- ヨーロッパで生まれた、仮想通貨の自主規制機関
- イギリスを代表する仮想通貨関連企業が、「CryptoUK」という自主規制機関を結成しました。世界有数の仮想通貨取引所「Coinbase」や、大手取引プラットフォーム「eTaro」、仮想通貨情報サイト「CryptoCompare」も加入しています。
- CryptoUKの取り組み
- 歴史の浅い仮想通貨業界における健全な発展のため、不正行為に対するデュー・デリジェンスを高め、万が一経営破綻した際にも「顧客資産が確実に保全」されるように取り組んでいくようです。
CryptoUKが誕生した経緯
イギリスにある7つの「仮想通貨取引所」及び、仮想通貨関連企業が、仮想通貨に対して”健全な自主規制”をかけるための組織「CryptoUK」を結成しました。
イギリスの新聞「The Daily Telegraph」によれば、「CryptoUK」は歴史の浅い仮想通貨業界を守るため、最初の行動規範を打ち出したとのことです。
「CryptoUK」の代表、及び「eToro」の取締役社長を務める「Iqbal Gandham」氏(以下、Gandham氏)は、業界内には”悪質な業者”も存在していることを認めた上で、自主規制機関を肯定的なものとして捉えており、以下のように述べています。
『今後、仮想通貨業界の良い部分をさらに伸ばしていくと共に、政府及び、規制機関と連携を図っていきたい』
『私たちは、将来を見据えた”仮想通貨規制の枠組み”を作ることができればと考えています』
組織に加入している企業
この組織には、アメリカにある大手取引所「Coinbase」や、大手取引プラットフォームの「eTaro」、仮想通貨情報サイトの「CryptoCompare」なども加入しており、ICOは自主規制の対象とされません。
「Coinbase UK」のCEO「Zeeshan Feroz」氏は、以下のように語りました。
「基本的には、一業界を政府と結びつけようとする試みです。規制の必要性については急を要しますが、これは良い傾向だと言えるでしょう」
そのほか、4つの人気仮想通貨取引所である 「BlockEx」や、「CEX.IO」、「CoinShares」、「CommerceBlock」も、この自主規制機関に加わっており、参加している企業は、”行動規範”に署名する必要があります。
「CryptoUK」の目的は、この規範によって不正行為に対する「デュー・デリジェンス(投資を行うにあたって、投資対象となる企業や投資先の価値やリスクなどを調査すること)」を高め、万が一経営破綻した際に、顧客の資産が確実に保全されるよう取り組んでいくことです。
自主規制を強化することで、不安定な業界をサイバー攻撃から守る防衛手段にもなり得るからです。
欧州連合(EU)での規制
イギリス及び、欧州連合(以下、EU)の規制当局は先日、「ビットコインへの投資が”バブル期”にある」と改めて警告を行い、ビットコインを含む仮想通貨全般に対する厳格な考え方を堅持しています。
EUトップの「銀行業、証券、年金」などの上位監視局は、声明内でこのように警鐘を鳴らしていました。
『よって、消費者への法的保護を提供できないのです』
Preventive Measures: UK Crypto Companies to Form a Self Regulatory Body Coinbase, eToro and CryptoCompare are among the members of the new body. ICOs are excluded.
Feb 13, 2018 by Arnab Shome
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