多く、オールグリーンの状態に。主要通貨を中心に前日比で5%を超える通貨や10%を超える通貨も散見できます。
BTCの上昇率も5.8%になっており、3月19日から時価総額が約4倍になったEOSは、本日も10.6%の高騰。StellarやIOTA、Ethereum Classicも10%を超える上昇幅を記録しています。
仮想通貨市場の時価総額は、3月11日から継続した伸びを記録。4330億USDまで上昇させ、一時的に昨日までの下落で3800億USD台まで下落したものの、再度4000億USDを突破、現在4200億USDで推移しています。
時価総額は2018年3月7日時点と同水準となりますが、3月7日時点でのBTC/JPY価格は約115万円とUSDでの仮想通貨市場の一つの指標となる1BTC=1万USDを超える価格に値します。
現在のBTCは、1万USDを次の目標値に設定した勢いのある高騰を見せていますが、BTCの状況と同時にアルトコイン市場の勢いがより強く出ている相場であると言えるでしょう。
3月11日からブル相場となっていた仮想通貨市場ですが、昨日を含む2日間一時的に下落しており、予想以上に大きな下落幅となりました。
Mt.Gox問題が再燃
この下落幅とその後に「cryptoground」のトラッキングによって発覚したMt.Gox社の破産財団が、財団に属するBTCを動かしたことに関して、大きな疑惑が再度持ち上がる形となりました。
CCNなどの報道では、Mt.Goxの管財人によって16,000BTC(約160億円)以上が公共の仮想通貨取引所にて売却されたことで、下落につながった可能性もあるとしています。
一部情報が錯綜していますが、いずれも公共の仮想通貨取引所で大量の仮想通貨が売却され、OTC取引所で売却が行われていない点を問題視しています。
以前より、相場に大きな影響が出る方法だと非難の対象となったマウントゴックス社の破産財団ですが、直接相場への影響が出ない大口取引を扱うOTC取引所(店頭取引)での売却が行われていないことが、各方面から指摘されています。
OTC取引所では日常的に100万ドルを超えるBTCが売り買いされていますが、流動性や取引の構造が全くことなることで、一般投資家が利用する公共の取引所への大きな売り圧力となる売り板は出現せず、直接的な大きな下落の影響は避けられます。
(買取先がパブリックに流した場合は別)
ICONは強い期待上げ
また、アルトコインの中で本日も目立った上昇幅を記録したICONは、24日から取引量が急増しており、本日はBinanceが全取引の50%を超えるなどICONが人気を博す韓国の取引高を抑え、BTC取引がシェアを占めました。(韓国のBithumbとUpbitは2位と3位で、合計約30%)
同通貨は4月30日にICOメインプラットフォームのローンチと、IISS(ICONインセンティブスコアリングシステム)が控えています。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄
株式市場の仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄では、昨日ストップ高で引けた「マネックスグループ(8698)」が、寄り付きからギャップダウンしてスタート、一時プラ転するも上値が重く、短期筋の利確売りや空売りに押される形で-6.87%で引けました。
また、昨日決算を発表した「SBIホールディングス(8473)」が、+4.02%高に。
決算内容で、前期税引き前を66%増益で着地、1-3月期(4Q)税引き前を2.2倍増益、前期配当を15円増額するなど好調な業績を示したことに加え、大引け後の決算説明会にて、北尾代表が仮想通貨取引所SBIバーチャルカレンシーズ(SBIVC)について以下のように言及しました。
「全取引所で”最小スプレッド”を実現し、SBI証券やネット銀行などの顧客基盤を活かして、あっという間に業界No.1を目指す。」
このような強気なコメントが好感された可能性も考えられます。
また、国内初のスマホ向けブロックチェーンゲームを共同開発中であることを発表した「セレス(3696)」が一時高騰、途中大きく崩れて結局2.04%高で引けるも、仮想通貨(ブロックチェーン)の関連材料への関心の高さを示していると言えるでしょう。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄の最新情報一覧は、以下の記事を参考にどうぞ。
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NY市場
- NYダウ 24,322.34(+238.51)
- NASDAQ 7,118.68(+114.94)
- S&P500 2,666.94(+27.54)
日本時間27日明朝(米国時間26日)に引けたNY株式市場は主要三指数揃って上昇。
長期金利が3日ぶりに3%を下回った他、前日に発表されたフェイスブックの決算内容は広告収入が過去最高となり、売上高が市場予想を上回った他、アクティブユーザー数も14億5000万人と市場予想に一致したことから、同銘柄の株価は9.06%のプラスとなり、ITセクター全体も上昇した事で市場全体に買いが広がりました。
中でもFacebook以外のFANG銘柄であるAmazon,Netflix,Googleも上昇するなど、昨年まで一様に上昇していたFANG銘柄の動きがそれぞれ異なってきたとの一部アナリストの指摘がある中で、揃っての上昇とITセクター復活を期待させるような値動きでした。
その他、マイクロソフトや、インテル、ビザなども買われ、セクター別で全11業種中9業種が上昇した一方で、電気通信、資本財などが下落しました。
東京市場
- 日経平均 22,467.87(+148.26)
- TOPIX 1,777.23(+5.10)
- マザーズ 1,142.07(+1.05)
27日の東京株式市場は主要三指数揃って上昇。
NY市場の上昇も追い風に、南北首脳会談での融和的ムードによる地政学リスクの低下が好感された他、ドル高円安も好材料となり、日経平均2日続伸となりました。
個別では、前日の決算発表で来期純利益が前年比63.8%上昇との見通しを発表した京セラが12.60%の上昇となった他、アドバンテストが13.57%、ソフトバンクが4%高となりました。
その一方で、決算発表にて来期の純利益の大幅減益の見通しを発表したファナックが-9.33%と急落し、日立建機も-6.57%となりました。
引け後に、南北首脳会談の結果が朝鮮戦争終結に触れられるなどの良好なものとなりましたが、来週以降の東京市場、そして今晩のNY市場にどう影響してくるか。そして引き続き決算発表内容に期待が集まります。