- ホワイトハッカーがEOSバグを発見し報奨金獲得
- EOSの12個のバグを発見したオランダのホワイトハッカーGuido Vranken氏は、6/4にツイッター上で、最終的には12万ドル(約1,320万円)を獲得出来る旨を述べました。
- ホワイトハッカーとは
- コンピューターやネットワークに対する高い知識、技術を持つ「ハッカー」の中でも、善良な行為にその技術を活かす者のこと。「ハッカー」という言葉自体では善悪かどうかは判断できない。逆に、悪意を持った「ハッカー」は「クラッカー」と呼ばれる。
EOSがバグに懸賞金をかけ、脆弱性が12箇所指摘される
Help us find critical bugs in #EOSIO before our 1.0 release. $10K for every unique bug that can cause a crash, privilege escalation, or non-deterministic behavior in smart contracts. Offer subject to change, ID required, validity decided at the sole discretion of Block One.
— Daniel Larimer (@bytemaster7) 2018年5月28日
5/30、EOSはメインネットへの移行を前に、中国のサイバーセキュリティ企業Qihoo360にEOSの致命的なバグを指摘され、すぐさま修正されたようですが、EOSの開発リーダーであるLarimer氏は急遽自身のツイッター上で、今後のため、バグが一つ見つかる毎に1万ドル(約110万円)を贈呈すると公表しました。
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オランダのホワイトハッカーGuido Vranken氏は、6/4にツイッター上で、HackerOneという有名な脆弱性賞金狙いハッカーコミュニティの「EOSバグ発見」レポートにリツイートし、このように述べました。
Thank you. A couple more waiting to be rewarded. I think the final tally was $120K but I lost count. Took me about a week.
— Guido Vranken (@GuidoVranken) 2018年6月4日
「ありがとう。あといくつか(バグの発見)の報酬が出る。最終的には12万ドルだと思うが、数え切れなくなった。(バグの発見作業は)約一週間かかった」
現在、12個のバグのうち、8つがすでにEOSの親会社Block.oneに確認され、Vranken氏は8万ドル(約880万円)の賞金をもらったそうです。
How to make $80k in one day: Blockchain bugs. Congrats @GuidoVranken and best of luck on your future bugs! #bugbounty @Hacker0x01 Find bugs on @eos_io and get rewarded on HackerOne! https://t.co/YpsA2LdIA0 #EOS pic.twitter.com/ZHrr6ifoKV
— Jon Bottarini (@jon_bottarini) 2018年6月4日
現時点では、Vranken氏が一週間で見つけ出したバグはまだ公開されていませんが、それが基本的なコード脆弱性だった場合、Block.oneチームの不注意・迂闊さが露呈してしまったことを意味するでしょう。
残りのバグの数はまだ不明ですが、今度はVranken氏のようなホワイトハッカーではなく、悪意のあるハッカーがEOSIOのバグを利用し、大量のトークンを盗み出す可能性も考えられます。
EthereumのHybrid Casperでは、一年もかけてテストと監察を行い、未だ未完成である状態に対し、EOSはそれらの作業をたった一年で終わらせローンチまでたどり着いたというのは、疑いの目を向けられかねません。
また、賞金を上げることも悪意のあるハッカーからの攻撃を防ぐ手段の一つだと思われます。
たった二週間で多くのバグが発見されたことからすると、そもそもBlock.oneがEOSIOをローンチするまでに精査していなかったのでは、とも考えられます。
つまりこれは、Block.oneの信用にも関わってくる問題と言えるでしょう。