- シンガポールで改ざん被害、9月10日以降に2件以上
- レジャー製ウォレットの不正部品、秘密鍵を取得可能
ウォレット改ざん
シンガポール警察は28日、国内の一部の小売店で購入されたフランスのハードウェアウォレット大手レジャー(Ledger)製の仮想通貨ウォレットに、リカバリーフレーズや秘密鍵を盗める不正部品が含まれていたことが初期捜査で判明したと発表した。9月10日以降に少なくとも2件の被害が報告され、損失総額は約350万シンガポールドル(約4.3億円)に上る。
この不正部品を通じ、第三者が利用者に気付かれないまま同意なくウォレットにアクセスし、資産を移せる恐れがあると警察は説明した。警察はレジャーと連絡を取っており、レジャー側が該当事例を精査する一方、捜査は続いている。
被害防止に向け、シンガポール警察は利用者に対し、改ざんが疑われる端末では資産を保有せず、リカバリーフレーズの入力や取引を控えて、提供元の公式サポートに連絡するよう求めた。
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レジャーは、同社仮想通貨ウォレットへの不正部品混入は組織的犯罪グループによる流通段階の改ざんだったと説明。東南アジアでの販売停止や陳列禁止など対策も公表した。
レジャーの説明
今回の警察発表に先立つ15日、レジャーは、組織化された犯罪グループが数か月にわたり正規のレジャー製デバイスを購入・開封し、リカバリーフレーズを盗み出すよう設計された独自の不正部品を組み込んで、東南アジアの販売代理店網を通じて流通させていたと説明した。チップやオペレーティングシステム、サーバーに欠陥はなく、システム自体が侵害された事実もないとし、攻撃はデバイスの出荷後の流通経路を狙ったものだと強調した。
レジャーは東南アジアと香港の正規代理店に販売の一時停止を要請し、販売店と代理店に店頭陳列の禁止も義務付けたうえで、法執行機関と連携して盗まれた資金の追跡と攻撃者のインフラ解体に取り組んでいる。
関連記事:仮想通貨ウォレット大手レジャーが新機器「Ledger Atom」を発表、不正装置対策も計画
仮想通貨ウォレット大手レジャーは、新デバイスLedger Atomを発表。2027年夏にローンチしたり、不正装置対策を講じたりする計画を説明した。



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