TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

セイラー氏が取締役会にプレゼン

米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長は、来月開催されるマイクロソフト社の年次株主総会で、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)への投資評価が提案される中、取締役会に対してプレゼンテーションを行うことに同意したと述べた。

これは、米資産運用企業VanEckが「国家と企業資産としてのビットコイン」と題し、ビットコイン推進派のシンシア・ルミス議員(共和党)とセイラー氏を招いて開催したスペースでの発言だ。

マイクロソフトの取締役会は、ビットコイン投資についてはすでに評価済みで、この提案は不要であり、反対を推奨するとの意見を表明している。

セイラー氏は、この提案をまとめた活動家から取締役会にプレゼンすることを打診され、承諾したという。ただし、時間は3分間に制限されていると述べた。

同氏はビットコイン導入について、マイクロソフトのサティア・ナディラ最高経営者(CEO)と個人的に1時間にわたって話し合うことを提案したが、受け入れられなかったという。そのため、マイクロソフト向けに3分間のプレゼンを用意し、取締役会に提出することにしたと説明した。

セイラー氏はこのプレゼンをインターネットにも投稿し、公開する予定だと付け加えた。

関連:マイクロソフト、12月株主総会で「ビットコインへの投資評価」を議決権行使項目に設定

マイクロソフトの企業価値を高める方法

セイラー氏は、マイクロソフトの株式価値の98.5%は四半期収益の将来予想に基づいており、1.5%が有形資産に基づいていると指摘。一方、企業の価値が、有形資産やビットコインのような資産を基盤とするならば、株式は「はるかに安定し、ずっとリスクの少ない」株式になるだろうと主張した。

同氏は、別のインタビューで、ビットコインは大きな革命であり、来年からはビットコインを公正価値ベースで計上できるようになるため、米国の短期国債と同等の価値を持つようになると説明。また、ビットコインは商品と定義されているため、バランスシートの100%をビットコインで保有することも可能だと述べた。

そのため、マイクロソフトがキャッシュフローの分配と自社株買いをやめて、ビットコインの購入を開始し、仮にキャッシュフローの半分に当たる21%をビットコインに投資すれば、10年間で1兆ドル(154兆円)の利益が得られることになると指摘。さらに現金の全てをビットコインに投資した場合、株主は2兆ドルから4兆ドル(309兆円〜619兆円)の利益を得ることになると、セイラー氏は強調した。

セイラー氏は、ビットコイン投資は大いに議論されるべきものであると述べ、マイクロソフトの総会で株主が議論することを推奨した。

関連:マイクロストラテジーのビットコイン戦略、成功の条件は? CoinShares分析

すべての企業が考慮すべき

セイラー氏は、バークシャー・ハサウェイやアップル、グーグル、メタなどの米主要企業の議題に、ビットコイン投資を提案すべきだと考えており、その理由を次のように語った。

これらの企業はすべて、膨大な現金を保有しているが、株主価値を減らしている。

例えば、バークシャー・ハサウェイの場合、税引き後の利回りはせいぜい3%だが、資本コストに15%かかるため、年に換算すると実質的には12%のマイナス利回りとなると説明した。

実際、継続したビットコイン投資で成功を収め、株価が史上最高値を記録したマイクロストラテジー社の投資戦略に倣い、ビットコインを戦略的準備金として採用する企業も増えている。

VanEckはビットコイン準備金を採用を公表し、アルコール飲料のブランド開発を行うLQR Houseは、財務管理戦略の一環として、取締役会が最高100万ドル(約1.5億円相当)のビットコイン購入を承認したと発表した。

日本では、上場企業メタプラネットが4月に、財務戦略としてビットコインを購入・保有すると発表。その後継続してビットコインを購入し、19日には約17億5,000万円相当のビットコインを新規購入し、保有数が1,142.287BTCとなった。

この発表を受け、同日、東証スタンダード市場における同社の株価は急騰し、前日比15.1%を記録した。

関連:VanEckやLQR House、戦略的ビットコイン準備金採用の米企業が続出

関連:なぜ企業がビットコインを保有し始めているのか?マイクロストラテジーとメタプラネットの事業戦略は

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/20 水曜日
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。
11:20
セキュリタイズ、RWAトークンをDeFiで活用可能な「sToken」リリース
セキュリタイズがRWAトークン保有者がdeUSDの流動性にアクセスできるプログラムをリリースした。まずブラックロックの「BUIDL」で導入する。
10:45
コインベース、WBTCの取扱停止へ
仮想通貨取引所コインベースはWBTCの取扱停止を発表。理由については上場基準審査に基づくとだけ説明しているが、トロンのジャスティン・サン氏の影響力に対する懸念が背景にあるとの見方がある。
10:15
トランプ陣営、SEC委員長候補に仮想通貨支持の弁護士を検討か=報道
トランプ陣営がSEC委員長候補としてブロックチェーン専門の法律家ギジェン氏を検討。仮想通貨規制に詳しい人物として注目を集めている。
10:00
仮想通貨が金融商品になると税金はどうなる?|Aerial Partners寄稿
暗号資産(仮想通貨)の損益計算サービス「Gtax」を提供する株式会社Aerial Partners所属の税理士が、金融庁が仮想通貨規制を金商法下に移行検討との報道を受け、税制面への影響を解説。投資家のメリットとビットコインETF実現への期待を詳説。
08:05
仮想通貨アスター、次章のロードマップ発表
日本発の仮想通貨プロジェクトのアスターネットワークは、次章のロードマップを発表。これからSuperchainに進出し、ユーティリティと認知を拡大していく。
07:00
VanEckやLQR House、戦略的ビットコイン準備金採用の米企業が続出
続出する採用企業 マイクロストラテジーにならい、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を戦略的準備金として採用する米企業が増加している。 米資産運用企業VanEckや、アル…
06:30
ブラックロックのビットコイン現物ETFのオプション取引が開始 初日出来高好調
仮想通貨ビットコイン現物ETFのオプション取引が米国で19日に正式に開始された。ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)が先陣を切り、仮想通貨市場に新たな局面をもたらしている。
05:50
ビットコイン史上最高値更新で94000ドル到達、ETFオプション取引開始
仮想通貨ビットコインはETFオプション取引開始やトランプ氏の商務長官指名への期待などを受け史上最高値を更新し94,000ドルを一時突破した。
11/19 火曜日
19:15
メタプラネット、ビットコイン追加購入 BTC保有総額160億円規模に、株価15%上昇
メタプラネットが17.5億円分のビットコインを追加購入し、BTC保有総額が約160億円規模に拡大。1BTCあたり約1,410万円で124.117BTCを取得し、保有数は1,142BTCに。株価も15.1%高となった。
18:00
NOT A HOTEL DAO始動、Web3戦略の信念と展望を語る|事業責任者&コミュニティマネージャーインタビュー
GMOコインでの仮想通貨NAC(NOT A HOTEL COIN)のIEO販売が反響を呼ぶ中、NOT A HOTEL DAOのWeb3事業責任者である大久保CTOとコミュニティマネージャー岡本氏がプロジェクトの核心に迫る。独占インタビューで明かされた NOT A HOTEL DAOとNACの全容を解説。
14:30
マイクロストラテジー、ビットコイン投資戦略を加速 トランプ新政権に期待
米マイクロストラテジー社が2週連続で過去最大規模のビットコイン購入を実施。6.5兆円の資金調達計画も発表するなど、着実に「ビットコイン財務企業」としての戦略を実行に移している。
13:42
ビットバンクにソラナ・サイバーが上場
ビットバンクが11月21日より、ソラナ(SOL)とサイバー(CYBER)の取扱いを開始。12月20日までの取引手数料無料キャンペーンを実施。取引所・販売所での取引に加え、最大年率5%の暗号資産貸付サービスにも対応。創業10周年を迎え、40銘柄体制へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧