CoinPostで今最も読まれています

Brian Kelly氏が語る6000ドル割れのビットコインが復活する3つの理由|仮想通貨取引所への業務改善命令はポジティブ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Brian Kelly氏が語るビットコインが復活する3つの理由
仮想通貨投資ファームのBKCM LLCの創業者・CEOであるBrian Kelly氏が日本時間6月23日、CNBCの経済番組Fast Moneyに出演し、ビットコインが復活する3つの理由について語りました。
理由1:悲観的な感情がピークに近づいている
現在は多くの人々が「ビットコインは終わった」と考え始めています。悲観的感情はピークに近づきつつあり、このことこそがビットコイン価格が底値に近づいていることのサインになります。
理由2:日本の取引所への業務改善命令はポジティブにはたらく
金融庁の行う改善命令によって、取引所の新規口座開設が停止されます。これは短期的に見ればポジティブなニュースではありませんが、長期的にはこれらの取引所がシステムを一新することになり、ポジティブな影響をもたらすでしょう。
理由3:Mt. Goxは債権者への精算を完了させる方向で動いている
Mt. Goxは6月22日、破産手続きを中止し、民事再生手続きを開始しました。民事再生手続きの下では、ビットコインの返還に関する債権は即座に金銭債権には転換されないため、売り圧力が低減することが予想されます。
Brian Kellyとは
仮想通貨投資ファームのBKCM LLCの創業者・CEO。資産管理と仮想通貨のコンサルティングを行う。主要著書に「The Bitcoin Big Bang – How Alternative Currencies Are About to Change the World」がある。米CNBCの番組「Fast Money」に出演。 ツイッター@BKBrianKelly

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

6月22日に日本の大手取引所bitFlyerなどの6社に対して金融庁が業務改善を命じたことを受けて、仮想通貨市場の下落が続いています。

6月24日には、ビットコイン価格が6000ドル(約66万円)の心理的障壁を割り込み、多くの投資家の間で悲観的なムードが漂っています。

ビットコイン価格の今後に関しては、下げトレンドが継続すると予測する典型的なアナリストが存在する一方で、米著名投資家のBrian Kelly氏(以下、Kelly氏)は楽観的です。

ビットコイン価格は2月の年初来安値を更新

ビットコイン価格は6月24日に6000ドル(約66万円)の心理的障壁を割り込んだ後、一時的に65万円の大台を割り込みました。

その後、さらに下落が続き、2月につけた年初来安値を更新しました。

出典:bitFlyer.jp

ビットコイン価格が回復する3つの理由

6月も取引所のハッキングや規制など、ネガティブなニュースが続き、ビットコイン価格は下落トレンドから抜け出せずにいます。

ビットコイン価格の今後に関して、今後も下落トレンドが続くと典型的な予測をするアナリストが存在する中で、仮想通貨投資ファームBKCM LLCの創業者であるKelly氏は楽観的な予想をしています。

Kelly氏は日本時間6月23日、CNBCの経済番組Fast Moneyに出演し、ビットコインが下落相場から復活する3つの理由を説明しています。

  • 悲観的な感情がピークに近づいている
  • 日本の取引所への業務改善命令はポジティブにはたらく
  • Mt. Goxは債権者への精算を完了させる方向で動いている

悲観的な感情がピークに近づいている

Kelly氏は、多くの人々がすっかり「ビットコインは終わった」と考え始めていると言います。

そして、その兆候こそがビットコイン価格が復活するポジティブなサインであると説明しています。

我々が「ビットコインは終わった」と言い始め、事態が大変悪化した時というのは、悲観的感情がピークに近づいている時です。

したがって、最近のFUDはおそらく底値が近いことを意味しています。

日本の取引所への業務改善命令はポジティブにはたらく

Kelly氏はさらに、前日に報道された日本の仮想通貨取引所への業務改善命令についても触れています。

大手取引所bitFlyerは金融庁からの業務改善命令を受けて、新規アカウント作成を停止し、仮想通貨需要が一次的に弱まることが予想されます。

しかし、Kelly氏は金融庁の業務改善命令は長期的には良い方向に働くと主張しています。

日本の複数の取引所が金融庁から業務改善命令を受けたことは、実は良いことです。

それらの取引所が新規口座開設を停止していることから、短期的に見ればポジティブなニュースとは言えませんが、それらの取引所はシステムを一掃することになります。

このことは人々にとって良い方向に傾くでしょう。

Mt. Goxは債権者への精算を完了させる方向で動いている

2014年に多額のBTCを消失し、破産手続きをしていたMt. Goxですが、6月22日にはこれが中止され、民事再生手続きが開始されました。

破産手続ではビットコイン返還に関する債権は破産手続開始時の評価額を基準として金銭債権に転換されるものの、民事再生手続では民事再生手続開始時に金銭債権に転換されることはありません。

したがって、懸念されていた売り圧力が低減されることになります。

Kelly氏はMt. Goxの民事再生手続きに関して、次のように述べています。

Mt. Goxは債権者への精算を完了させる方向に向かっています。

彼らは10億ドル(約1100億円)に相当する残りのビットコインを返還しようとしています。

しかし、彼らは2019年の第一四半期までそれをする予定はありません。

多くの人は強い売り圧力がかかると考えているようですが、今の所そのような自体は起きていません。

CoinPostの関連記事

Mt.Gox民事再生手続開始決定でどう変わる?売り圧力が消える?
6月22日、Mt.Goxの民事再生手続開始決定が、再生管財人に選出された小林信明弁護士によって発表されました。今回の民事再生手続は破産手続とどう違うのか、仮想通貨投資家最大の関心事項である売り圧力はどうなるのかについてまとめました。
6/22(金)|業務改善命令の影響で急落も、Mt.Goxが民事再生手続開始で新たな動き
仮想通貨市場は、日本の金融庁が仮想通貨交換業者6社に業務改善命令を発表を受け急落も、売り圧力と懸念されるMt.GOXに新たな動きが見られました。

‘Fast Money’ trader Brian Kelly says bitcoin isn’t dead yet

June 22, 2018 Brian Kelly

参考動画はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/29 月曜日
12:54
ブロックチェーンゲーム「Heroes of Mavia」、MAVIAトークンのインフレ抑制へ
Web3ゲーム「Heroes of Mavia」は、イーサリアムベースの独自トークン「MAVIA」のインフレ抑制のため、ロック解除スケジュールを変更した。
12:27
ワールドコイン開発元、OpenAIらとの提携を検討か=報道
仮想通貨ワールドコイン開発企業は、決済大手ペイパルや、アルトマン氏の別事業OpenAIと提携を模索していると伝えられる。
10:00
仮想通貨の「ポイ活」潮流、将来のトークン配布を見越した投資戦略
ポイ活やエアドロップといった、2024年の暗号資産(仮想通貨)市場におけるトレンドを掘り下げる。将来のトークン発行に向けて最大限の報酬を得るため、ソラナやBASEでユーザーの活動量が増加。資本競争が激化している。
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア