- ビットコイン強気相場が来る3つの理由
- 米投資情報番組でBKCM社CEOのBrian Kelly氏は、BTCのブル相場を予想する理由として、ビットコインETF、機関投資家の関心、WEB3.0という定義の3点を挙げた。
- ETFとは
Exchange Traded Fund (上場投資信託)の略でインデックスファンドの一種。
日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等に連動する運用成果を目指し、東証などの金融商品取引所に上場している投資信託のこと。株式市場では、金融緩和政策として日銀のETF買い入れによる日経平均株価の買い支えが行われており、莫大な資金力を有する機関投資家などが運用しやすくなるメリットを持つ。
ビットコイン強気相場が来る3つの理由
ここ1週間で、ビットコイン価格は大幅上昇を遂げ、6月末に6,000ドル(約66万円)を割っていた価格は、本日7月25日時点で、8,200ドル(約91万円)にまで上昇しています。
そんな中、投資会社BKCMのCEOを務めるBrian Kelly氏は、CNBCの番組”Fast Money”に出演し、税金関係の売りや、Mt.Gox破産管財人による大量売却が続いていたことが下げ要因になっていたと指摘。売り圧力の半減を示唆しました。
同氏は、ビットコイン市場が今後大きく盛り返すと主張。
- ビットコイン上場信託(ETF)の可能性
- 機関投資家の関心の高まり
- WEB3.0
上記3つの理由が、”本格的な強気相場”を呼び寄せる可能性があると述べました。
理由1:ビットコイン上場投資信託(ETF)
6月6日に、ニューヨークの資産運用会社Van Eckと金融サービス関連会社SolidXの2社が共同で、アメリカ証券取引所(以下、SEC)に対し、ビットコイン上場投資信託(ETF)の承認許可申請を行いました。
そして6月26日には、ビットコイン先物取引を取り扱っているシカゴオプション取引所(CBOE)が、SECに対し、VanEckとSolidXが提案したETF商品の取り扱い申請を行なっています。
一般的に、申請から45日以内にSEC承認結果の判断が下されるとされており、早ければ8月15日頃に結果が出る可能性があるとされています。
Kelly氏は、2018年中にビットコインETFが承認される確率は比較的低いのではないかと予想する一方で、この関心の高まりがビットコインの価格を押し上げ、「(当面の間)この投機熱が納まる事は無いだろう。」と予想しています。
理由2:機関投資家の関心
Kelly氏は、「2017年末の仮想通貨価格が、短期間であまりに急騰していたことで、買いを躊躇していた投資家が一定数存在した。しかし、彼らは仮想通貨はなくなることがないだろうと予想し、現在、より深い理解を求めている。
そして、この資産クラスが私たちのポートフォリオのどの部分に入れることができるのかを模索しているのだ。」と語り、昨今の機関投資家からの関心の高まりを示唆しました。
さらに、7月2日から始まっている仮想通貨取引所Coinbaseのデジタル資産管理サービスにおいて、ヘッジファンドなどの2兆円近い資産をすでに管理していることも挙げ、機関投資家が実際に参入してきている点を言及しました。
理由3:WEB3.0という定義
また同氏は、本などに記載されていた情報が全てインターネット上に保管されるようになった”図書館”のような役割を果たしていたものを「WEB1.0」と定義。次に、Google、Facebook、Twitterなどの台頭により、その情報が公開されるようになったことについて、「WEB2.0」と定義。
「WEB3.0」については、データベースからデータ銀行への移行であると語り、仮想通貨を使用して、価値あるデータをマネタイズできるようになる時代を、”次なるインターネット”と定義しました。
莫大な資金力を有する機関投資家は、WEB3.0の資産をポートフォリオのどの部分に入れるべきか模索しています。
Kelly氏だけでなく、株式、為替、仮想通貨などの取引サービスを提供するeToroのシニア市場アナリストを務めるMatthew Greenspan氏も「過去に類を見ないほどのブル相場の幕開けとなるかもしれない。」と発言しており、コンサルタント会社であるCapcoの仮想通貨部門を率いるRomal Almazo氏も、機関投資家の参入による中・長期的なブル相場を示唆していることから、今後の仮想通貨市場に大きな期待が寄せられています。