CoinPostで今最も読まれています

投資顧問会社の調査:銀行による2017年のブロックチェーン開発予算は前年比+67%

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

銀行による2017年のブロックチェーン開発予算
金融コンサルティング投資顧問会社のグリニッチ・アソシエイツ社の調査結果によると、2017年のブロックチェーン予算は2016年比で約67%も増加、銀行など関連企業の10社に1社は、同技術に対して1千万ドル(約11億円)以上投資していたことが判明した。
ブロックチェーンとは
非中央集権の分散型台帳技術、または分散型ネットワークのこと。基本的に改竄できず信頼性が高いため、仮想通貨のみならず煩雑な契約自動化によるコスト削減など、幅広い用途での活用が期待されている。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

2017年銀行によるブロックチェーン開発予算が67%急増

グローバルな金融コンサルティング投資顧問会社のグリニッチ・アソシエイツ社は、金融機関におけるブロックチェーン技術が「概念実証」から「商品化」へと進んでいると報告を行いました。

同社の調査報告によれば、金融サービス産業は毎年、ブロックチェーンの研究や開発におよそ17億ドル(約1800億円)を投入しつつ、大口銀行や金融商品取引所が「概念実証」という初期段階から分散型台帳の本格商業展開を始めている、としています。

今回の調査は、金融界における200社以上の企業に対し、ブロックチェーン予算、開発チームの人員、実例の探求などのチャレンジケースを元に行なったものです。

調査結果によると、2017年のブロックチェーン予算は2016年比で約67%も増加、銀行など関連企業の10社に1社は、同技術に対して1千万ドル(約11億円)以上投資していたことが判明した。

また人員配置においても、商品化に向けて全体的に倍増され、中でも上位の銀行は約18人ものスタッフが開発などに務めていることがわかりました。

ブロックチェーンの商品化について

調査対象となった約14%の金融機関は、ブロックチェーンソリューション商品を市場に展開できたと明言しています。

特に主力機能とした「決済手段」と「金融取引」は頻繁に取り上げられます。初期テストでは、分散的台帳は決済所要時間の短縮や取引リスクの回避におけるポテンシャルを持つとされましたが、最近では「業務コスト削減が開発費用の増加を後押ししているそうです。

一方で、過去数年間ブロックチェーンは金融機関の開発重点となりましたが、肝心な「商品化」は、このような新興技術に伴う過剰な「ハイプ」に追いつかないことも多々見られます。

グリニッチ・アソシエイツ社の副社長であるRichard Johnson氏は、「取材した約半分の企業経営者たちは、ブロックチェーンの実行は思ったより難しいと答えている。しかし、75%以上の開発中の商品サービスは、2年以内に市場へ展開すると期待されているようだ。」と述べています。

国内大手金融機関のブロックチェーン活用への取り組みについて

直近の国内事情では、三菱UFJファイナンシャルグループが2015年より開発を進めてきた独自の仮想通貨MUFGコインとブロックチェーン技術を実装した高速決済システムを2019年に大規模実証・実用を目指す報道や、大手金融持株会社SBIグループが独自決済用「Sコインプラットフォーム」を開発。

今年の夏に発表する予定などから、日本の金融機関も欧米主要ファイナンス企業のように、ブロックチェーン関連技術の実用性へと向かう一方です。

CoinPostの関連記事

三菱UFJ:MUFGコイン発行と独自取引所構想、19年に10万人規模の実証実験へ
三菱UFJファイナンシャルグループは、2015年より開発を進めている独自の仮想通貨、MUFGコインの2019年の大規模実証実験を目指し、先月から報道されているように、着実に、小規模な実証実験を重ねています。さらに、同グループによるブロックチェーン技術を応用した高速決済システムの開発も報道されました。
米大手取引所「Bittrex」が銀行と提携:仮想通貨市場の信頼性向上でメインストリームへ
米シアトルの大手仮想通貨取引所「Bittrex」が、米ニューヨークの「Signature Bank」と提携。一部の法人顧客に対し、法定通貨”米ドル”と仮想通貨の取引ペアを公開することを発表しました。提携などで仮想通貨業界の信頼性が高まることで、メインストリームへの普及に繋がっていくのではないかと期待されています。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。
09:40
「BTC価格上昇は半減期から50〜100日後」QCP Capital
仮想通貨ビットコインの今後の価格が急上昇するのは半減期から50〜100日後であるとQCP Capitalが分析。また、Bitfinexも半減期後の相場レポートを公開した。
08:45
ソラナJupiter、DEXモバイルアプリ5月公開予定
既存のUltimateウォレットは5月22日から利用できなくなるため、その前に仮想通貨の一時的移転(PhantomやMagic Edenウォレット)を推奨した。
08:10
米国のイーサリアムETF上場申請、5月承認は見込み薄か
申請中の仮想通貨イーサリアム現物ETFの多くは5月に最終判断を迎える予定だが、多くのアナリストは承認の確率が低いと予測。背景には、イーサリアム財団への任意捜査で米SECがETHを有価証券に分類しようとしている点や、ビットコイン現物ETFが承認されてからまだそれほど時間が経っていない状況などがある。
07:10
ビットコインの機能を拡充する新提案が公開
仮想通貨ビットコインのブロックチェーン上でスマートコントラクトなどを実現する開発提案がBIP-420として公開。以前から関心を集めている提案の内容が改めて説明された。
06:35
バイナンスアプリの削除、フィリピン当局がアップルとグーグルに命令
フィリピンはバイナンスの顧客基盤における重要な構成国だが、同SECは2023年11月以降、バイナンスを投資に利用しないよう国民に積極的に警告していた。
05:50
エルサルバドルの国営ビットコインウォレット、ハッカーがコードを流出
今回の漏洩は、4月上旬に報告された510万人のサルバドル人の個人情報リークを含む、一連のChivoウォレット関連のハッキングに続くものだ。
04/23 火曜日
19:00
メゾンマルジェラ MetaTABI NFT発売
メゾンマルジェラがMetaTABI NFTを一般販売開始。デジタル専用設計のタビシューズはThe Fabricantとのコラボで、限定版タビブーツとレザーウォレットが付属。今後のWeb3ブランドイベントにも参加可能。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/24 11:30 ~ 13:30
その他 オンライン
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧