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グレースケール、米クラリティー法で恩恵を受け得る4大仮想通貨銘柄を特定  機関投資家の資金はどこへ向かうか

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • ETH・SOL・BNBチェーン・カントンの4つを最大受益者に挙げる
  • カルシはクラリティー法の8月までの上院通過確率を約22%と算出

規制明確化でブロックチェーンの採用拡大へ

米大手資産運用会社グレースケール(Grayscale)は、米上院で審議中の仮想通貨市場構造法案「クラリティー法案」が成立した場合、トークン化資産(RWA)や分散型金融(DeFi)といったブロックチェーン活用が本格的に広がると見ている。

同社リサーチ部門責任者のザック・パンドル(Zach Pandl)氏は、5月22日付のレポート「The Blockchains that Stand to Benefit from Regulatory Clarity(規制の明確化により恩恵を受けるブロックチェーン)」の中で、米国で包括的な法的枠組みが整えば機関投資家の参入が加速し、仮想通貨業界全体の底上げにつながる可能性があると論じた。

ただしパンドル氏は「機関投資家の資金は当面の間、一握りの主要ブロックチェーンに集中する」と予測。トークン化資産・ステーブルコイン・DeFiというオンチェーン金融の3領域を主導する以下の4つのネットワークを、規制明確化の最大の受益者として挙げている。

  • イーサリアム:トークン化資産、ステーブルコイン、DeFiの全領域で市場をリードする。
  • ソラナ:高い処理性能と低コストを強みに、ステーブルコインや分散型取引所(DEX)の取引量で抜きん出ている。
  • BNBチェーン:ステーブルコインの流通量とDeFiのTVL(総預かり資産)で常に上位を維持し、全分野でソラナに次ぐ存在感を持つ。
  • カントン・ネットワーク(Canton Network):金融機関向けに設計されたネットワークで、プライバシー保護やコンプライアンス機能を備える。トークン化資産分野では大手金融機関による採用が進んでいる。
Share of Onchain Finance by Indicator

出典:グレースケール

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このほか、ハイブリッドネットワークの「アバランチ」、イーサリアムのレイヤー2である「ベース」と「アービトラム」、デリバティブ取引に特化した「ハイパーリキッド」、ステーブルコイン送金で高いシェアを持つ「トロン」なども恩恵を享受すると見込む。

一方、ビットコインについては、スマートコントラクトをネイティブにはサポートしないものの、仮想通貨市場で最も安全性の高い資産であり、主要な担保資産としての地位を確立しているため、規制明確化により恩恵を受ける可能性が高いと付け加えた。

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クラリティー法案の現状

グレースケールが期待するオンチェーン金融の本格的普及には、クラリティー法案の成立が重要な鍵となる。

クラリティー法案は、証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)の管轄を明確に分ける画期的な枠組みだ。十分に分散化されたビットコインやイーサリアムなどの資産を、デジタル商品(Digital Commodity)としてCFTCの監督下に置き、中央集権的な特徴を持ち証券性のあるトークンや投資契約については、SECが管轄するという二元的な規制体制の構築を目指している。

現在、同法案は上院での最終調整段階に入っている。下院では2025年7月17日に294対134の超党派多数で可決された。上院銀行委員会も5月14日に15対9で可決したが、本会議採決に必要な60票の確保、銀行・農業両委員会のテキスト統合、倫理条項(高官の仮想通貨関連利益相反制限)といった主要な課題が残っており、7月4日休会前成立は極めて困難との見方が強い。

予測市場プラットフォームのカルシ(Kalshi)は、8月までの上院通過確率を約22%と算出している。

関連記事:米クラリティー法案、7月4日休会前の上院採決に3つの壁

米国の仮想通貨構造法案「クラリティー法」が上院の本会議採決に向けて審議を続けている。60票の閾値、委員会間のテキスト統合、倫理条項をめぐる対立という3つの課題が残る。

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