- Intelがマイニング用ハードウェアの特許を申請中
- IT大手のIntelが、”Accelerator”と呼ばれるハードウェアの特許を申請しました。
- 既存のマイニングチップと組み合わせて性能を向上
- ASIC、SoC、FPGAなど任意のプラットフォームに適用可能で、電力消費とハードウェアを置くスペースの削減に効力を発揮します。従来の手法に比べ、電力消費を35パーセント削減することができる、としています。
Intelがマイニングハードウェア特許申請中
IT大手のIntelがビットコインマイニングのためのハードウェア、”Accelerator”の特許取得を目指していることが、新たに提出された書類によって明らかになりました。
2016年9月に米国特許商標局(USPTO)に提出された、「Bitcoin Mining Hardware Accelerator With Optimized Message Digest and Message Scheduler Datapath」についての申請内容が、3月29日に公開されました。
この新しい手法によって既存のマイニング処理を拡張することが可能で、電力の消費を抑えることによりマイニング費用を抑えることができる、と説明されています。
以下はその申請内の記述です。
「ビットコインのマイニングに用いられるソフトウェアとハードウェアは、単純に総当たりを繰り返している。
具体的にはSHA-256と呼ばれるハッシュ関数の演算を際限なく行っており、これによりビットコインのマイニングは大量の電力と専用のハードウェア機器、そしてそれらを置くスペースが必要となってしまう。
本手法を用いることによってハードウェアを置くためのスペースと電力消費を削減でき、結果としてビットコインのマイニング作業をより最適化することができる。」
Intelはこのアプリケーションを“Accelerator”と説明しており、既存の汎用プロセッサーを用いた手法に比べて電力消費を35パーセント削減することができると発表しています。
Intelがかつてシリコンバレーのスタートアップ企業である21 Incのマイニングオペレーションと関係があったことを踏まえると、この特許申請には注目に値します。
21 Incは自身が名付け親であるビットコインコンピュータを提供した会社であり、その後Earn.comと呼ばれるソーシャルネットワークの提供に活動の軸を移しています。
Incは自身が名付け親であるビットコインコンピュータを提供した会社であり、2015年頃CoinDeskが報道しているように、結果的にそれが製品化まで行かなかったとは言え、Intelは当時21 Incのためにチップをデザインしているのです。
このコンセプトはASICにだけ有用なものではなく、SoCやFPGAを用いたプラットフォームに対しても有用です。
違う言い方をすれば、”Accelerator”は様々な種類のマイニング設備に適用可能である、ということもできます。
テクノロジー業界の巨人が目を向けているのは仮想通貨のマイニングだけではありません。
”DNAシークエンシング”もまた大量の電力を消費する演算の一つですが、Intelは昨年12月にこれに関する特許申請を行ったばかりです。
Intel Wants to Patent a Bitcoin Mining Hardware ‘Accelerator’
Mar 29, 2018 by Nikhilesh De 参考記事はこちらから