はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米ブロックチェーン協会ら、ステーブルコイン利回りに関する「ジーニアス」改正案に反対

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国銀行協会に反論

米国の暗号資産(仮想通貨)業界団体であるブロックチェーン協会らは19日、米上院銀行委員会の指導部に宛てて書簡を提出。米国銀行協会(ABA)によるステーブルコイン法「ジーニアス」の改正案に反対した。

米国銀行協会は先週、ステーブルコインの利回りについて懸念を表明していたところだ。

先月に成立したジーニアス法案では、ステーブルコイン発行者がステーブルコイン保有者に利回りなどの報酬を提供することを禁止する条項が含まれている。だが銀行協会は、仮想通貨取引所に明確な禁止規定が適用されない限り、間接的な利回りの支払いを許可することにつながると主張していた。

その結果として、特に何か経済にストレスが高まった際に、銀行から預金が流出するリスクが高まり、経済全体の信用創造が損なわれることになると続けている。

取引所や関連会社がステーブルコイン発行者に代わって利回りを提供することが可能になれば、貯蓄口座と同様の利回りで利用者を惹きつける。その際、銀行規制の適用を受けないステーブルコインに競争上の優位性を与えるリスクがあるとしている。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

ブロックチェーン協会と仮想通貨イノベーション評議会は、今回の書簡でこれに反論。まず、チャールズリバー・アソシエイツによる2025年の分析によると、ステーブルコインの増加と銀行からの資金流出の間に有意な関連性はないと指摘した。

また、ステーブルコイン準備金のほとんどが従来型の銀行口座や米財務省短期債などで保管されており、流動性と信用を支え続けているとも述べる。

関連:「ステーブルコインの成長が短期国債の需要増加に寄与」=米財務省

さらに、銀行協会による改正案は従来型金融機関の地位を不当に固めて、消費者の選択肢を狭めるとして、次のように主張した。

ステーブルコイン利用者に対して間接的な報酬を得る機会を排除し、銀行部門ではそれを許可すれば、特に大手銀行など従来型金融機関に有利な競争環境が生まれる。

大手銀行は通常、競争力のある報酬を利用者に与えることなく、消費者から選択肢を奪ってきた。

ブロックチェーン協会らは、決済用ステーブルコインは銀行預金、マネーマーケットファンド、投資商品とは異なるため、同じ規制は適用されないとも述べている。銀行預金とは違い、決済用ステーブルコインは融資の資金調達には利用されないとも指摘した。

ジーニアス法案には、州認可機関の子会社が追加の免許を必要とせずに他の州でもステーブルコイン事業を行うことを認める第16条(d)が組み込まれている。

銀行団体からはこの条項にも反対の声が上がっていたが、ブロックチェーン協会らは、この条項の正当性を強調した。

すみやかな償還などを行うのに必要であり、もしこの条項を廃止すれば州ごとに断片化され分断された規制体制に逆戻りして、居住地ごとにサービスへのアクセスに不公平が生じてしまうと論じている。

なお、DeFiLlamaによるとステーブルコインの時価総額は現在2,780億ドル(約41兆円)で、これは米連邦準備制度理事会(FRB)が6月末に報告した米ドルのマネーサプライ22兆ドル(約3,240兆円)と比較してごく小規模にとどまっている。

関連:JPYC、日本円ステーブルコイン発行へ 新サービス「JPYC EX」とは?

2025年8月25日-26日 東京開催

WebX 2025

CoinPost主催 - アジア最大級のWeb3カンファレンス

注目のスピーカー

Web3・仮想通貨業界を代表する世界トップクラスのスピーカーが東京に集結。 最新技術動向から投資戦略まで、業界の未来を形作る貴重な議論をお届けします。

その他の注目スピーカー

アーサー・ヘイズ

BitMEX、Maelstroom創設者

オードリー・タン

台湾の元デジタル大臣

堀江 貴文

実業家

宮口 あや

イーサリアム財団理事長

松本 大

マネックスグループ会長

ヨーロピアン

個人投資家(仮想通貨)

テスタ

個人投資家(株)

岐阜暴威

個人投資家(株)

WebX 2025について

WebX 2025は、CoinPost企画・運営による日本最大級のWeb3・仮想通貨カンファレンスです。2025年8月25日から26日まで、東京のザ・プリンス パークタワー東京で開催されます。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
01/07 水曜日
17:11
中国人民銀行、2026年に仮想通貨取引監視強化へ
中国人民銀行が1月5日から6日に開催した2026年工作会議で、仮想通貨取引の監視強化を重点業務として明記。2025年に詐欺・ギャンブル関連の資金管理と仮想通貨監督を強化したことを総括し、2026年も引き続き違法犯罪活動の取り締まりを継続すると表明した。
17:00
Binance Japan、TAO(ビットテンソル)国内初取扱いへ|仮想通貨AI銘柄の特徴と将来性
Binance JapanがBittensor(TAO)の国内初取扱いを開始。Bitcoin同型の供給設計を持つ分散型AIインフラ銘柄の特徴、将来性、リスクを解説。グレースケールのETF申請動向も紹介。
16:38
イーサリアム現物ETF、約178億円の純流入で3日連続プラス
イーサリアム現物ETFが1月6日に約176億円の純流入を記録し、3日連続のプラス。ブラックロックETHAが約307億円で主導。ビットコインETFは同日流出に転じた。
15:50
東証上場の北紡、ビットコイン累計保有量14.14BTCに 
東証スタンダード上場の北紡が暗号資産(仮想通貨)ビットコインの12月の購入状況を発表。2.6BTCを約3,654万円で取得し、累計保有量は14.14BTC(約2.3億円)に到達した。保有BTCの半分はSBIデジタルファイナンスのレンディングで運用中。
15:43
著名投資家ダリオ氏、2026年中間選挙で政策転換リスクに警鐘
ヘッジファンド大手ブリッジウォーター創業者のレイ・ダリオ氏が、2026年米中間選挙で共和党が下院を失う可能性を警告。政策の極端な揺れ動きを指摘し、仮想通貨業界でも政策転換への懸念が高まっている。
14:30
ビットコイン供給量3分の1が将来の量子攻撃に脆弱か、コインベース研究責任者が警告
コインベースのドゥオン研究責任者は、ビットコイン供給量の約32.7%が量子技術による攻撃に脆弱と警告した。米国およびEU当局は、2035年末までに重要インフラを対量子暗号に移行するよう推奨している。
13:45
米地域銀行、ジーニアス法改正を要求 取引所経由の利回りに懸念
米地域銀行団体が上院にジーニアス法改正を要請。コインベースなど取引所経由のステーブルコイン利回り提供を「抜け穴」と批判し、最大6.6兆ドルの預金流出と地域融資への悪影響を警告。仮想通貨業界は「預金流出の証拠なし」と反論。
13:35
リップル社長、IPO計画なしと再度明言
リップルのモニカ・ロング社長がブルームバーグのインタビューでIPOの計画がないと明言。昨年11月に企業価値400億ドルで5億ドルを調達しており、上場せずに成長資金を確保できる立場にあると説明した。
13:05
イーサリアムL2の永久先物取引所Lighter、トークン化株式を24時間提供へ 
イーサリアム上の分散型取引所Lighterがトークン化株式の永久先物市場を24時間提供開始。BitMEXも同様のサービスを発表。仮想通貨担保で米国株などに投資可能である。
12:55
仮想通貨の国際的税務報告基準『CARF』、日本で施行開始
2026年1月1日、暗号資産取引情報を各国税務当局間で共有する国際基準「CARF」が日本で施行。国内取引所の全ユーザーに税務上の居住地国の届出が義務化される。
11:22
ハイパーリキッド、2025年ユーザー数4倍増 取引高も倍増
分散型取引所ハイパーリキッドが2025年業績を発表。ユーザー数が30万人から140万人へ4倍増、24時間取引高は320億ドルに達した。外部資金調達なしで成長を実現し、全手数料をコミュニティに還元。HyperEVM導入など技術面でも大幅進展。
09:50
ソラナ、2025年のアプリ収益3700億円 過去最高を記録
仮想通貨ソラナが2025年の実績を発表した。アプリ収益3,700億円で前年比46%増となり、DEX取引高、ステーブルコイン供給量なども大幅成長している。詳細データで振り返る。
09:20
イーサリアム、ステーキングの退出待ちがゼロに
仮想通貨イーサリアムのネットワークは、6日にステーキングの退出待ちの数量がゼロになった。背景には財務企業やETFによるステーキング需要の増加があるとの指摘が上がった。
08:30
40億円超盗難の仮想通貨ウォレットへの攻撃者、イーサリアムの資金洗浄を継続
PeckShieldは、秘密鍵を悪用して約43億円を盗んだとする攻撃者の最新動向をXに投稿。5億円相当の仮想通貨イーサリアムを資金洗浄したことなどを報告した。
07:20
米MSCI、仮想通貨保有企業の指数除外案を見送り ストラテジー社などが残留へ
米MSCIがストラテジー社をはじめとする総資産の50%以上を仮想通貨で保有する企業の指数除外案を2月の見直しでは実施しないと発表した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧