
2025年3月、ステーブルコイン「USDC」がSBI VCトレードで購入可能になりました。
USDC(USD Coin)は、米Circle社が発行する米ドル連動型ステーブルコインで、安定性と信頼性から、海外送金・資産運用・Web3決済の中核通貨として世界中で利用が広がっています。
この記事では、USDCの基本情報から、日本国内での購入方法(SBI VCトレードの使い方)、そして海外送金やDeFiでの利回り運用など多様な使い道まで、初心者にもわかりやすく解説します。
「今、なぜUSDCなのか?」を理解することで、デジタル資産をより賢く活用できるようになるはずです。
目次
USDCの概要
USDC(USD Coin)は米ドルの価格に連動するステーブルコインであり、高い流動性を持つ現金および現金同等資産によって裏付けられたデジタル資産。その裏付け資産は信頼性の高い金融機関に保管され、第三者機関による月次の証明報告が実施されることで、高い透明性が確保されています。
指標 | 詳細 |
---|---|
時価総額ランキング | #7(約621.3億ドル〈約8.8兆円〉) |
取引高 | 88.5億ドル(約1.2兆円) |
リザーブ(裏付け資産) | 623億ドル相当(現金+米国債) |
発行チェーン | 全19チェーン(Ethereum、Solana、Polygon、Avalanche、Baseなど) |
主要ウォレット | MetaMask、Coinbase Wallet、Ledger、Trust Wallet |
主要取引市場 | Coinbase、Kraken、Uniswap(DEX)など |
発行会社 | Circle(米規制下のフィンテック企業) |
監査 | Deloitte & Touche LLP による定期レポート |
USDCは、イーサリアムやソラナなど19のブロックチェーンで発行されており、主要取引所やウォレットでも幅広く対応。さらに、リザーブの100%が現金や米国債で裏付けられ、四大会計事務所の1つであるDeloitteが監査を担当しています。
安定性と信頼性を兼ね備えたUSDCは、送金・決済・資産運用の中核通貨として急速に存在感を高めています。

2025年4月末時点 出典:Circle
リザーブの内訳は月毎のレポートで詳細に開示され、USDCの強み、透明性と安定性を証明しています。
日本では SBI VCトレードがUSDC取扱い
SBI VCトレードは2025年3月26日、「ユーエスディーシー(USDC)」の一般向け取扱いを開始しました。顧客は「販売所」でのUSDC売買や入出庫が可能。
USDCの取扱いで対応するチェーンはイーサリアムのみ。同社は米ドル定期預金を上回る高い運用収益が見込めるUSDCのレンディング(USDCを貸し出して利息を得られるサービス)についても、早期の提供開始を目指しているという。
USDCの購入方法
日本でステーブルコイン「USDC」を購入するには、SBI VCトレードの口座を開設する必要があります。まだお持ちでない方は、以下のリンクから無料でお申し込みいただけます。
ここでは、SBI VCトレードの概要を紹介した後に、口座開設・入金・購入の具体的な手順を解説します。すでに口座をお持ちの方は、以下のリンクから該当セクションにジャンプしてご覧ください。

- エイダ(ADA)
- アルゴランド(ALGO)
- エイプコイン(APE)
- アプトス(APT)
- コスモス(ATOM)
- アバランチ(AVAX)
- アクシーインフィニティー(AXS)
- バット(BAT)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- ビットコイン(BTC)
- チリーズ(CHZ)
- ダイ(DAI)
- ドージコイン(DOGE)
- ポルカドット(DOT)
- エンジンコイン(ENJ)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- イーサリアム(ETH)
- FCR(FCR)
- フレア(FLR)
- ヘデラハッシュ(HBAR)
- リンク(LINK)
- ライトコイン(LTC)
- ポリゴン(MATIC)
- メイカー(MKR)
- モナコイン(MONA)
- ニアー(NEAR)
- ニッポンアイドルトークン(NIDT)
- オアシス(OAS)
- オミセゴー(OMG)
- サンド(SAND)
- シバコイン(SHIB)
- ソラナ(SOL)
- トロン(TRX)
- エックスディーシー(XDC)
- ステラ(XLM)
- リップル(XRP)
- テゾス(XTZ)
- ジパング(ZPG)
- ユーエスディーシー(USDC)
こんな人におすすめ
運営企業への信頼を重視し、投資を始めて徐々にその範囲を広げたい方、ストレスフリーでUSDCを購入し、レンディング(予定)や積立などの便利なサービスを活用したい方に理想的です。申込は最短5分で完了し、「最短当日」には口座開設が完了します。
SBI VCトレードの口座開設方法

本人確認書類の提出方法は3種類あるため自身に合った方法を選択しましょう 出典:SBI VC トレード
SBI VCトレードでXRPを購入するには、まず口座開設を行う必要があります。 口座開設には下記のものが必要になるため、あらかじめ準備しておきましょう。
- メールアドレス
- 電話番号
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、在留カード、特別永住者証明書から1点)
口座開設にあたり、まずはメールアドレスを登録します。「個人のお客様」を選択し、メールアドレスを登録、確認メールを送信しましょう。確認メールが届いたら、メール内に記載されている認証用のURLを開き、パスワードを設定します。
パスワード設定後にSMS認証か電話認証を行い、認証コードを入力したあとに、氏名や住所などの基本情報入力を行います。
基本情報入力後に、情報と合致する本人確認書類を提出します。運転免許証、マイナンバーカード、在留カード、特別永住者証明書などの本人確認書類を撮影しアップロードしたあと、本人確認書類と一緒に自撮り・セルフィーを行い、本人確認手続きを行います。
本人確認手続きが終了したら、取引所による口座開設審査が行われ、審査が完了すれば口座が開設されます。
入金方法
口座開設を終えたら、SBI VCの取引口座に日本円を入金します。「入出金」と記載がある部分をクリック・タップし、「日本円を入金」を選択しましょう。
入金したい金額と銀行を選択し、「金融機関サイトへ」を選択し、自分の選んだ金融機関のサイトからSBI VCトレードへ入金の操作を行い、既定の振込タイミングまで待てば入金が完了します。
販売所でUSDCを購入
SBI VCトレードでは、「販売所」でUSDCを購入することができます。

販売所の利用画面 出典:SBI VCトレード
「販売所」は、SBI VCトレードが決めた価格で売買が行えます。「販売所」はシンプルで簡単な操作が可能で、初心者でも安心して取引することができるでしょう。使い方は以下の手順です。
- USDCを選択
- 購入する数量を入力
- 購入をクリック・タップ
これでUSDCが購入できます。
USDC販売所のスプレッドは低水準

2025年4月末時点 出典:SBI VCトレード
「販売所」では一般的に、購入価格と売却価格の間に「スプレッド」と呼ばれる価格差が設けられています。USDCの場合、計測時点ではおよそ0.5円のスプレッドがあり、取引価格(例:142円)に対して約0.352%に相当します。なお、このスプレッドは市場の流動性や価格変動に応じて変化する可能性があります。
※販売所の売買手数料は無料です。
〈口座開設とKYC(本人確認)まで済ませておくのがおすすめです。新機能開始やキャンペーン実施時に、すぐに参加できる態勢を整えておきましょう。〉
4. USDCの使い道と今後の展望
ステーブルコインの一種であるUSDCoin(USDC)は、近年、市場規模を大きく回復させています。 2023年末には一時約240億ドルまで供給量が減少しましたが、その後1年間で徐々に回復し、2025年2月時点では約560億ドルに到達しました。現在、USDCはテザー(USDT)に次ぐステーブルコイン市場第2位の規模を誇っています。
出典:VISA 2025年4月末時点
海外送金、DeFiでの利回り運用、決済手段などの用途紹介
USDCは、価格の安定性と即時性に優れたデジタルドルとして、さまざまな用途で活用されています。
- 海外送金:従来の銀行送金と比べ、低コスト・短時間での国際送金が可能。USDC対応のウォレットを使えば個人間送金も容易です。
- DeFi運用:AaveやCompoundといったDeFiプロトコルで預け入れれば、年率2〜6%前後の利回りが見込めます。UniswapやCurveでの流動性提供も人気の手段です。
- 中央集権型取引所(CEX):Coinbaseでは「USDCリワード」により、USDCを保有するだけで報酬が得られるサービスを提供しています。
- オンライン決済:Solana Payなどを通じて、USDCでの決済を導入する小売店も増加。高速かつ手数料の少ない支払い手段として注目されています。
法人・個人ともに使い道が拡大中
USDCは個人ユーザーだけでなく、法人の資金管理・支払い用途としても活用が進んでいます。
特に、Web3関連企業やクロスボーダーEC事業者にとっては、従来の通貨よりもコスト効率が高く、トランザクションの透明性も確保できる点が評価されています。Circleが提供するCCTP(クロスチェーントランスファープロトコル)を活用することで、複数のブロックチェーン間での資金移動もシームレスに実現できます。
こうした機能性の高さから、今後は機関投資家による資金プール運用など、法人領域での導入事例も増加していくと見られます。
日本国内での今後の普及の見込み
2025年3月、SBIホールディングスは、USDCの発行元である米Circle社と、日本市場におけるUSDCの普及を目的とした合弁会社の設立に向けた契約を締結しました。
SBIホールディングスの北尾吉孝代表は、「日本におけるUSDCの普及推進は、金融アクセスの向上とデジタル資産の未来に向けた当社のビジョンと一致する」と述べており、今後の国内展開に強い意欲を示しています。
日本ではすでにBinance JapanやCoincheck、そしてデジタル証券発行基盤Progmatも、USDCに関する取り扱いを開始または計画しており、決済用途など、実用的なユースケースの拡大が期待されています。
今後、合弁会社を中心に、日本におけるステーブルコインの利用環境整備が本格化し、USDCは「日常的に使えるデジタルドル」としての役割を担っていく可能性が高いでしょう。
〈口座開設とKYC(本人確認)まで済ませておくのがおすすめです。取引開始時やキャンペーン実施時に、すぐに参加できる態勢を整えておきましょう。〉
本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。