
XRPとリップル社の関係は?
暗号資産(仮想通貨)リップル(XRP)は、2017年以降、時価総額トップ10の地位を維持し続ける主要銘柄です。
2021年には3.84ドル(当時約440円)の史上最高値を記録し、その後、米SEC(証券取引委員会)の訴訟を受け手一次停滞するも、2024年から2025年にかけて、規制環境の変化や政治的な影響を受け再び市場の中心に浮上しました。
2024年11月にトランプ次期大統領の当選に伴い、規制環境の改善や再上場、流動性の向上といった追い風が吹き、投資家の間で現物ETF(上場投資信託)の上場承認期待も高まっています。
本記事では、こうした重要な転換点を迎えるリップル(XRP)について、初心者が知るべき基本情報から購入方法、注目点までを詳しく解説していきます。

- 銀行・金融機関との連携による実用性
リップル社の「RippleNet」は従来の銀行送金システムよりも効率的かつ低コストなクロスボーダー決済を可能にし、すでに多くの金融機関との連携実績。こうした実用性への期待が、XRPの需要を支える要因の一つ。 - SEC訴訟リスクの後退とETF承認の可能性
米証券取引委員会(SEC)との訴訟が進展し、法的リスクの軽減が見込まれる。さらに2025年までにXRP現物ETFが承認されるシナリオも想定され、規制の明確化による機関投資家の参入拡大が期待される。 - 拡大するトークン化市場での優位性
XRPレジャー(XRPL)は国際決済の効率化に加え、トークン化市場への展開が高く評価される。リップル社は米国債のトークン化やドル連動ステーブルコイン「RLUSD」の導入など、ユースケースの拡充を積極的に進め、今後もXRPの活用領域が広がる見通し。
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目次
暗号資産(仮想通貨)XRPの概要と注目点
ここでは、暗号資産(仮想通貨)XRPの概要と注目点について解説していきます。暗号資産(仮想通貨)XRPとは?
暗号資産XRPは、グローバルコミュニティが主導する分散型のパブリックブロックチェーン「XRP Ledger(XRPL)」上で使用できるネイティブトークンです。
XRPの特徴としては次のようなものがあります。
- 高速な取引承認: XRPは3〜5秒ごとにファイナリティをもって決済を行うことができ、ビットコインのようなプルーフ・オブ・ワーク(PoW)方式と比較して承認作業が短いため、送金時間が短くなります
- 低いコスト::XRPの1件当たりの手数料は0.0002ドルと公称されており、他の仮想通貨と比較して非常に安価です
- スケーラビリティ:XRPは1秒につき1,500件のトランザクションを決済できるスケーラビリティを有する構造を持っています
XRP Ledgerはブロックチェーン技術を基にしていますが、ビットコイン(BTC)に代表される、ネットワーク維持や取引承認で報酬が得られるマイニングの仕組みは存在しません。
そのため、XRP Ledgerは大きな電力消費・エネルギー消費を伴わずに稼働することができ、長期的な成長と安定につながっています。
アメリカファースト政策とXRP
2024年11月、トランプ次期大統領が「アメリカファースト」戦略の一環として、米国発の仮想通貨を戦略的準備金として採用する可能性がNew York Postにより報じられ、話題を呼びました。この政策には、XRPやソラナ(SOL)、USDCといった米国発の銘柄が含まれるとされています。
特に、トランプ氏がリップル社のガーリングハウスCEOを含む業界リーダーと会談した背景が注目されています。この会談では、国際送金やブロックチェーン技術の活用を通じて米国経済を強化する方策が議論されたと見られています。
実現性に疑問は残りますが、こうした政策はXRPを含む米国発仮想通貨の市場価値を押し上げる要因となり得ます。また、XRPが「アメリカファースト」政策の主要な柱として採用される可能性が示唆される中、投資家の期待感がさらに高まっています。
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ETFへの期待
仮想通貨ETF(上場投資信託)は、投資家にとってより安全で容易に購入する手段として、証券取引所で売買可能な金融商品です。
ETFが承認されれば、機関投資家を含めた市場参加者が増加し、より多くの資金流入と出来高の増加が予想されます。
2025年3月現在、ビットコインやイーサリアムの現物ETFが米SEC(証券取引委員会)から承認されています。一方、XRPに関しては、リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOが3月19日にSECが訴訟の控訴を取り下げたと発表したことを受け、ETF承認の可能性が高まっています。既にBitwiseやFranklin Templetonなど10社以上が申請を行っており、年内の承認に向けた期待が強まっています。
関連:トランプ次期政権下でリップル(XRP)の現物ETF承認の可能性は?価格への影響を分析
SC銀行の強気予想
英大手金融機関スタンダード・チャータード銀行は4月8日に公表したレポートで、XRPの価格が2028年までに現在の約500%以上に相当する1XRPあたり12.5ドルへ到達する可能性を示しました。クロスボーダー決済やトークン化の需要拡大によってXRPの時価総額がイーサリアム(ETH)を上回り、ビットコイン(BTC)に次ぐ第2位の仮想通貨となり得ると分析しています。

出典:スタンダード・チャータード
さらに、リップル社が米証券取引委員会(SEC)の訴訟リスクを大幅に軽減したことや、2025年にXRP現物ETFが承認される公算が高まっている点も、強気なシナリオを後押しするとしています。スタンダード・チャータード銀行は、同期間内にビットコインが50万ドルへ上昇するという前提を踏まえながら、XRPは高いインフレ率(約6%)にもかかわらず相対的パフォーマンスを維持できると予測しました。
リップル社は、米国債のトークン化やドル連動ステーブルコイン「RLUSD」などの取り組みを通じ、XRPレジャー(XRPL)を国際決済およびトークン化領域でさらに活用しようとしています。米国では先物型レバレッジETF「XXRP」が上場し、現物ETFへの期待が高まるなか、機関投資家の参入拡大と規制リスクの後退が、XRPの中長期的な成長を後押しする可能性があると注目されています。
暗号資産(仮想通貨)XRPの価格動向
XRPは2018年初頭に約3.0ドル(当時:574円)の過去最高値(ATH)を記録した後、同年から2020年にかけては3.0ドルから0.30ドル(30円)まで90%以上も下落。その後は0.30〜0.50ドルのレンジ内で横ばいが続きましたが、2021年には約1.64ドル(200円)まで回復しています。
しかし、2021年から2023年にかけては0.40〜0.80ドルで推移し、2024年末から2025年にかけて急騰が始まり、0.60ドルから2.5ドル(375円)近くまで約4倍強の爆発的な上昇を見せました。

XRP/USD週足(Binance)出典:TradingView
2025年4月9日時点のXRP価格は約1.81ドル(約270円)で、週足:SMA(34)は1.90ドル(283円)付近に位置しています。現在の価格は移動平均線をやや下回っており、調整局面に入っていることを示唆しています。
テクニカル面では、2.49ドル(371円)と3.01ドル(449円)が主要な抵抗帯として意識されます。一方、2.02ドル(301円)が直近のサポートライン、1.61ドル(240円)が下値の重要なサポート帯となっています。
XRPは2024年後半から2025年初頭にかけて大きな上昇を見せましたが、現在は高値圏からの調整が進行中です。ボラティリティは引き続き高く、大きな値幅の動きが続いています。トランプ政権の仮想通貨政策やSECとリップル社の訴訟の進展が引き続き価格に影響を与える重要な外部要因となるでしょう。
主要なリップル取引所の特徴・手数料早見表
おすすめ 取引所 |
おすすめポイント | アプリの特徴 | 現物取引 | レバレッジ取引 | 投資サービス | 取引所手数料 | 最低取引単位 | 入金手数料 | 出金手数料 | 出庫手数料 | 備考 |
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1 ![]() コインチェック
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初心者でも直感的なUI/UX XRP取引所の手数料無料 |
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– | 積立・貸暗号資産 | 無料 | 販売所:500円相当額 取引所:1.0 XRP 以上 かつ 500円(相当額)以上 |
0円~1018円 | 407円 | 0.15 XRP | ‐ |
2 ![]() SBI VCトレード
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販売所 取引所 |
〇 | 積立 レンディング |
Maker:-0.01% Taker:0.05% | 販売所:1 XRP 取引所:1 XRP | 無料 | 無料 | 無料 | ‐ |
3 ![]() bitbank
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全暗号資産(仮想通貨)取引所中 取引量 国内No.1 * |
アプリストア 国内No.1 * | 販売所 取引所 |
‐ | レンディング | Maker:-0.02% Taker:0.12% | 販売所:0.0001 XRP 取引所:0.0001 XRP | 無料 | 550円(3万円未満)/ 770円(3万円以上) | 0.1 XRP | ※21年2月14日 CoinMarketCap調べ ※18年10月31日 iOS App Store |
暗号資産(仮想通貨)XRPの買い方・購入方法
日本円で暗号資産XRPを購入するには、日本国内の暗号資産取引所の口座を開設する必要があります。
ここでは、SBI VCトレードを例にXRPの購入方法を紹介します。
暗号資産(仮想通貨)XRPを取り扱う取引所

- エイプコイン(APE)
- アバランチ(AVAX)
- アクシーインフィニティー(AXS)
- バット(BAT)
- ブラッドクリスタル(BC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ブリリアンクリプトトークン(BRIL)
- ビットコイン(BTC)
- チリーズ(CHZ)
- ダイ(DAI)
- ドージコイン(DOGE)
- ポルカドット(DOT)
- エンジンコイン(ENJ)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- イーサリアム(ETH)
- フィナンシェトークン(FNCT)
- イミュターブル(IMX)
- アイオーエスティー(IOST)
- リンク(LINK)
- リスク(LSK)
- ライトコイン(LTC)
- ポリゴン(MATIC)
- メイカー(MKR)
- モナコイン(MONA)
- クオンタム(QTUM)
- サンド(SAND)
- シバコイン(SHIB)
- ラップドビットコイン(WBTC)
- ネム(XEM)
- ステラ(XLM)
- リップル(XRP)
- シンボル(XYM)
こんな人におすすめ
リップル投資をスムーズに始めたい方、マネックス証券やマクロミルのポイントシステムと連携し、1ポイントを1円として使用可能で、持ち出し資金ゼロから投資をスタートできます。さらに、XRP取引所での手数料も無料です。

- エイダ(ADA)
- アルゴランド(ALGO)
- エイプコイン(APE)
- アプトス(APT)
- コスモス(ATOM)
- アバランチ(AVAX)
- アクシーインフィニティー(AXS)
- バット(BAT)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ビットコイン(BTC)
- チリーズ(CHZ)
- ダイ(DAI)
- ドージコイン(DOGE)
- ポルカドット(DOT)
- エンジンコイン(ENJ)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- イーサリアム(ETH)
- FCR(FCR)
- フレア(FLR)
- ヘデラハッシュ(HBAR)
- リンク(LINK)
- ライトコイン(LTC)
- ポリゴン(MATIC)
- メイカー(MKR)
- モナコイン(MONA)
- ニアー(NEAR)
- ニッポンアイドルトークン(NIDT)
- オアシス(OAS)
- オミセゴー(OMG)
- サンド(SAND)
- シバコイン(SHIB)
- ソラナ(SOL)
- トロン(TRX)
- エックスディーシー(XDC)
- ステラ(XLM)
- リップル(XRP)
- テゾス(XTZ)
- ジパング(ZPG)
- ユーエスディーシー(USDC)
こんな人におすすめ
運営企業への信頼を重視し、投資を始めて徐々にその範囲を広げたい方、ストレスフリーでXRPを購入し、レンディングや積立などの便利なサービスを活用したい方に理想的です。申込は最短5分で完了し、「最短当日」には口座開設が完了します。
コインチェックの口座開設手順
ここでは、コインチェックの口座開設方法について解説します。Coincheckの口座開設は数分で完了し、メールアドレスを使用してアカウントを作成した後、基本情報を登録し本人確認書類を提出します。スマートフォンを利用した本人確認なら、最短1日で取引を開始することが可能です。
- アカウントの作成:メールアドレス・パスワードの入力/重要事項の承諾
- 本人確認:電話番号確認/基本情報・勤務情報入力/本人確認書類
アカウントの作成
Coincheck(コインチェック)の公式アプリ、またはサイトにアクセスし、「新規登録」をクリックします。

メールアドレスとパスワードを入力したら「新規登録」をタップ。
入力したメールアドレス宛に確認用メールが送信されるので、記載されているURLをタップすると、アプリにログインできます。
アカウント登録が完了したら、最初に「重要事項の承諾」を行います。コインチェックでは、満18歳以上、74歳以下、日本国内に在住する方のみ、アカウント登録が可能です(25年3月時点)。
重要項目を確認し、みどり色の各種同意事項に「同意する」にチェックを入れて下さい。すぐに、本人確認に移ります。
本人確認
本人確認にはおおきく、「電話番号確認」、「基本情報、勤務情報入力」、「本人確認書類」の3つの作業があります。
STEP1:電話番号のSMS認証
電話番号確認では、SMSを利用した電話番号の認証に移ります。
電話番号を入力後、「SMSを送信する」をクリックすると、携帯電話に「6桁の認証番号」が送信されるので、それを専用の欄に入力。これで認証が完了します。
STEP2:基本情報の入力
次に、基本情報の登録ページにて氏名、生年月日、自宅住所等の基本情報を登録します。 フリガナの入力間違い、町名等の重複記入、が多いので注意が必要です。
主な利用目的、取引の経験などの質問項目にも誠実に回答しましょう。「外国PEPs(重要な公人)に該当しない」にチェックを入れたら、「確認」ボタンをタップします。ここまでで基本情報の入力は完了です。
STEP3:本人確認書類
コインチェックのスマートフォンアプリを使用すると、「スマホで本人確認」が行えます。これは、本人確認書類と顔写真を撮影し、送信することで審査が行われ、インターネット上で口座開設が完了するサービスで、迅速に口座開設が可能です。
コインチェックで利用可能な本人確認書類は、以下のいずれか1点です。
- 運転免許証
- パスポート
- 運転経歴証明書
- 住民基本台帳カード
- 個人番号カード
本人確認書類の撮影は、「表面」の撮影、「表面・斜め上から」の撮影、「裏面」の撮影の3つです。
最後に、指示に従って顔の撮影を行います。必要となるのは、「顔正面」の撮影と、「首振り」の撮影の2つです。
撮影完了後、「次へ」をタップしたら、お客様の本人確認手続きは終了です。本人確認の審査は早ければ当日中に完了する場合もありますし、新規口座開設者が多いと数日かかる場合もあります。
日本円入金・仮想通貨の取引方法
口座開設完了後に、日本円、暗号資産(仮想通貨)の入出金、取引が可能となります。ここでは、Coincheckへの日本円の入金、ビットコインなど仮想通貨の購入方法について解説します。なお、セキュリティを高めるために、まずは二段階認証の設定を行いましょう。
2段階認証の設定方法
2段階認証を設定しない場合、コインチェックに登録したメールアドレスとパスワードを入力するだけでログインすることが出来てしまい、不正アクセスにより赤の他人にログインされてしまった場合、パスワードを変更されログイン出来なくなる、もしくは日本円やビットコインを盗まれてしまうことも起こり得ます。
2段階認証を設定しておくと不正アクセスされそうになっても、OTP(ワンタイムパスワード)と呼ばれる時間制限付きのパスワードも合わせて入力しないとログイン出来ないようになります。
Googleの二段階認証を設定
設定タブの中の「二段階認証」をタップします。
次に、手持ちのスマホの種類がiOSであれば「iOSアプリ」を、Androidであれば「Androidアプリ」をクリックし、アプリのインストール画面に遷移します。
iOSの場合は「Google Authenticator」を、Andoroidの場合は「Google認証システム」という認証用のアプリをインストールすることになります。

認証アプリをインストールしたら、前の画面に戻り「設定する」をクリック。その後は画面の指示に従って設定を完了させてください。
二段階認証設定後は、ログイン画面でメールアドレスとパスワードを入力し、「メールアドレスでログイン」をクリック。認証アプリを起動し、生成されたパスコード(数字6桁)を入力し、ログインして利用していきます。
次からのログインは毎回このアプリに表示される6桁の数字を入力することになります。一定時間毎に数字は変更されますので、同じ数字を入力すればいい、という事にはなりません。
その後、口座に入金をすればいよいよ仮想通貨を購入できるようになります。
日本円の入金方法

アプリの下部メニューから、「ウォレット」を選択すると、以下3つの入金経路が表示されます。
- 銀行振込
- コンビニ入金
- クイック入金
銀行振込
銀行振込を選択すると、振込先の口座が表示されるのでそこに振込みます。
現在コインチェックではGMOあおぞらネット銀行と楽天銀行の口座で入金を受け付けていますが、どちらに振り込んでも大丈夫です。
注意点として、振込人名義はコインチェックアカウントのご本人様名義と同一の必要があります。
コンビニ入金
コインチェックではコンビニからの入金も受け付けています。

コンビニ入金を選択すると、入金額を入力する画面に移ります。その後、「決済情報を発行」をタップすると、上から順に、仮想通貨の購入金額、コンビニ入金の手数量、合計額が表示されます。
その後、コンビニ側のウェブ画面で表示された収納表、申し込み用バーコードを確認・管理します。
その後、選択したコンビニに行き、端末で入金伝票を発行してレジで支払いを済ませるとコンビニ入金は完了です。
利用可能なコンビニエンスストアは以下の通りです。
- ローソン
- ミニストップ
- セイコーマート
- ファミリーマート
クイック入金
クイック入金とはペイジー支払いでの入金です。
ペイジー支払いは金融機関に行かずに、パソコンや携帯電話、ATMから料金のお支払いができるサービスです。
24時間365日決済が可能で便利なサービスですが、入金手数料は高めとなっています。また、入金した日本円合計額に相当する日本円・暗号資産は、入金から7日間出金・送金・振替ができません。
クイック入金を選択すると、入金額を入力する画面に移ります。入力を完了させて「お支払い情報を発行する」を押して下さい。表示されたお支払い情報をもとにペイジー決済(ネットバンキングやATMなど)で支払いを行います。「お支払い期限」があるため、発行から3時間以内にご入金する必要があります。
購入の具体的手順
まずは販売所での購入をご紹介します。販売所では、取引所が提示する価格でイーサリアムを直接購入できます。

販売所では、通販サイトやドラッグストアなどの店頭販売のように、仮想通貨交換業者と直接取引を行うため、基本的には「○○を○個買いたい!」というニーズに対応し、成行注文のかたちで売買が成立します。表示されたレートで即座に売買でき、操作方法もシンプルです。購入の流れとしては:
- 購入する仮想通貨を選択
- 日本円で購入金額を入力
- 「日本円で〇〇〇を購入」をタップ
これで希望する仮想通貨を買うことが出来ます。
購入レートはコインチェック側が決定するため、入力した「購入金額」で取得可能な仮想通貨の数量が自動的に算出されます。
リップルの購入:取引所(コインチェックの例)
イーサリアムの購入:取引所(コインチェックの例)
コインチェックには、ユーザー同士が価格と数量を出し合って売買を行う「取引所」という機能があります。これはフリマアプリのように、買いたい人と売りたい人が希望レートを提示し、価格が合致すれば取引が成立する仕組みです。PCやスマホブラウザからコインチェックの「ホーム」画面へアクセスすれば利用でき、オーダーブック(注文板)を確認しながらより戦略的な売買ができます。
購入手順は以下のとおりです。
- 「買い」を選択
- 「レート」(例:1ETH=20万円)と「注文量」(例:0.5ETH)を入力
- 「注文する」を押すと、買い注文が板に反映される
あらかじめ指定した価格で取り引きしたい場合は「指値注文」を、すぐに購入したい場合は「成行注文」を使います。注文が成立すると“約定”となり、注文履歴で取引内容を必ずチェックしましょう。なお、取引所形式では売り手・買い手の注文状況を詳細に把握できるので、注文価格や数量を細かくコントロールしやすいのが特徴です。
リップル(XRP)投資の税金
仮想通貨取引で生じた利益は原則「雑所得」として取り扱われます。日本円との売買で得た利益だけではなく、仮想通貨同士を交換したときに生じた利益やレンディングなどで得た報酬も課税対象となります。
雑所得に分類される仮想通貨取引での所得は、給与所得などの他の所得と合算した金額に対して税率がかけられます。税率は、所得が多いほど高くなる「累進課税」が適用され、下表の通り5%~45%の7段階に分かれています。住民税も合わせると最大で約55%の税率が課されます。

出典:国税庁
仮想通貨の損益計算に関して、届け出を出さない限り取得価額は「総平均法」で計算することになります。「総平均法」は簡単に説明すると、年度末に購入した価格をすべて足して購入数量で割り、そこから算出された平均価格と売却価格との差額を損益にする方法になります。
「ガチホ」のようにリップルを長期間保有している場合、年度ごとに平均取得額を出しておかなければ、いざ売却して大きな利益を得たときに正しい損益額を出すことが難しくなるため、注意が必要です。
届け出を出せば、取引ごとに暗号資産の平均単価を算出する「移動平均法」での計算が認められます。総平均法・移動平均法のどちらを利用しても、最終的な損益額は同じに収束しますが、年度ごとの損益額は変わるうえ、一度使用した計算方法は原則3年間変えることができません。
暗号資産(仮想通貨)XRPの歴史
ここで、XRPのこれまでの歴史を紹介していきます。
リップルとXRP
暗号資産(仮想通貨)XRPは、XRP Ledger上で使用できるネイティブトークンのことを指します。
米国企業のRipple(リップル)社との関係が深いため、XRPとRippleが混同されることがありますが、XRPとRippleは別物です。
- 「XRP」と表記されている場合は、暗号資産・XRP LedgerのトークンであるXRPと考えてください。
- 「Ripple(リップル)」と表記されている場合には、リップル社や同社が提供する金融サービスであると考えてください。
本記事では、上記のように表記を区別しています。
XRPとXRP Legderの歴史
XRP Ledgerは2011年から開発が行われ、2012年にリリースされました。
開発はDavid Schwartz氏、Jed McCaleb氏、Arthur Britto氏という3名のエンジニアが行い、リリース直後にリップル社の共同創業者・会長となるクリス・ラーセン氏が参加。2012年9月に NewCoin 社 (すぐに OpenCoin に改名され、現在はRipple Labs.という名称) が設立され、3名のエンジニアとクリス・ラーセン氏が共同創業者となります。
XRPLの創設者らは同社に、XRP Ledgerのネイティブ通貨である800億XRPを贈与。リップル社はその後、その大部分をエスクローに預けています。
このような関係から、XRPとXRP Ledgerはリップル社のものと考えられがちですが、XRP Ledgerはオープンソース技術として独立しています。リップル社は現在、クロスボーダー決済事業における流動性管理に XRPLedgerとXRPを活用するユースケースを構築する貢献者の一人に過ぎません。
2020年にXRP Ledgerの開発や企業等への採用を促進するための組織としては、XRPL Foundation(XRPL財団)という財団が設立されています。
リップル社のプロダクト
リップル社(Ripple Labs.)は「価値のインターネットの構築(Building the Internet of Value)」を掲げている米国の企業です。
リップル社は国際決済や暗号資産への流動性供給、機関投資家向け保管プラットフォーム(カストディ)サービス、CBDC(Central Bank Digital Currency・中央銀行デジタル通貨)の発行やその支援など、多くのフィンテックサービスを提供しており、一部のサービスにXRP Ledgerを活用しています。
国際決済や国際送金にかかわるプロダクトでは、「RippleNet」と「ODL(On demand liquidity)」というサービスが展開されており、「ODL」でXRPが活用されています。
一般的に「ODL」国境を越えた国際送金などに使用されますが、資金の移動にあたりXRPを経由して取引を行っていることが特徴です。
ODLによる法定通貨Aから法定通貨Bへの送金は以下の流れで実行されます。

出典:SBI VCトレード
- 送金元の金融機関から法定通貨Aを暗号資産取引所へ送金
- 法定通貨AをXRPへ交換し、XRPを目的地の暗号資産取引所へ送金
- XRP LedgerでXRPを送受信
- 受け取ったXRPを法定通貨Bへ交換
- 法定通貨Bを資金移動業者の受取口座へ送金
ODLの製品構造上、取引のために一定量のXRPを保有する必要があるため、ODLを導入する企業や金融機関が増加すると、取引に使用されるXRPの需要が高まります。これにより、XRPの準備高や流動性が向上し、結果としてXRPの価格が上昇する可能性があるという期待が持たれています。
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リップル社によるCBDC推進やステーブルコインの発行

出典:Ripple
リップル社はフィンテック分野での存在感も大きく、提携企業ではタイの「サイアム商業銀行(SCB)」などが挙げられ、日本では、SBIとの合弁会社である「SBI Ripple Asia」が設立されています。
また、リップル社はCBDC(中央銀行デジタル通貨)向けのプラットフォームも提供しており、国や中央銀行を含めたCBDCの実証実験などもなどで多数実施しており、大手の金融機関や国などと連携できている実績があります。
リップル社が提供するCBDCのプラットフォームでは、XRPをブリッジ通貨として導入することを発表しており、XRPの利用が促進されることが期待されています。
関連:米リップル社、CBDCプラットフォームにXRPをブリッジ通貨として導入
CBDCは中央銀行や政府がかかわることが多いため、企業という形で契約できるリップル社に有用性があるといえます。他の暗号資産では、明確にビジネスを進める母体は少なく、基本的には財団や開発企業という形がとられることが多く、ビジネス的な展開は第三者が行う場合が多いです。
しかし、XRPにはXRPLedgerの活用に長けたリップル社が存在します。リップル社はXRPを公開市場で売却し、活動コストを調達しながら、積極的にビジネス展開を行うことができています。リップル社は国や金融機関と、フィンテック分野で連携した実績を積み上げています。
また、2024年6月には、リップル社が米スタンダード・カストディ社を買収し、米ドルのステーブルコイン発行を行うことを発表しており、CBDC以外にもステーブルコインでのXRPLの活用も期待できるでしょう。
関連:リップルのステーブルコイン「RLUSD」× 機関投資家向け戦略 SBIとの協業も
おすすめ取引所の詳細
コインチェックの口コミ(CoinPost独自調査)
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ビットバンクの口コミ(CoinPost独自調査)
記事の監修者
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