仮想通貨取引所FTXが5日、グレイスケールが提供するビットコイン投資信託などの現物・先物取引を開始した。
今回追加したのは、ビットコイン投資信託(GBTC)、イーサリアム投資信託(ETHE)、Bitwiseの仮想通貨指数ファンド(BITW)の3金融商品。取引はすでに開始されている。
取り扱われるグレイスケールの投資信託は、機関投資家を中心に米国で運用規模が増加の一途を辿っている注目の金融商品だ。
一方のインデックスファンドのBITWは、米国で初めて、時価総額上位の10銘柄(現在は9銘柄)の総合パフォーマンスに連動して運用される投資信託となる。
指数に組み入れられる銘柄の大半以上は、ビットコイン(81%)とイーサリアム(14.7%)が占めており、他の約5%には、チェーンリンク(LINK)、テゾス(XTZ)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、コスモス(COSMOS)、ステラ(XLM)、イオス(EOS)が含まれる(組成比率は現時点)。インデックスの組成銘柄は、ファンドがルールに則って変更しており、リップル訴訟の影響を受け、XRPが対象から外れる形で、現在は9銘柄が対象となっている。
これまで、各米主要OTC市場「OTCQX」などで取引が行われていたが、FTXが各金融資産価格に連動した取引を開始することで、世界各国の一般投資家がより簡単にエクスポージャーになる可能性がある注目の動向だ。