- 仮想通貨広告を禁止するインターネット企業に対する集団訴訟
- ロシア、中国、韓国の仮想通貨・ブロックチェーン協会は仮想通貨の広告を禁止したインターネット企業を集団訴訟する構えです。 この訴訟では、Facebook、Google、TwitterそしてYandexによって設けられた広告の制限に反対する形となります。
- ロシア、仮想通貨関連市場へ積極的姿勢
- ブロックチェーン技術やマイニング、仮想通貨、ICOを合法化する2つの法案がロシアの立法府であるロシア連邦議会に導入され、議会の金融市場委員会のトップであるAnatoliy Aksakov氏はこれらの法案が今年の6月か7月に適用されるだろうと明かしました。
仮想通貨広告を禁止するインターネット企業に対する集団訴訟
ロシア、中国、韓国の仮想通貨・ブロックチェーン協会は仮想通貨の広告を禁止したインターネット企業を集団訴訟する構えです。
この訴訟では、Facebook、Google、TwitterそしてYandexによって設けられた広告の制限に反対する形となります。
モスクワで開かれた仮想通貨の会合にて、本件をアメリカの裁判所に提出することが決まりました。
今回の訴訟は新たに設立されたEurasian Blockchain Association (以下EBA)によって5月にアメリカの裁判所に提出されることになります。
ロシアの仮想通貨・ブロックチェーン協会(RACIB)、韓国のベンチャービジネス協会(KOVA)、中国の仮想通貨投資家協会(LBTC)、これらの協会の代表者たちはモスクワでのBlockchainRF-2018(3/27~3/28)の開催期間中にEBA設立に関して合意しました。
今回の訴訟に対しては、寄付による支援も含む資金提供を行うための特別な仮想通貨ファンドが設立される見通しです。
もっとも有名なソーシャルネットワークであるFacebookと世界最大の検索エンジンであるGoogleはそれぞれ、仮想通貨の広告を2月と3月に禁止しました。
また、ロシアのメディアは同国最大の検索エンジン“Яндекс” (Yandex)も同様の措置をとると報じました。
Yandex社はこの措置に関して正式な発表はしていません。
Twitterにおいても同じく規制が行われるとの報道がおよそ10日前になされました。
ロイター通信によればTwitter社はポリシーの変更を3月27日火曜日に適用することを決めたとのことです。
Twitter社はこの規制ではICOやトークンセールも対象となるとロイター通信に明かしました。
また、今回の訴訟の対象ではありませんが、Snapchatも同じくICOの広告を禁止すると報じられています。
この同時期の仮想通貨の広告の禁止はこれら大企業の共謀があったことを証明しています。
イタルタス通信とインテルファクス通信でRACIB代表のYuri Pripachkin氏はこのように語りました。
同氏はさらにこう続けます。
これらの企業は独占的な力を行使し、市場支配に向けて共謀しているのだと我々は考えています。
Pripachkin氏はこれら企業による仮想通貨の広告の禁止によって、仮想通貨市場の大幅な下落が先月もたらされたということも指摘しました。
今回の訴訟はアメリカの裁判所に持ち込まれると公式に発表がありましたが、裁判の管轄がどの州になるかについては弁護士たちによる最終意見が待たれます。
RIAノーボスチ通信で、Pripachkin氏はこれに関して以下のように述べました。
ご存知の通り、法は州によってそれぞれ変わります。例えばワイオミング州を含むいくつかの州は仮想通貨に対して公平な見方をしています。
Pripachkin氏はさらに、
EBAは上記4社を、それぞれの会社が登記している州で訴えることができます。もし各社の管理職の人間や株主が仮想通貨のウォレットを保有あるいは使用していることが証明されれば、訴訟はこれらの人たちを対象として行えます。
と述べました。
ロシア、仮想通貨関連市場へ積極的姿勢
RACIBは先週、ロシア国外のロシア人によって運営されるICOにより、ロシア経済が最大15億ドルの損失を受ける可能性があるとして警告しました。
ロシアが参加するICOは全世界のICO市場の10%を占め、プーチン大統領に提出される報告によれば、ロシア資本のプロジェクトは2017年には3億1000万ドルを集めています。
そんな中、先日、ブロックチェーン技術やマイニング、仮想通貨、ICOを合法化する2つの法案がロシアの立法府であるロシア連邦議会に導入されました。
議会の金融市場委員会のトップであるAnatoliy Aksakov氏はこれらの法案が今年の6月か7月に適用されるだろうとして、BlockchainRF-2018の会議の中で明かしました。
また、Aksakov氏は参加者に向けて、
仮想通貨のマイナーたちはこの新しい法のもとで個人事業主あるいは法人として登録する必要があります。
とも発言しました。
また、ここでは、法案適用から2年間はマイニング事業者は税制優遇措置を受けられるだろうということも明らかにされました。
Russian, Chinese, Korean Associations to Sue Internet Giants Over Banned Crypto Ads
Wednesday, 28/03/2018 Lubomir Tassev
参考記事はこちらから