CoinPostで今最も読まれています

お得に使える、株式市場のおすすめ証券口座ランキング

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

株投資に参入するための第一歩は、株を取引する「証券口座」の開設です。

ただ、証券取引は歴史が長いこともあって国内には多数の証券会社が存在し、それぞれ独自の取引ルールや条件を設定しています。

手数料や節税制度といった条件も証券会社によって大きく異なるため、選択する口座によって節税効果なども大きく変わります。つまり、株投資を最大限お得な条件で行うためには、証券口座は慎重に選ぶ必要があるのです。

そこで本記事では、仮想通貨と比較しつつ証券口座の選び方について解説した後、CoinPostがおすすめする「お得に使える」証券口座ランキングをご紹介しましょう。

目次
  1. 「お得に株投資できる」証券口座の選び方
  2. 株初心者が証券会社を選ぶ、その他の判断基準
  3. CoinPostおすすめ・お得に使える証券口座ランキング
  4. 証券口座は投資スタイルやサービスで選ぶ

1. 「お得に株投資できる」証券口座の選び方

初めに、お得に使える証券会社を選ぶため、特に注目すべきポイント「手数料」と「税金」についてご紹介しましょう。

1-1. 手数料の設定

仮想通貨取引の場合、販売所手数料が無料の取引所も多く、取引所手数料も「0.01~0.1%」程度の低い割合で設定されているケースが基本です。そのため、そこまで手数料を気にせずとも積極的に取引できたでしょう。

しかし株式の場合は、基本的に取引ごとに固定の手数料が発生するので注意が必要です。

「約定手数料」と呼ばれるこの手数料は、投資パフォーマンスに直結します。取引のたびに手数料が発生するため、特に取引回数の多いトレーダーにとっては影響が大きいです。例えば1回の取引に100円の約定手数料がかかる場合、5回購入・売却を繰り返しただけで1000円も資産が目減りすることを意味します。

ただし証券会社の多くはアクティブな投資家に向けて、約定ごとの手数料以外に「1日の取引合計額」に応じて手数料が発生するプランを儲けている場合も多いです。

手数料は証券会社が独自に設定するため、設定された価格をしっかり確認の上で開設する証券口座を選びましょう。

1-2. 節税制度の充実度

また、節税制度の充実度も要チェックです。節税制度とは、株投資で生んだ利益に対して発生する税金の負担を軽減できる制度のことで、NISAやiDeCoなどが代表的です。

節税制度は証券会社によって利用できる場合・できない場合があり、利用に際しての条件にも差があるため、比較して判断する必要があります。

また、ポイント制度の有無・内容も要確認です。証券会社の多くはポイント還元などを通じて、よりお得に投資できる制度を採用しています。ご自身が既に活用しているポイント制度を採用する証券口座を選ぶと、大きなメリットが得られるでしょう。

2. 株初心者が証券会社を選ぶ、その他の判断基準

次に、株投資の初心者が証券口座を選ぶ際、チェックしておきたい一般的なポイントについてもご紹介します。

まず注目すべきは「取引ツールの使い勝手」「サポートの充実度」でしょう。株投資を始めて間もない間は、どうしても不明点が多く、分からないことも多いものです。そんな時、使い勝手のいいツール、不明点を解決できるサポートサービスの充実した証券会社を選ぶことにより、余計なストレスを感じず投資に集中できます。

また「取扱商品数」は必ず確認しましょう。その証券会社が取り扱う株銘柄の数だけでなく、投資信託、債券、FXやCFD(差金決済取引)など株以外の商品の豊富さも要チェック。市場を横断して投資チャンスを掴みやすくなるため、基本的には商品のラインナップが豊富な証券会社を選ぶか、自分に合う商品を多く取り扱う証券会社を選ぶと良いでしょう。

他には「サービスの利便性」も重要です。例えば、夜間などマーケットが開いていない時間帯でもリアルタイムで取引できるシステム「PTS」が使えるかどうか、等が挙げられるでしょう。

ここからは、暗号資産(仮想通貨)投資家にもオススメの株式証券口座をランキング形式でご紹介します。

3. CoinPostおすすめ・お得に使える証券口座ランキング

前述の判断要素から総合判断して、「お得に使える」証券口座をランキング形式でご紹介します。

3-1. 第1位 松井証券

出典:松井証券

お得に使える証券口座、第1位は「松井証券」です。

100年以上の歴史を持つ老舗で、実店舗・オンライントレード両方のサービスが充実しています。同社によると業界で初めて本格的なインターネット取引を提供した証券会社で、個人投資家がお得に使えるサービスを多数提供しています。

評価基準 評価 詳細
手数料 25歳以下は無料、26歳以上は1日約定代金が50万以下なら無料(現物取引)
節税制度など NISA・つみたてNISA・iDeCo利用可能
還元制度も豊富(信託報酬の一部を現金・ポイントによって還元)
取扱商品数 株式(現物・信用)
株式(IPO・PO)
株式(貸株サービス)
米国株取引
投資信託
先物・オプション取引
FX など
サービスの利便性 豊富な独自サービス
PTS(夜間取引)利用可能
ロボアドバイザー投資「投信工房」
取引ツールの充実度 初心者から上級者まで使い続けられる豊富な取引・情報ツールを提供
仮想通貨取引 なし
個人投資家サポート オンライン・電話・対面による手厚いサポート

まず、松井証券は手数料の面で有利です。例えば株式現物取引の場合、未成年含む25歳以下の利用者は、約定代金がどれだけ高額でも手数料が無料。26歳以上であっても、1日の約定代金合計額が50万円以下であれば手数料は発生しません。

また、個人投資家に人気を博すサービスとして、デイトレードに特化した「一日信用取引」というサービスがあり、約定代金に関わらず手数料が無料になります。仮想通貨でトレードの経験があり、伝統金融市場でもデイトレードを行う予定の方には、非常に大きなメリットがあるでしょう。

また、特筆すべきは手厚い個人投資家サポートです。オンラインでのサポートのほか、コールセンターでのサポート、さらに実店舗に訪れて直接相談も可能です。

不安のある方でも安心して株投資を始められ、上級者になっても使い続けることができる証券口座です。

3-2. 第2位 SBI証券

出典:SBI証券

第2位は、ネット証券最大手である「SBI証券」。2022年3月期における国内株式の個人取引シェアで国内1位、業界最安水準の手数料と充実のサポートが特徴です。

評価基準 評価 詳細
手数料 1日の現物取引額100万円・信用(制度)取引100万円・信用(一般)取引100万円まで手数料無料(アクティブプラン選択時)
25歳以下の現物手数料無料
節税制度など iDeCo、NISA、つみたてNISA
充実したポイントサービス
取扱商品数 国内株式(現物・信用)
国内株式(IPO・PO)
国内株式(貸株)
外国株式(9か国)
投資信託
債券
先物・オプション
CFD
金・銀・プラチナ など
サービスの利便性 住信SBIネット銀行口座の連携で高金利の円預金サービスを利用可能
PTS利用可能
投資一任型AIサービス「SBIラップ」利用可能
ロボアドバイザー「WealthNavi for SBI証券」利用可能
高速な入出金 など
取引ツールの充実度 多数の取引ツール・アプリあり
仮想通貨取引 SBI VCトレード(グループ企業)
個人投資家サポート 実店舗なし

問い合わせ窓口・Webサポートあり

SBI証券もまた、お得な手数料制度を採用しています。

まず、25歳以下の現物取引が無料になるプログラムを実施しています。松井証券では信用取引も含めて25歳以下の約定手数料が無料でしたが、SBIでは「現物取引」が対象です。

また、アクティブプラン(手数料定額プラン)を選択した場合、現物・信用(制度)・信用(一般)それぞれ1日の約定代金の合計が100万円まで手数料無料に。約定ごとに手数料が発生するスタンダードプランも主要ネット証券では最安水準です。夜間のPTS取引が無料なので、時間外に取引したい方には最適でしょう。

また、還元制度が充実しており、現物株式や投資信託の購入などによってポイントをため、一部のポイントは投資信託の購入に利用することも可能です。貯めるポイントの種類もTポイント・Pontaポイント・dポイント・JALマイルから柔軟に選べるのも魅力。

取扱商品数の面でも優れており、銘柄数の充実度や豊富なIPO実績数もさることながら、他社と比べて圧倒的に多い9か国の外国株式を扱っているのが特徴。世界中の商品に投資するなら、SBI証券は最適でしょう。

3-3. 第3位 マネックス証券

第3位は、国内大手取引所であるコインチェックの親会社でもあるマネックスグループの証券会社「マネックス証券」です。

評価基準 概要 詳細
手数料 取引毎手数料コースが業界最安水準
節税制度など NISA、つみたてNISA、iDeCo
マネックスポイント
取扱商品数 国内株式(現物・信用)
米国株式
中国株式
投資信託
債券
FX
暗号資産CFD
先物・オプション
金・プラチナ など
サービスの利便性 注文方法が豊富
PTS対応
ロボアドバイザー「マネックスアドバイザー」
取引ツールの充実度 10を超えるアプリやツールを提供
仮想通貨取引 暗号資産CFD取引が可能
コインチェック(グループ企業)
個人投資家サポート WEBフォーム・メール・電話でのサポートあり

マネックス証券ではポイントの還元制度が充実しています。投資信託の保有などで貯まる「マネックスポイント」は、投資信託の買い付けや暗号資産買い付けにも使用できるほか、dポイント・amazonギフト券・Tポイントなど他社ポイントサービスへの変換や、寄付に使用することも可能です。

また、注文方法の種類が多いのも特徴で、トレード上級者には最適。指値・成行・逆指値のみの証券口座も多い中、マネックス証券では連続注文、ツイン注文などにも対応しており、米国株ではトレールストップも利用可能です。

米国株・中国株の銘柄数はトップクラスで、特に中国株の銘柄数は抜きん出ています。

また、マネックス証券のIPOでは「完全平等抽選制度」を採用している点が大きな魅力。通常、IPOは一般的に資金や取引量が多いほど有利になりますが、マネックス証券ではIPO割当数の100%を抽選に回しているため、資金が少ない人にも公平なチャンスが与えられています。

3-4. 第4位 楽天証券

出典:楽天証券

第4位は、「楽天市場」など楽天経済圏で有名な楽天グループ運営の「楽天証券」です。

評価基準 概要 詳細
手数料 「いちにち定額コース」では同日の約定代金合計100万円まで手数料無料
節税制度など iDeCo、NISA、つみたてNISA
充実のポイント制度
取扱商品数 国内株式(現物・信用)
外国株式(米国・中国・アセアン)
IPO
投資信託・積立
NISA・つみたてNISA
iDeCo
FX
CFD
金・プラチナ
ポイント投資 など
サービスの利便性 PTS取引対応
ロボアドバイザー「楽ラップ」
取引ツールの充実度 デモ取引サービス利用可
仮想通貨取引 楽天ウォレット
個人投資家サポート WEB、電話での問い合わせ、遠隔での画面操作サポートにも対応

楽天証券では「いちにち定額コース」を選択することで、1日における現物取引・信用取引の約定代金合計100万円までは手数料が無料になります。

また、楽天グループが運営する証券口座なので、楽天ポイントや楽天証券ポイントをお得に獲得・活用できる仕組みが整っており、ポイントを使った投資の選択肢も豊富。例えば「超割コース」を選択すれば、手数料の1%がポイントバックされます。

さらに、国内株や海外株など複数種類の商品を一つの取引アプリ・ツールで取引可能で、サービスの使い勝手に定評があります。

楽天経済圏を頻繁に利用する方にとっては、最適な選択肢でしょう。

3-5. 第5位 GMOクリック証券

第5位が、GMOグループが運営する「GMOクリック証券」です。同グループは、仮想通貨取引所GMOコインの運営元でもあります。

評価基準 概要 詳細
手数料 1日の現物取引額100万円・信用(制度)取引100万円・信用(一般)取引100万円まで手数料無料(1日定額プラン選択時)
節税制度など NISAのみ
取扱商品数 国内株式
投資信託
先物・オプション
FX
CFD
債券 など
サービスの利便性 PTS取引不可
取引ツールの充実度 アプリの利便性、使いやすさに定評あり。
CFD取引のデモあり。
仮想通貨取引 GMOコイン
個人投資家サポート フリーダイヤル・メールで受付

GMOクリック証券は、手数料の低減に特に力を入れている証券口座です。

「1日定額プラン」では、SBI証券と同様、現物・信用(制度)・信用(一般)それぞれについて、1日の約定代金の合計が100万円まで手数料が無料になります。また、「1約定ごとプラン」の手数料はSBI証券や楽天証券より一回り低く設定されている点にも注目です。

GMOクリック証券ではNISA口座のみ利用可能で、iDeCoやつみたてNISAの取り扱いがありません。しかし、NISA口座における売買手数料が「恒久無料」となるサービスを実施しており、NISAの節税メリットをさらにお得に享受できます。NISA以外には使う予定のない場合には、GMOクリック証券は最適です。

また、CFD銘柄の充実度は業界トップクラスです。CFD取引をメインで行いたい場合にも適しているでしょう。

4. 証券口座は投資スタイルやサービスで選ぶ

本記事では、CoinPostがおすすめする「お得に投資できる」証券口座をランキング形式でご紹介しました。

第1位は25歳以下は手数料無料、デイトレードにも適しており、個人投資家への手厚いサポートがある松井証券。第2位以降も、SBI証券、楽天証券など最大手の証券口座がランクインしています。

証券口座にはそれぞれのメリット・デメリットがあるので、ご自身の享受したいサービスから選択するとよいでしょう。また、複数の証券口座を開設しておくことで、それぞれが持つ長所を活かして取引するのもおすすめです。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア