- 運用資産1兆ドル超、同社初のソラナでの展開
- RWAの対象、現金・短期国債からアクティブ運用債券にも拡大
シュローダー、同社初のソラナ展開
英資産運用大手シュローダー(Schroders)は4日、新興国債券ファンド「Schroder International Selection Fund Emerging Market Bond」のトークン化持分(ティッカー:SISF)を、ソラナ(SOL)ブロックチェーン上で提供開始した。トークン化基盤を運営するセントリフュージ(Centrifuge)と連携した。
運用資産1兆ドル超の同社がソラナに商品を展開するのは今回が初めて。対象ファンドは新興国の国債や社債、現地通貨建て債券に投資するアクティブ運用型の戦略だ。
米CoinDeskによると、オンチェーン用のシェアクラスを設けたフィーダーファンド(親ファンドに投資する子ファンド)を介して同社の新興国債券ファンドに投資する仕組みで、投資家が保有するのはこのフィーダーファンドのトークン化持分となる。価値は基準価額(NAV)に連動する。
RWA(現実資産)のトークン化とは、債券やファンド持分など現実世界の資産をブロックチェーン上のトークンとして発行・管理する取り組みを指す。移転や決済の効率化につながるとして、伝統金融の大手が相次いで参入している。
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RWA(リアルワールドアセット)とは現実資産をブロックチェーンでトークン化する仕組み。2025年市場270億ドル超・前年比223%増。国債・不動産・トレカの仕組みと機関投資家の参入状況をCoinPostが解説。
新興国債券を選んだ狙い
シュローダーで債券部門のシニア・インベストメント・ディレクターを務めるジョン・メンサック氏は、新興国債券は経験や現地の知見、アクティブ運用が特に重要になる資産クラスだと説明した。デジタル金融の発展に合わせてこの資産クラスをオンチェーンに持ち込み、より利用しやすくする意義も認識しているという。
APAC・デジタル資産部門のオペレーション責任者を務めるマリタ・マクギンリー氏は、今回のローンチを「デジタル時代」の投資家ニーズに応える商品開発の一環と位置づけた。同社は2026年8月、米ドル建てMMFに同社初のトークン化シェアクラスを設けることについて、アイルランド中央銀行の承認を得ている。
アクティブ運用型へ広がるトークン化
米The Blockは、今回の事例によってトークン化されたRWAの対象が、現金や短期国債からより複雑なアクティブ運用戦略にまで広がると伝えた。
セントリフュージは6月、ニューヨーク・ライフ・インベストメント・マネジメントと組み、米国ハイイールド社債ファンドのトークン化版を立ち上げた。5月には米コインベースが、自社のブロックチェーン「Base」上でETFやクレジットファンド、仕組み商品をトークン化する際のパートナーにセントリフュージを指名している。
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