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イーサリアム「Glamsterdam」、最終開発段階へ ガス上限2億を目標に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • EIP-7732でePBSをプロトコルに組み込み、外部リレー依存を軽減
  • ガス上限2億・1万TPS目標、2026年後半のメインネット実装へ

Glamsterdamが最終devnet段階へ

仮想通貨メディアCrypto Briefingが17日伝えたところによると、イーサリアムの次期アップグレード「Glamsterdam」は全EIPを有効化した最終devnet段階に入った。前回の「Fusaka」アップグレードに続く大型改修で、開発者はパブリックテストネットを経て2026年後半のメインネット実装を目指している。

Glamsterdamとは、イーサリアムのプロトコル改善提案(EIP)を束ねたハードフォークの名称。今回の最終devnetは、実装予定のEIPセットをすべて有効化した状態でネットワーク動作を検証する段階で、公開テストネットへ移行する直前の工程にあたる。

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2つの主要EIPが核心

今回のアップグレードの柱となるのは2つのEIPだ。EIP-7732は「enshrinedプロポーザー・ビルダー分離(ePBS)」をプロトコル層に直接組み込む。

現在、バリデーターはブロック構築を外部のビルダーインフラやリレーに大きく依存しているが、この仕組みをプロトコル内に取り込むことで外部リレーへの依存を低減し、ブロック生成プロセスの透明性を高めることを目的とする。

MEVパイプラインの構造にも変化が生じ、専門ビルダーによる効率性を維持しながら外部リレー市場への依存を段階的に解消する方向性が示された。

EIP-7928はブロックレベルのアクセスリストを追加する。ブロックが処理する際にアクセスするアカウントやストレージの場所をあらかじめ記録することで、並列読み込みや高速な検証が可能になり、実行効率の向上につながるとされる。

イーサリアムは現状、多くの状態処理を逐次的に行っているため、この改善はガス上限引き上げに向けた土台として位置づけられている。

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ガス上限2億・1万TPS、実現は条件付き

Glamsterdamはガス上限を現行から3倍超となる2億に引き上げ、最大1万TPS(秒間処理数)を目標に掲げる。

ガスとはイーサリアム上の処理コストを示す単位で、ガス上限はブロック1つあたりに実行できる処理量の上限値を指す。この上限を引き上げると1ブロックに収められるトランザクション数が増え、ネットワーク全体のスループット向上と混雑時の手数料低下につながる。レイヤー2のデータをL1に書き込むコストが下がる効果もある。

ただし、こうしたスループット向上は自動的に達成されるものではなく、クライアントの性能、バリデーターのハードウェア、ガスの再価格設定、そして実際のブロックがどれだけ並列処理を活用できるかに依存するとされる。

次のステップはパブリックテストネットへの展開となる。この段階でdevnetの成果がイーサリアムの複数クライアント実装でも通用するかが確認され、EIPセットを維持したままメインネット実装に進めるかどうかの判断材料となる。

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