- 既存のMMFにブロックチェーン技術を追加
- 6商品のトークン化MMFを13の国・地域で提供
トークン化MMFを提供
資産運用大手ブラックロックは、既存のマネー・マーケット・ファンド(MMF)をトークン化して欧州を中心に提供することがわかった。情報を入手した海外メディアが4日に報じた。
ローンチするのは13の国・地域で、トークン化するのは6個のMMF。合計12種類のトークン化シェアクラスを提供し、ユーロ建てとポンド建てとドル建ての商品が含まれるという。対象の既存のMMFにおける合計運用資産額は3,110億ドル(約49兆円)に上る。
マネー・マーケット・ファンドとは
投資家から資金を集めて運用する投資信託の一種。国債などで安全性の高い運用を行うことが特徴である。
今回のMMFは、JPモルガンのプラットフォーム「Kinexys」でトークン化する。1トークンが原資産のマネー・マーケット・ファンドの1口に相当し、投資家は、対応するデジタルウォレット間で24時間移動させることができる。
このトークン化したMMFは、英国やフランス、ドイツなどに加え、シンガポールやバミューダでも提供されるという。
「コインデスク」によれば、ブラックロックでインターナショナル・キャッシュ・マネジメント部門のトップなどを務めるベッキー・ミルチェム氏は以下のようにコメントした。
投資家がキャッシュの運用で望むのは、規模と流動性である。
トークン化したMMFは、確立された投資、取引、流動性管理のプロセスに支えられたファンドに、新たにデジタルの保有機能と移動機能をもたらす。
関連記事:ブラックロック、ステーブルコイン準備資産向け新型ファンド2種を投入
ブラックロックがステーブルコインの準備資産にも使えるトークン化ファンド2種をローンチ。伝統的市場とデジタル市場をつなぐ資金管理の選択肢が広がる可能性がある。
暗号資産(仮想通貨)のETFも提供するブラックロックは、積極的にブロックチェーン技術を活用する伝統金融企業として知られる。3日には、ステーブルコインの準備資産としても活用できる新型のトークン化MMF2種を投入したと発表していた。
関連記事:三井住友信託銀行、MMFのトークン化実証を開始 国内信託銀行初
三井住友信託銀行が9日、パブリックブロックチェーン上でマネー・マーケット型ファンドの受益権をトークン化する実証実験の開始を発表した。SecuritizeとFireblocksの支援を受け、2026年度中の発行を視野に取り組む。国内信託銀行によるデジタル証券発行では初の事例となる見込み。
また、MMFは、RWA(現実資産)のトークン化領域で注目を集める金融商品。先月には三井住友信託銀行が、MMFのトークン化の実証実験を開始すると発表している。



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