- CZ氏は「ユーザー資金は安全」と投稿
- 3470億円相当のステーブルコインをテザーとサークルが凍結
バイナンス、ハッキングか
世界最大手仮想通貨取引所バイナンスで、ハッキング事件が起きた可能性が高まっている。30日時点のオンチェーンデータによると、同社のイーサリアム用ホットウォレットからラベルが付いていないウォレットへ、約25.3億ドル(4,000億円)相当の資産が移動したという。銘柄については、UNIやwBETH、RLUSD、PEPEなどが含まれている。
ビットコイン(BTC)は大型ハッキングの可能性を受け急落し80,000万ドル台から78,763ドルまで下落した。
この件を巡り、バイナンス創業者のCZ氏はXで、「バイナンスに対するハッキングのようだ」との見方を示し、ユーザー資金は安全だと明言した。同氏はテザーとサークルによる迅速なステーブルコイン凍結に謝意を表した上で、現在は運営していないが、株主として、ユーザー資金は全額補填されると見込んでいると述べた。
手口を巡っては、イーサリアムの改善提案『EIP-7702』の権限委任を悪用した攻撃から、バイナンスの署名鍵の侵害へと事態が拡大したと指摘されている。
今回不正に移動したのは、イーサリアムとステーブルコインを含むその他60銘柄超のトークンだ。この送金を起こしたアドレスは、ミキサーサービス『トルネード・キャッシュ』経由で資金の提供を受け、事前にテスト取引を行っていたことがわかった。
また、今回の流出に関連して、すでに22億ドル(3,470億円相当)が凍結され、ステーブルコイン発行元のテザーによる15.6億ドル超のUSDTを含むとの報告がある。さらに、ステーブルコイン発行元のサークルが、盗まれた8.23億ドル相当のUSDCをオンチェーンで凍結したとの報告も上がっている。
バイナンス側では、共同創業者のイー・ヒー氏が「セキュリティ上の問題の可能性に関する報告」を調査しており、情報を確認でき次第、続報を出すと述べた。同氏は「ユーザー資金は安全(SAFU)」と語った上で、非公式のリンクやメッセージ、アカウント情報の要求を信用しないよう呼びかけている。
Xを所有するイーロン・マスク氏もこの件に反応し、「毎日がゼロデイだ」と投稿し、サイバー攻撃やハッキングが日常的に起きている現状を指摘した。ゼロデイとは、開発元が把握して修正する前の脆弱性を突く攻撃を指す。



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