はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米フィデリティ「ビットコイン投資はまだ早期段階」 2025年最高20万ドル予測

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

フィデリティの2025年予測

米フィデリティ・デジタルアセッツが発表した2025年の展望レポートで、多くの投資家が抱く「もう遅すぎるのか」という疑問に対する見解を示した。暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)が先月10万8000ドルの史上最高値を記録したことを考えると、この懸念は理解できるものだという。

同社のリサーチディレクター、クリス・カイパー氏は「大規模な普及と採用の初期段階の兆候」が見え始めていると指摘。「このプロセスには数十年を要する可能性があるが、2025年はデジタル資産が複数の分野や産業に根付き始める転換点として記憶される年となる可能性がある」と述べている。

また、カイパー氏は、インフレが第二の波として再来する可能性を指摘している。その背景として、インフレ指標が2%目標への回帰に抵抗していること、大規模な財政赤字、そしてFRBの利下げサイクルを挙げている。「不況が発生した場合、歴史的にビットコインにとって好材料となってきた追加の金融・財政刺激策で対応される可能性が高い」と分析する。

特に注目すべきは、ビットコインがこれまで経験したことのないスタグフレーション環境の可能性だ。フィデリティ・デジタルアセッツが示したチャートでは、1970年代から80年代初頭のスタグフレーション期における金のパフォーマンスを示しており、インフレの第二波で金が最も上昇したことを示している。これはビットコインの将来的な値動きを予測する上で参考になる可能性がある。

出典:フィデリティ・デジタルアセッツ

「投機家にとっては遅すぎるかもしれないが、持続可能な採用、普及、統合という新時代の観点からは、まだ極めて初期段階にある」とカイパー氏は説明した。この見方は、フランクリン・テンプレトンのロジャー・ベイストン氏も共有しており、米国の規制環境が好転する中で「まだ十分な上昇余地がある」と指摘している。

ビットコインは現在、史上最高値から13%下落している。スワン・ビットコインの共同創設者であるブレイディ・スウェンソン氏は、トランプ新政権下での戦略的ビットコイン準備金の創設が既に市場に織り込まれている可能性を指摘。「それが速やかに実現しない場合、就任式は『うわさ買い、材料出尽くし売り』のイベントとなり、一時的な価格下落を招く可能性がある」と警告している。

さらに、2025年のビットコイン価格予測は、楽観的な見方で12万5000ドルから20万ドルの範囲となっている。リスク資産の価値が上昇し、インフレが2%目標を上回り続ける場合、ビットコインは引き続き好調を維持する可能性が高い。一方で、今後予想される調整局面は、追加の買い入れ機会を提供する可能性もあるという。

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/14 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのイーサリアム相場分析やXRP現物ETFの連続純流入など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧