ビットコイン決済で銀座や京都のビルが買える
大手不動産会社の株式会社レーサムは、高級住宅の販売や富裕層向けの不動産資産運用サービスなどで知られる東証JASDAQ上場企業です。
同社は不動産の売買や賃貸借において、日本円の他、暗号資産(仮想通貨)ビットコインでの決済にも対応していきます。
同社は、過去2021年4月にビットコインで家賃支払いができるサービス『CryptoResidence』をローンチしました(過去のプレスリリースはこちら)。
現在は富裕層の需要を喚起して全室満室となり、対象物件を別オーナーに売却済みのため、サービス休止中。新規対象物件が決定次第、再開予定です。
その後、ビットコインで購入可能な投資用不動産を扱うメディア『GALILEO』をリリースし、銀座(現在は売却済み)と京都の高級物件の販売を開始。今後取り扱い物件を増やしていく方針としています。
(※ホームページ記載の物件以外にも、利用者の要望をヒアリングして希望に合わせた物件を紹介可能です。)
暗号資産(ビットコイン)決済導入に至った背景
ビットコイン決済導入に至った背景には、日本の不動産業界に存在するしがらみがあるといいます。日本の不動産業界では、日本円の銀行振込が通例となっており、多くの場合それ以外の支払い手段を受け付けていません。また、銀行口座の開設は本人の来店が原則で、外国人にとっては煩雑な手続きも必要です。こうした慣習が、外国人や海外から帰国して間もない人などにとって住居や投資物件を探す際の障害となることも多々あります。
このような現状を変えるため、レーサムは前述の『GALILEO』や『CryptoResidence』といったサービスを次々とリリースしました。これらのサービスでは日々変動するビットコインのレートをリアルタイムに反映し、その瞬間の価格を表示します。
飲食店で支払いに現金だけでなく、クレジットカードや電子マネーを使用できるのと同様に、不動産取引においても複数の決済手段を提供することで利用者の利便性向上に寄与すると同社は考えています。
特に中国や台湾を中心としたアジア諸国の経営者の中で、資産運用に利用できる日本の高級物件のニーズが高まっているため、「ビットコイン決済の導入をきっかけとして海外の人のニーズにも応えていきたい」と明かしています。
今後はビットコイン以外での仮想通貨による支払いにも対応予定としています。
不動産投資メディア『GALILEO』
同社が運営する不動産投資家向けの物件紹介メディア『GALILEO』には、従来の投資物件紹介メディアと一線を画す3つの特徴があります。
- 「ストーリー」のある物件のみを紹介
- クリエイターが利活用「アイデア」を提案
- 暗号資産決済など、新しい仕組みを導入
『GALILEO』では、歴史的・文化的価値を持つ物件や特別な立地の物件など、「ストーリー(物語)」のある物件のみを紹介しています。
また、単に物件を紹介するだけでなく、建築家・デザイナー・起業家など様々な業界のクリエイターが物件をいかすためのアイデアも掲載。資産運用を含めた将来を見据えた用途に関する知見が得られます。
販売中の物件
現在、『GALILEO』では以下の物件が販売されています。
1800年代を代表する名工・秦蔵六の住まい兼工房だった「たわら庵」
- 価格 日本円建て:10億円 BTC建て:206BTC(1BTC=4,853,984円:1月11日時点) ※BTC建ては市場に基づき同社独自のレートを設定
- 築年時期:1800年代
- 住所:京都府京都市中京区俵屋町
- 敷地面積:275㎡
- 延床面積:288㎡
「たわら庵」は、明治30年築の京町家(1950年以前に京都市内に建築された木造家屋)をリノベーションした建物で、現在は一棟貸しの宿として運営されています。
かつては京都のいたるところに建てられていた京町家ですが、戦火や開発によってその数は急速に減少しつつあるため希少価値の高い物件と言えます。
今後は、順次新しい物件を『GALILEO』へ掲載予定としています。
たわら庵を活かすためのアイデア(抜粋)
たわら庵を活かすために、クリエイターから提案されたアイデアの一部を紹介します。
体感する町家(提案クリエイター:パッセ建築設計事務所)
前述の「たわら庵」を、町家を体験できる複合施設にするという提案が「体感する町家」です。
体験エリアのひとつとして、上図のように、中庭の風景をガラスの反射により内部に取り込み、人工光で照らされたボックスが風景を切り取ることで非日常的な体験を演出する空間を想定。座禅を行う場として、作家のための製作場として、ダンサーのための舞台としてなど様々な用途が考えられます。
また、上図のように、趣のある既存空間を最大限にいかしつつ、床・壁・照明などに部分的に改修を加えたうえでカフェエリアを設計する予定です。現存する竹や木材などが利用されている空間にステンレス、ガラスなどの硬質物を配置することで現代風の空間に変容させます。
現在は一棟貸しの宿泊施設としてごく一部の人に利用されていますが、上図のように東側を「カフェ・茶室・陰の間」とし多くの人が訪れることの出来る日常空間に、西側を宿泊・レンタルスペースとし、特定の人々が利用し非日常空間を体験できるようにする計画です。
同プロジェクトを提案したのは、一級建築士の岸宏実氏が代表を務めるパッセ建築設計事務所。
岸氏は、大阪芸術大学建築学科を卒業後、株式会社ヤン一級建築士事務所やリノベる株式会社で約5年間経験を積み、2017年に岸宏実建築設計事務所を設立。2020年7月に現在のパッセ建築設計事務所を設立しました。
同建築事務所は、カフェ・美容院などの店舗、マンション、礼拝堂などの様々な建造物の建築設計、内装デザインを手がけた実績があります。
(※ホームページ記載の物件以外にも、利用者の要望をヒアリングして希望に合わせた物件を紹介可能です。)
レーサムとは
株式会社レーサムで取り扱うのは、10億円~100億円規模の大型物件。 その対象は、商業・オフィス・マンション・宿泊施設・教育施設など多岐に渡り、銀座などの一等地の物件も取り扱っています。
また、経年劣化した古い不動産を買い取り、自社負担でリノベーション(リフォームよりも大規模な改修)を実施した上で、新しい価値を創造して収益化することによる「資産運用サービス」も個人富裕層や法人から好評を博しています。
契約後もテナント付けや建物管理、再売却といった手厚いサポートも行っており、数多くの物件において、近隣標準を上回る家賃や高い稼働率を実現しています。
(※ホームページ記載の物件以外にも、利用者の要望をヒアリングして希望に合わせた物件を紹介可能です。)
会社概要
会社名:株式会社 レーサム Raysum Co.,Ltd.
公式サイト:https://www.raysum.co.jp/
設立:1992年5月1日
所在地:東京都千代田区
代表:小町 剛
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社レーサム 黒木・張
E-mail:info@galileooo.com