- 仮想通貨取引所Poloniexが買収された
- 米国のモバイル決済アプリ事業を展開しているCircle(サークル)が仮想通貨取引所のPoloniexを4億ドル(約428億円)で買収の発表が出ました。
CircleとPoloniex
Circle(サークル)が大手仮想通貨取引所のPoloniexを買収した事がプレスリリースで2018年2月26日に発表されました。
CircleはPoloniex買収に対して下記のようにコメントしています。
我々は、過去数ヶ月にわたりPoloniexの創業者とチームと会合を重ね、ついに協力を得ることができたことを嬉しく思っています。
Circle社の発表では、Poloniexをチームに加える事でPoloniexのセキュリティや規模を拡大させていく。と述べています。
CircleとCircle Payとは?
Circle社は、アメリカでビットライセンスを有するブロックチェーンテクノロジーを利用した送金プラットフォームを提供する企業です。
またCircleはゴールドマンサックス、アクセルパートナーズなどから資金調達を受けており、2015年BitLicenseも獲得しています。
Circle社は決済を固有のアプリに限定しないインフラの構築を進めており、提供するCircle Payは中国のWeChat向けのサードパーティ・アプリとして構築後、iMessageを通じた国際送金に対応するなど、幅広いメッセージアプリでの決済システム構築を行なっていました。
またビットコインを従来の銀行システムに頼らない形で、低コストで効率的にネットワーク化する企業としても知られていましたが、2016年12月には、ビットコインの売買を停止することを発表しています。
Circleが大手仮想通貨取引所を引き継ぐ
Circleはビットコインの取り扱いを廃止後、ビットコイン支持者からの人気が無くなっていました。
またPoloniexも、2017年初旬では、仮想通貨市場の取引量で圧倒的な地位を占めていたが、BinanceやBittrexのようなより多くの通貨ペアを有する取引所の出現で、地位を奪われそうな状況にありました。
このような状況の中で、Circle社は買収を行い、同社の管理のノウハウとカスタマーサポート体制をPoloniexに提供し、リスクコンプライアンス体制を整えるための資源を提供すると言及しています。
またPoloniexの流動性を用い、Circleの製品であるCircle PayやCircle Investとの統合や、USD、GBP、EURなどの法定通貨との取引も行っていくとのことです。
Polpniexと連携する事で仮想通貨の基盤を形成し、仮想通貨ペアの取引も法定通貨と同じプラットフォームで利用出来れば、仮想通貨の決済も普及していく可能性があるでしょう。