- 日米株式市場は上昇
- 両市場とも前日の下落から反発。米国では新規失業保険申請件数、日本では資源価格上昇を好材料に上昇。
- 仮想通貨市場は下落
- 一部国内取引所のシステムに関するバグの噂が飛び交い、主要通貨全面安の展開に。前日のFOMC議事要旨の内容も遅れて影響が出てきたか。
NY市場
- ・ダウ工業30種平均 24,962.48(+164.70)
- ・ナスダック 7,210.09(-8.14)
- ・S&P500 2,703.96(+2.63)
日本時間23日明朝(米国時間22日に引けた米国市場はNYダウ上昇で引けました。
新規失業保険申請件数(*1)が市場予想を下回った事が好材料となったほか、不動産やエネルギーセクターが上昇。
NYダウ一時25000ドル台を回復するなど、二営業日続いた下落から反発しました。
一方でナスダックは4日続落の展開となりましたが、直近5営業日はレンジ相場の様相を見せています。
NYダウ含め、2月上旬の下落分を回復するにはまだ材料不足のようです。
*1 新規失業保険申請件数とは
米労働省が発表する、失業者が失業保険を申請した件数をまとめた経済指標です。
申請件数が少ないとそれだけ景気が良い為、一般的には株価にはプラスと考えられております。
東京市場
- ・日経平均 21,892.78(+156.34)
- ・TOPIX 1,760.53(+14.36)
- ・マザーズ 1,216.05(+9.74)
NY市場の流れを受けて、東京市場も主要三指数揃って上昇。
資源価格の持ち直しを受け、石油石炭製品関連や鉱業セクターが上昇。
23日のアジア市場の株価指数上昇も好材料となりました。
市場関係者では消費者物価指数総合指数(*2)は前年比+1.4%となり、2014年7月以来の大きさとなったほか、生鮮食品を除くコアCPIが前年比+0.9%となった事が話題にはなりましたが、概ね市場予想通りの結果だった為、売り買いの材料にはならなかったようです。
*2 消費者物価指数とは
消費者が購入する段階での、商品の物価の変動を表す指数。
直近、日米ともに消費者物価指数を2%目標とする政策をとっており、その結果如何で株式市場は反応します。
2%近い結果を受けると好材料となる事が多いですが、2%を大きく上回ると金利上昇懸念もあるので、市場の状況によって判断が必要です。
仮想通貨市場
23日の仮想通貨市場は主要通貨で前日比全面安の展開に。
一部の国内仮想通貨取引所での取引に関するアクシデントが影響しているとの憶測が流れたほか、CMEビットコイン先物でも同様に下落しています。
本日は日米株価指数とは逆相関の動きを見せました。
仮想通貨関連の国内銘柄も、日本の株式市場の流れを受けて多くの銘柄が上昇しました。