続出する採用企業
マイクロストラテジーにならい、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を戦略的準備金として採用する米企業が増加している。
米資産運用企業VanEckや、アルコール飲料のフルサービス・デジタルマーケティングとブランド開発を手掛けるLQR House、人工知能(AI)企業のジーニアス・グループが、今週相次いでビットコインを採用すると発表した。特にLQR Houseの株価は、この購入計画を受けて26.32%の上昇を記録している。
VanEckのMatthew Sigel氏は20日、X(旧Twitter)でビットコイン準備金の採用を公表。この投稿は、ブラックロックに近い情報筋が「大手資産運用企業がビットコイン準備金を採用していない」とするFOXニュース記者のX投稿に対する返信として行われたものだ。
さらに、LQR Houseは19日に取締役会が財務管理戦略の一環として、最高100万ドル(約1.5億円相当)のビットコイン購入を承認したことを発表した。
一方、ジーニアス・グループは18日に110 BTC(約1,000万ドル・15億円相当)を購入したと発表。これは、11月12日に公表した「ビットコインファースト」戦略の一環で、現在および将来の準備金の90%以上をビットコインで保有する方針に基づくもの。この戦略の初期目標は、ビットコインで1.2億ドルの準備金を構築することである。
2020年にマイクロストラテジーが開始したビットコイン財務戦略は、通貨インフレ対策や株主価値の向上策として高く評価されている。今年に入り、この戦略を追随する企業が増加。日本国内ではメタプラネットがこの影響を受けてビットコインを採用した例もある。ビットコインを採用した企業の株価は、上昇する傾向が見られる。
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なお、マイクロストラテジーのセイラー会長は、オンライン動画共有プラットフォームを運営するRumble社にも、戦略的ビットコイン準備金の採用を推進している。
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