仮想通貨テゾスを解説
テゾス(XTZ)は、安全性が仕組み上で担保されているスマートコントラクトを特徴とするブロックチェーンです。海外では官民での採用が進んでおり、ウランのトークン化プロジェクト「Uranium.io」はRWAの文脈でも注目されています。
XTZは国内の暗号資産(仮想通貨)取引所であるSBI VCトレードで取り扱われており、年利3%*のステーキング報酬を得ることもできます。*25年7月実績
本記事では、テゾスの特徴や将来性、国内取引所での購入方法、そして投資前に知っておきたい注意点について、分かりやすく解説していきます。
テゾスとは?
テゾス(Tezos)は2018年に公開されたブロックチェーンで、トークン保有者によるオンチェーン投票を通じてガバナンス更新や新機能追加を安全に反映できる仕組みを備えています。
現在は「Tezos X」を掲げ、毎秒100万件の処理を目指す高速性能や開発基盤の強化に取り組んでいます。
テゾスの注目と投資の期待
強み
Michelson言語は、コードを数学的に証明して正しさを確認できる設計。通常のテストでは見落とす可能性のあるバグや脆弱性も、モデルチェックで発見・防止できるため、高い信頼性が求められる分野で評価される。
Proof of Stake(PoS)型のコンセンサスメカニズムを採用しており、エネルギー消費が大幅に少ない。環境意識の高いアーティストや大手ブランド、国家組織などの採用が目立つ。
TVL(預入総額)が前四半期比で6200%急増。NFT/DeFiの採用増はエコシステム拡大の鍵となる可能性がある。
リスク
XTZは暗号資産の一つであり、価格の変動が非常に大きいです。市場全体の動きやビットコインなど主要通貨の価格に影響されることに加え、ビットコイン以外の暗号資産(アルトコイン)はより値動きが激しい傾向があります。そのため、短期的な値下がりによって損失を被る可能性があります。
どれほど厳密な検証を行っても未知の脆弱性や、アップデートに伴う不具合を完全に排除することはできません。そのため「安全性が高い=絶対に安心」ではない点には注意が必要です。
仮想通貨XTZ基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 通貨コード | XTZ |
| 公開日 | 2018年9月 |
| 流通供給量 | 10億7000万枚 |
| 最大供給量 | 発行上限なし |
| 価格 | 0.81ドル(約119円) |
| 時価総額 | 8億8000万ドル(1250億円:88位) |
| 過去最高値 | 2021月10月:約8.3ドル(約7400円) |
XTZユースケース
テゾスのネイティブトークン「XTZ」は、ステーキングや投票、取引手数料の支払いに利用されます。
ステーキングとは、保有している通貨を「ステーク(預ける)」することでネットワークの維持に貢献し、その対価として報酬を受け取る仕組みです。テゾスではノード運用者を「ベイカー」と呼び、XTZを担保としてブロック生成や取引検証を行います。最低必要数はかつて約8,000XTZとされていましたが、現在はより小口から参加することも可能です。
また、ベイカーのステーク量に応じてプロトコル改定の投票権が与えられ、チェーンの進化を主導します。一般のXTZ保有者も、ベイカーにトークンを委任(デリゲート)することで報酬の一部を受け取ることができます。
なお、SBI VCトレードなど国内取引所ではXTZのステーキングを代行しており、投資家は口座にXTZを預けるだけで定期的に報酬を得ることができます(SBI VCトレードの場合は年利3%程度)。そのため、初心者でも手軽にステーキングを利用できる点が魅力です。
テゾスを取り扱う取引所一覧表
| 取引所 | ポイント | 取引所手数料 | 入金手数料 | 出金手数料 | 出庫手数料 (XTZ) |
備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
ステーキング利率 3.2%* |
販売所のみ対応 | 無料 | 無料 | 無料 | *公式サイトより(2025年8月時点) |
|
仮想通貨も 外国為替FXも ひとつのアプリで | Maker:-0.03% Taker:0.09% |
無料 | 無料* | 無料 | 大口出金は440円 |
テゾスの採用事例
スポーツ・ゲーム分野での採用
テゾスは、エネルギー効率の高さや進化し続ける設計といった技術的特徴を背景に、世界各地の大手企業から採用されており、スポーツ、ゲーム、金融といった幅広い分野のリーディングカンパニーが活用しています。

出典:テゾス
名門レーシングチームがテゾス基盤で「McLaren Racing Collective」を展開。環境に配慮したPoS型ブロックチェーンを評価し、NFTを通じてファンに新しいデジタル体験を提供。
世界的サッカークラブが公式ブロックチェーンパートナーにテゾスを採用。限定NFTやアプリ連動で、グローバルなファンとのエンゲージメントを強化。
大手ゲーム会社が「Ubisoft Quartz」でテゾスを採用し、プレイヤーが所有できるNFTアイテムを導入。環境配慮と透明性が評価され、パブリックチェーン導入の先駆例に。
RWA(実世界資産)分野での採用
フランスの大手銀行ソシエテ・ジェネラルは、テゾスを基盤に数億ユーロ規模のデジタル債券を発行しました。これは金融業務における資産のトークン化を実務レベルで実現したもので、セキュリティや規制対応に加え、将来的な拡張性も高く評価されています。伝統的金融機関がテゾスに本格的に導入した事例となっています。
企業によるネットワーク参加
テゾスでは、フランス最大の電力会社EDFの子会社でクラウド・ブロックチェーン事業を手がける Exaionや世界的ゲーム会社のUbisoftがNFTの導入に加えて、 コーポレート・ベーカー」としてネットワーク運営に参加しています。取引の検証やブロック生成を担う重要な役割に、こうした大手企業が参入していることは、テゾスが実務的にも採用されていることを裏付けています。
Etherlink
Etherlinkは、テゾス上に構築されたEVM互換レイヤーで、イーサリアムと同じ開発環境を提供する。既存のdAppsやツールをそのまま活用できる点が特徴です。

出典:DefiLlama
2025年2月に公開され、執筆時点でTVLは4,000万ドル。報酬インセンティブ施策「Apple Farm」(Etherlink上での取引や流動性提供に応じてポイント=Appleを付与するプログラム)が展開されたことに加え、EVM対応を背景に大手DEXのCurveが参入し、単独で2,000万ドル以上のTVLを集めるなど、エコシステム拡大が進んでいます。
また、Etherlink上でもRWA(実世界資産)分野での活用が広がっています。機関投資家向けの大手暗号資産保管サービス会社であるHex Trustは、Etherlinkを統合し、Uranium.io が発行する「xU₃O₈」(トークン化されたウラン資産)の安全で規制準拠したカストディを提供開始しました。
これによって、物理的なウラン備蓄に裏付けられた資産を機関投資家が安心して保有・取引できるようになり、RWAにおける最大の課題であった「カストディ不足」を解消し、機関投資家の参入がよりしやすい環境を整えています
将来性を左右するTezosXとは?

出典:
Tezos Xは、分散性を維持しながら大規模な処理能力を備えることを目指すブロックチェーンです。
最終目標として毎秒100万トランザクション(TPS)の処理を掲げており、現在はブロック生成時間の短縮やデータ可用性レイヤー(Data-Availability Layer)、さらにEVM互換環境のEtherlinkなど、性能向上と開発環境の整備が着実に進んでいます。
2025年には新ランタイム(より効率的にアプリケーションを動かす新しいエンジン)や並列実行(同時に大量の処理をこなす仕組み)を導入し、2026年にはすべての処理を統合する「Canonical Rollup(カノニカルロールアップ)」にまとめていく計画です。
また、開発者はJavaScriptやPythonのような機械学習でよく使用される言語でアプリケーションを構築できるようになり、TezosXはクラウドのように幅広いアプリケーションを支える基盤となることを目指しています。
SBI VCトレードでの買い方
SBI VCトレードは「テゾス(XTZ)」を扱っています。「販売所」でのXTZ売買や入出庫が可能で、さらに口座でXTXを保有するだけでステーキングによる運用も可能です。
購入手順
SBI VCトレードでは、「販売所」でXTZを購入することができます。
「販売所」は、SBI VCトレードが決めた価格で売買が行えます。「販売所」はシンプルで簡単な操作が可能で、初心者でも安心して取引することができるでしょう。使い方は以下の手順です。
- XTZを選択
- 「買う」を選択
- 買う金額を入力し、「注文をする」を選択
- 内容を確認し、注文を確定
これでXTZが購入できます。
「販売所」では一般的に、購入価格と売却価格の間に「スプレッド」と呼ばれる価格差が設けられています。テゾス(XTZ)の取引においてもスプレッドが存在するため、実際の売買時にはこの差を考慮することが重要です。なお、スプレッドは市場状況によって変動する可能性があります。
※販売所の売買手数料は無料です。
テゾス財団の運営体制
テゾス財団は、テゾスエコシステムの発展と持続的な成長を支えるために設立されたスイス拠点の非営利団体です。2017年のICOでは約2億3,200万ドルを調達し、当時としては最大級の資金を背景に研究開発やパートナーシップを拡大しました。
一方で設立初期には、理事会と創業者の対立や、ICOを巡る「未登録証券販売」訴訟などの課題にも直面しました。財団は2018年の会長交代と理事会刷新を経てガバナンスを立て直し、2020年には訴訟を2,500万ドルの和解で決着。さらに独立監査を導入することで財務面の透明性を高め、信頼回復への道筋を築いてきました。
現在はEtherlinkやNFT・DeFiの推進、オンチェーンガバナンスの発展を支援するほか、開発者支援や教育活動、NFTアートの振興にも注力しています。特にアフリカ・アジアのアーティスト支援プロジェクトを展開するなど、グローバルに幅広い取り組みを進めており、規制環境の明確化や国際的パートナーシップの拡大を通じて、テゾスの持続的な成長と価値創造を目指しています。
WebXへの登壇も決定
8月26日(火曜日)11:25から12:05まで、WebXのUPCXステージでテゾス共同創設者のArthur Breitman氏が「Institutional Blueprint for the Tokenized RWA Economy」というテーマで登壇します。
パネリスト
- Arthur Breitman(テゾス共同創設者)
- Nao Kitazawa(Eight Roads Ventures ベンチャーパートナー)
- Niki Ariyasinghe(Chainlink Labs アジアパシフィック・中東事業開発責任者)
- Kaya Kanamori(ソニー銀行 チーフフィンテック戦略担当、DX事業企画部長)
Real World Assets(不動産、株式、コモディティなどの実物資産)のトークン化がもたらす金融市場の変革について、技術、投資、規制の観点から議論が展開されます。
関連:テゾスエコシステム at WebX 2025:RWA最新動向から日本限定グッズ、体験型コンテンツまで一挙公開
XTZに関する税金について
仮想通貨取引で生じた利益は原則「雑所得」として取り扱われます。日本円との売買で得た利益だけではなく、仮想通貨同士を交換したときに生じた利益やステーキングなどで得た報酬も課税対象となります。
雑所得に分類される仮想通貨取引での所得は、給与所得などの他の所得と合算した金額に対して税率がかけられます。税率は、所得が多いほど高くなる「累進課税」が適用され、下表の通り5%~45%の7段階に分かれています。住民税も合わせると最大で約55%の税率が課されます。

出典:国税庁
記事の監修
2017年に日本最大の暗号資産・Web3メディアCoinPostを創業。2023年よりグローバルカンファレンスWebXを立ち上げる。次世代テックを活用した福祉事業Wave3やWeb3特化の開発支援事業SUDACHI Techも展開。法人向け暗号資産(仮想通貨)アナリストとしても活動。
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