通貨対応数53は国内最多
Web3(分散型ウェブ)開発会社のGincoは17日、業務用暗号資産サービス「Ginco Enterprise Wallet」にて、国内市場で流通する主要なERC20通貨12種を新たに追加したことを発表した。
従来対応していた通貨に加え、総計53種類の暗号資産をホットウォレットとコールドウォレットでの管理が可能になった。Ginco Enterprise Walletは、国内で最多の通貨対応数を誇る暗号資産ウォレットとして知られ、その導入実績は国内No.1である。
Gincoは、国内の主要な暗号資産ビジネスのパートナーとして、SBI VCトレード株式会社や株式会社Zaifをはじめとする多数の企業と協力しており、資産管理のセキュリティ強化と業務効率の向上を通じて、暗号資産取引所の事業成長を支えている。
今回の追加により、Gincoは国内で上場している通貨84種類の約60%に相当する50種類をカバーし、国内で流通する暗号資産のグリーンリスト全26種のうち、85%(22種)に対応することになる。
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WETHに対応
特に、今回追加されたトークンの中には、WETH(Wrapped Ethereum)がある。これは、イーサリアム(ETH)を担保にしてERC-20規格で発行されるもので、DeFi(分散型金融)市場でのイーサの取引に利用される。GincoがWETHをサポートすることにより、ユーザーはより多様な金融サービスや投資機会を享受できるようになるだろう。
WETHと同様の目的で、ビットコインをイーサリアムブロックチェーンで取引可能にするERC20トークン「WBTC(Wrapped Bitcoin)」がある。10月には、仮想通貨取引所コインチェックが国内で初めてWBTCの取扱いを開始していた。
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Gincoとは
2017年に創業したGincoは、「経済のめぐりを変えていく」というビジョンを掲げており、Web3業界の総合ディベロッパーとして活動している。
同社は、Web3サービス開発のためのAPI&SDKサービス「Web3 Cloud」、業務用暗号資産ウォレットを中心とする「Web3 SaaS」、コンサルティングなどのプロフェッショナルサービスを提供しており、これらのB2B事業に加えて、個人向けのモバイルウォレットアプリ「Ginco」も提供している。
Gincoは10月、三菱UFJ信託銀行と共に、国内初の信託銀行本体による「暗号資産信託」の提供に向けた協業を開始した。
この動きは、日本をトークン発行市場として健全かつ魅力的な環境にするための一環であり、トークン発行体に適切な税制適用と機関投資家によるトークン投資が可能なスキームを目指している。
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