- EOSの致命的なバグが指摘されたが修正される
- 中国のサイバーセキュリティ企業が先日公開したブログ記事で、EOSの致命的なバグが指摘されました。それによると、ハッカーが悪意のあるコードを実行するスマートコントラクトをアップロードすることで、EOSネットワークのノードを支配することができる可能性がありましたが、修正された模様です。
- EOSは6月2日(日本時間6/3午前)メインネットローンチ
- EOSはメインネットローンチを6月2日(日本時間6/3午前)に控えています。EOSの開発リーダーはTwitter上で懸賞金をかけてバグ発見の協力を呼びかけています。
EOS(イーオス)の開発チームは、先日Qihoo360という中国のサイバーセキュリティ企業により発見された、いわゆる「大規模な脆弱性」がメインネットの開始を遅らせる懸念を一掃しました。
EOSは以下のようにツイートしています。
Media has incorrectly reported a potential delay in the release of EOSIO V1 due to software vulnerabilities. Our team has already fixed most and is hard at work with the remaining ones. EOSIO V1 is on schedule; please stay tuned to our EOSIO channels for official information.
— EOS (@EOS_io) May 30, 2018
メディアが報道したソフトウェアの脆弱性により、EOSIO V1プラットフォームのリリースが延期される可能性はまったくの事実無根です。
我々はすでにほとんどの問題を直し終わり、残りの作業に務めています。
EOSIO V1は予定通り6月2日(日本時間6/3午前)にリリースします。
EOSで致命的なバグが指摘されたが修正される
Qihoo360のブログによると、ハッカーがEOSIOシステムにある脆弱性を利用し、悪意のあるコードを実行するスマートコントラクトをアップロードすることで、セキュリティに穴を開け、ネットワークのノードを支配してしまう可能性があるそうです。
これによって、ハッカーはEOSベースで開発されている通貨をコントロールしたり、他の通貨のマイニングをすることも可能だったそうです。
なお、このバグは修正された模様です。
バグに対するEOSの対応
この問題を解決すべく、EOSの開発リーダーであるDaniel Larimer氏(以下、Larimer氏)は、5月30日に急遽自身のツイッター上で、バグが一つ見つかるごとに1万ドルを贈呈すると表明しました。
Help us find critical bugs in #EOSIO before our 1.0 release. $10K for every unique bug that can cause a crash, privilege escalation, or non-deterministic behavior in smart contracts. Offer subject to change, ID required, validity decided at the sole discretion of Block One.
— Daniel Larimer (@bytemaster7) May 28, 2018
しかし、この解決策について、ライトコインの創業者であるCharlie Lee氏はLarimer氏を次のような風刺で非難しました。
Raises $4B, offers to pay only $10k for catastrophic bugs 2 days before mainnet launch. Strange. 🤔 And quite a few other concerning issues with EOS. See: https://t.co/C4HypNFet5
— Charlie Lee [LTC⚡] (@SatoshiLite) May 30, 2018
This will also be one of the biggest ERC20 token to blockchain launch. Should be an exciting day! https://t.co/Ey7mF10Dry
40億ドルも調達したのに、たったの1万ドルの賞金でそんな壊滅的なバグを見つけてもらうなんて。
しかもメインネット開始直前の2日前だぞ!納得いかないな。
EOSには他にもいくつかの問題がある。
過去最大のERC20トークンのメインネットローンチになるから、エキサイティングな日になるに違いない!
注目すべきなのは、EOSはトロンのように、イーサリアムの強敵になると言われていることです。
また、EOSプロジェクトはICO史上最長の期間(一年間)で、最も金額の高い40億ドル(約4400億円)もの資金調達を成し遂げました。
EOSのICOは6月1日に終わりました。
EOSトークンの移し方
EOSトークンをICO以外で購入したり、違うイーサリアムアドレスに移した場合、6月2日までにトークンの残高をEOSの公式ICOサイトにて登録すれば、メインネット上で使えるようになります。
もしくは、EOSを扱っている取引所に送り、新たなEOSに変えてもらえます。
コインポスト関連記事: