- 仮想通貨市場
- ビットコインは再度90万円台に近づく形で続落、この影響がアルトコイン市場にも影響する形で全面安に。一方でUpbit事件から落ち着きを見せ始めた韓国市場ですが、事件に進展が見られたことで再度プレミア価格が復活しつつあります。
仮想通貨市場
5月22日の仮想通貨相場は、ビットコインが22日0時付近で相場が下落に転じ、19時時点では再度91万円台まで下落しました。
ビットコイン下落の影響を受け、16日から調子が振るわないアルトコイン相場も大きく下落し、全面安となっています。
19時時点ではJPY建24時間比で、BTCが2.62%のマイナスとなり、時価総額50位までのアルトコインでプラスに転じているのは4通貨のみとなり、その4通貨も数%のプラスに留まっています。
BTCが80万円から110万円のレンジで収まるボックス相場の動きを見せており、アルトコインや時価総額の低い草コインも大きな動きがない膠着状態が続いています。
18日には、BTCマイニングの収益性が過去最低値をマークしたことが話題になりましたが、本日のビットコイン価格の下落に伴い、底値に再度近づいており、仮に下落が続いた場合、18日に価格が反発した88万円ラインが次点の注目指標となりそうです。
また、先日の大きな下落要因となった、韓国の取引量1位となる取引所「UpBit」に家宅捜査が行われた事件でも進展がありました。
専門家たちは、韓国政府と地方金融規制当局が起訴するためには大きな壁があり、そもそもUpBitを利用した投資者たちに被害がなかったと指摘しました。
韓国の大手会計事務所Yoojinが監査を行った結果、UpBitの収支決算表に記録された資金量が実際の仮想通貨保有量に一致し、支払い能力があると確認されたことが報告されており、内部関係者も、警察の捜査で不正行為が見つからなかったと声明を発表しています。
また5/20には、韓国の新聞紙Korea Heraldにて、匿名の内部情報筋の内容として、「UpBitの経営による被害を受けた投資者がいなかったため、政府はかなり起訴し難い状況である」との情報が記載されています。
仮想通貨市場は停滞しているものの、一時仮想通貨市場の価格を牽引した韓国相場が再度盛り上がりを見せ始めており、”プレミア価格”が復活しつつあることが、Bitcoin日本語情報サイトの通貨別BTC価格比較でも確認できます。
ただし専門家は、今回起訴されないとしても、韓国の仮想通貨市場にはネガティブな影響を与えたことで、投資者たちからの信頼を失いつつある」と懸念を示しており、取引業者や政府も、「仮想通貨市場が安全な投資市場である」と投資者を納得させることに努めねばならないと危機感を示しています。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連株
仮想通貨(ブロックチェーン)関連株では、「リミックスポイント(3825)」が6.35%高。一時時価総額1,000億円にタッチするなど、急成長を見せた仮想通貨事業における好業績を背景に、高騰を続けています。
同社は先日の決算で、「今期経常を3倍増となる2期連続最高益更新を見込む」と強気予想したものの、市場環境が不透明であることで投資家の意見は二分されていましたが、これに対して小田社長は、株式新聞のインタビューで「(決算予想は)確実に見える部分だけを織り込んだ」と、控えめな予想であると主張。
仮想通貨決済分野でも、引き合いの多さをアピールしています。
そのほか、ウェブ接客ツールと連携したことで、広告効果測定サービスを展開する「ロックオン(3690)」が、6.61%高となりました。
同社は、運営する国内No.1のECオープンソース「EC-CUBE」の決済ツールとして、仮想通貨取引所「Zaif」を運営するテックビューロが提供する「Zaif Payment」を導入することで、ビットコインなど仮想通貨による決済サービスを手数料無料で利用可能としています。
有望視されている仮想通貨(ブロックチェーン)関連株の最新情報は、以下の記事でまとめているので参考にどうぞ。
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