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NTTドコモが小会社化、「マネックス証券」の強みとメリットは?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

日本の金融市場は、大手通信キャリアの動向により大きく変化しています。特にNTTドコモによるマネックス証券の子会社化は、この市場の構造を大きく変える出来事となっています。

この連携の中心には、NTTドコモの顧客基盤と事業基盤を活用し、共同で資産形成サービスを開発・推進する計画があります。例えば、d払い®アプリを通じて初心者向けの資産形成サービスを提供するなど、投資初心者のニーズに応えるパーソナライズされた情報や商品を継続的に提供することを目指しています。

この動きは、3大キャリアと金融機関の連携の一環として見ることができます。NTTドコモ、au(カブコム証券)、ソフトバンク(PayPay証券)は、それぞれが金融サービスに積極的に参入し、特にweb3ウォレットやデジタル証券などの革新技術への投資を加速しています。これは金融技術と通信技術の融合が、新しい市場の機会を見据えていることを示しています。

中でも、マネックス証券のポジショニングは非常に興味深いものです。マネックス証券は、マネックスグループの一員として、2018年春に暗号資産(仮想通貨)交換業者コインチェックを傘下に収めるなど、新規市場へ積極的に参入しています。

これらの環境下でマネックス証券が、どのように自身を位置付け、投資家にどのような独特な価値を提供しているのかを理解することが重要です。マネックス証券は、その独自の市場戦略と技術革新を通じて、投資家に新しい選択肢と機会を提供しています。

本記事では、証券会社選びに迷っている方に向けて、マネックス証券を紹介します。マネックス証券のメリットや評判、今後の展望などさまざまな視点で網羅的に紹介しているため、ご覧ください。

目次
  1. マネックス証券の基本概要
  2. マネックス証券が新規投資家・上級者に選ばれる理由
  3. マネックス証券利用者の評判
  4. マネックス証券の手数料について
  5. マネックス証券で現在開催中のキャンペーン
  6. IPO・米国株・新NISAならマネックス証券

1. マネックス証券の基本概要

マネックス証券の基本概要は以下のとおりです。

証券会社名 マネックス証券
口座開設数 222万口座(2023年4月時点)
IPO取扱銘柄数 61社(2022年実績)
米国株式取扱銘柄数 5,000銘柄以上(2023年2月時点)

個別株式・ADR・ETFの合計。含む売りのみ

外国株 2か国(米国・中国)
最短口座開設日数 最短翌営業日
ポイント投資 あり(マネックスポイント)

(出典:マネックス証券HP

信頼性の高い有名企業であり、米国株の取扱数も豊富なマネックス証券ですが、特に注目のポイントはIPO取扱銘柄数です。1年で61社という銘柄数は全証券会社の中でも3位を誇る実績ですので、IPO投資に興味がある方に適していると言えるでしょう。

そこで初めに、外国株式や投資信託の商品ラインナップや、マネックス証券の今後の見通しについて詳しく解説します。

1-1. マネックス証券の商品ラインナップ

マネックス証券の商品ラインナップは以下のとおりです。

商品ラインナップ マネックス証券で商品を買うメリット
NISA 手数料が実質無料
iDeCo 運営管理手数料が無料
国内株 分析ツールであるマネックス銘柄スカウターがある
米国株 取扱銘柄数は5,000銘柄超(※1)
投信・投信つみたて 投資信託を保有するだけでポイントが貯まる
新規公開株(IPO) IPO抽選が完全平等
ETF 21銘柄で米国ETFの現物取引買付手数料(税抜)を全額キャッシュバック
FX 米ドル0.2銭で取引しやすいスプレット水準
暗号資産CFD BTC(ビットコイン)やJPY、XRP(リップル)など有名な仮想通貨を取引可能。
債券 さまざまな種類を取引できる

※1 個別株式・ADR・ETFの合計(含む売りのみ)。2023年10月時点。

(出典:マネックス証券HP

1-2:マネックス証券の強みとは

マネックス証券の基本情報がわかったところで、次はマネックス証券のよい点を3つに絞って紹介します。

  • 少額投資家でも当選チャンスのあるIPO
  • 5,000を超える米国株の取扱銘柄数と業界トップクラスの低コスト
  • NISAを始めるなら手数料が全額キャッシュバック

マネックス証券では、口座を保有して応募するだけでもIPO当選を狙える証券会社です。マネックス証券は、預かり資産の額に関わらず平等に当選のチャンスが与えられる公平な抽選方法を採用しています。IPO投資を考えているのなら、マネックス証券が最適でしょう。

また、マネックス証券の米国株取引は大手証券会社の中でもトップクラスの評判。海外証券会社の買収を経て、米国株の取扱銘柄数をが5,000銘柄を超えている点も魅力です。

そして、米国株を手軽に取引できる環境も整っており、手数料が低コストはもちろんのこと、米銘柄分析に役立つ多様なツールも用意されています。加えて、主要ネット証券の中でも珍しく米国株の時間外取引(プレマーケット・アフターマーケット)が可能なので、一般的な証券会社よりも取引時間が長く、米国株で利益を狙えるチャンスが広がります。

さらに、マネックス証券の新NISA口座では、国内株式の売買手数料が無料であり、米国株・中国株は買付時の国内取引手数料が全額キャッシュバックされます。新NISAの売買手数料が実質無料となる証券会社は、マネックス証券を含めて5社しかありません。新NISAで米国株投資やIPOを考えている方は、マネックス証券が最有力候補です。

特に「新NISA×米国株投資」や「新NISA×IPO」形式での運用を検討している方は、取扱銘柄数や手数料、抽選の当たりやすさを考慮すると、マネックス証券の口座は最適な選択肢の一つと言えるでしょう。

2.マネックス証券が投資家に選ばれる理由

マネックス証券は、投資初心者〜上級者までさまざまな方が利用している証券会社です。本章では、幅広い層の方が利用している理由を深掘りします。

2-1. 新規投資家がマネックス証券を選ぶメリット

初めて証券会社を持つ方がマネックス証券を選ぶメリットは、多くあります。本章では、大きく3つに分けて紹介します。

2-1-1. 小額から投資できるポイント投資

投資は元本保証のない商品が多いため、損失リスクが新たな投資家にとっての心理的なハードルとなることがあります。マネックス証券が提供する「マネックスポイント」を利用すれば、小額からのポイント投資が可能で、リスクを最小限に抑えながら積極的にチャレンジすることができる環境が整っています。

マネックスポイントは、マネックスカードでの支払いやマネックス証券での投資信託の保有を通じて獲得できます。ポイントの獲得方法には、毎月の平均保有残高に対して年率最大0.08%のポイントが付与されるほか、カードショッピングでの100円(税込)ごとに1ポイント、また投資信託の積立決済で約定金額の最大1.1%のポイントが得られます。

このマネックスポイントは、Amazonギフトカードやdポイントなどの一般的なポイントサービスに交換することができます。また、投資信託の購入や株式取引(株式手数料充当ポイント)、暗号資産(ビットコイン、イーサリアム、リップル)などの投資に利用することも可能です。

損失リスクに懸念を感じて投資を始めるのをためらっている方は、ポイント投資から始めて経験を積み、その後余剰資金を用いた投資へとステップアップしてみるのも一つの良い方法です。

2-1-2. お得に投資ができるクレカ積立

また、マネックス証券でクレジットカードを利用して投資信託を購入する「クレカ積立」を活用すれば、一般的な証券会社よりも高い還元率でお得に投資できます。証券会社ごとのクレカ積立比較は以下のとおりです。

証券会社名 マネックス証券 SBI証券 楽天証券 auカブコム証券
クレジットカード名 マネックスカード 三井住友カード 楽天カード au PAY カード
ポイント還元率 1.1% 0.5% 0.2%~1.0% 1.0%

※1 特典やキャンペーンなどは除く

※2 スタンダード(通常)カードで比較

(出典:マネックス証券HP

このようにマネックス証券は、業界でもトップクラスのポイント還元率を誇ります。クレカ積立のポイントは、値上がり益の有無に関係なく入手できるため、投資信託の値動きに影響を受けず少しずつ着実に資産を増やせる点も、初心者向けと言えるでしょう。

また、このクレカ積立で貯まるのは前述したマネックスポイントです。積立投資を通じて貯まったマネックスポイントは、さらにポイント投資として再投資して複利効果を最大化できるほか、クレジットカードの支払いに充当するなど幅広い用途があります。

特に投資信託をお得に購入したい投資初心者の方は、クレカ積立が業界トップクラスのマネックス証券の口座を開設してはいかがでしょうか。

2-1-3. 新NISAに対象とされている商品の手数料が実質無料

さらにマネックス証券では、新NISAを利用して購入した商品の手数料を全額キャッシュバックが適用されます。2023年9月までのマネックス証券と他社の比較は以下のとおりです。

*2023年9月28日時点の各社公表資料をもとにマネックス証券作成。主要ネット証券とは、auカブコム証券、SBI証券、松井証券、楽天証券、マネックス証券を指します。

出典:2024年にマネックスが進化する!NTTドコモとの資本業務提携を発表

投資では、少額の値上がり益が出た場合でも、取引の際に発生する手数料によって結果として損失になるケースも少なくありません。特に、積立投資や短期投資をメインの投資手法とする方は、運用コストの発生や取引回数が多くなる等の理由から、売買手数料が膨らむ傾向にあります。

そのため投資の際は、低コストでの運用と、取引手数料の低減がカギと言えるでしょう。この点マネックス証券の新NISA投資では、売買手数料が「現行NISA口座での保有分売却手数料」を含めて無料となります。新NISA制度を活用して、この機会に投資を始める方は、マネックス証券で低コストの資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。

2-2. 投資家がマネックス証券を選ぶメリット

続いて、個人投資家にとってマネックス証券を選ぶメリットについてご紹介しましょう。マネックス証券は上級者向けの優秀な機能や制度も充実しているため、2つ目・3つ目の証券会社としても選ばれています。

2-2-1. 優秀な銘柄スカウター・上級者向け取引ツール

マネックス証券の口座を開設すると、マネックス銘柄スカウターが利用できます。マネックス銘柄スカウターとは、銘柄の健全性を調べたり、あなたの求めている銘柄を探せたりする便利な分析ツールのことです。

便利な機能は、大きく分けて以下の4つが挙げられます。

  • 過去10期以上の長期業績をグラフ表示
  • 3か月ごとの業績表示
  • 業績やアナリストの予想が組み込まれた10年スクリーニング
  • PBRやPERに基づく理論株価

他社の分析ツールよりも、機能が多く使いやすいと評判の機能です。日本株以外にも、米国株や中国株にも対応しているため、今後外国株式に興味を持っている方は利用してみてはいかがでしょうか。

加えて、マネックス証券では注文方法も豊富。成行・指値といった基本的な注文方法に加えて、逆指値・トレールストップ・OCO(ツイン指値/OCOs)・連続注文など、より複雑な注文方法にも対応しています。

2-2-2. 100%「完全平等」抽選で実施されているIPO

前述した通り、マネックス証券はIPOの抽選を100%完全平等で行っているため、どのような方にも同様にIPO株の当選チャンスが確保されている点も魅力です。なお、IPOとは、Initial Public Offeringの略称で、株式市場で初めて株式を公開(上場)することです。

他の証券会社では、IPOの抽選方法で以下のような制度を採用している場合があります。

名称 仕組み
完全平等 購入申込の口数に関わらず、1人につき抽選権が1枚与えられる
口数比例 株式一口ごとに抽選権が1枚与えられ、抽選資金が多いほど当選確率が上がる
個人優遇 預け残高・過去の手数料支払い総額など、個人によって当選確率が変動する

この点、マネックス証券は「完全平等」抽選であり、抽選資金が少ない小規模投資家にも平等に当選の可能性がある点が特徴です。IPOに興味を持っている方は、マネックス証券を検討してみてはいかがでしょうか。

2-2-3. 割安で優秀なロボアドバイザー

マネックス証券は、割安かつ優秀なロボアドバイザーを利用できます。ロボアドバイザーとは、AIを利用して、ポートフォリオのリバランスや投資アドバイスをするサービスです。

この点、ロボアドバイザーに対する投資上級者の懸念としては、手数料が高く、かつ自分好みの自由な投資ができない点が挙げられます

しかしマネックス証券のロボアドバイザーは、マーケットの専門家や金融工学の理論に基づいた優秀なサービスを提供しつつも、他社に比べ割安な手数料です。加えて、運用はお任せからカスタマイズまで自在なので、ご自身の投資スタイルやレベルに合わせて活用できるのも特徴です。投資初心者に限らず、上級者でも大いに活用できるロボアドバイザーだと言えるでしょう。

3. マネックス証券利用者の評判

続いては、マネックス証券を実際に利用している方の意見や評判をご覧ください。

3-1. 新規投資家たちの声

  • 40代|男性
    はじめて開設した証券口座がマネックス証券でしたが、特に問題なく対応できた点が良かった。
  • 60代以上|男性
    注文の出しやすさと処理の早い点。手数料が安い(インターネット証券を利用する最大のメリットだと考えています)。
  • 60代以上|男性
    出金口座の変更手続きが複雑で、時間がかかってしまうほか、入出金口座にネット銀行が使えない点が気になる。

(出典:マネックス証券 ネット証券の評判・口コミ

新規投資家の方たちからは、以上のような意見がありました。注文の出しやすさや、初心者でも問題なく利用できる点を称賛する意見がある一方、出金口座の変更手続きに置ける手続きの複雑さに言及している声もありました。

3-2. 投資家の声

  • 50代|女性
    株価チャートが長期も見ることが出来るのが良い。また、保有株式のアナリストレポートや、決算報告をマメに行ってくれる点も好印象。
  • 40代|女性
    個人向けのツールや分析ツールなどが、他社と比較してわかりやすく、かつ充実していると感じる。
  • 60代以上|男性
    これは多くの証券会社に共通する問題であるが、デリバティブ商品である「仕組債」を「債券」として販売していることが気になった。

4. マネックス証券の手数料について

マネックス証券の主な手数料体系は以下のとおりです。

NISA(現行一般NISA)
国内株式 取引手数料 0円
投資信託 申込手数料 0円
米国株 買付時の国内取引手数料 実質0円(全額キャッシュバック)
中国株 買付時の国内取引手数料 実質0円(全額キャッシュバック)
株式取引・信用取引(税込)
取引毎手数料コース(現物取引) 最低55円~
取引毎手数料コース(信用取引) 最低99円~
一日定額手数料コース 最低 550円~
ワン株(単元未満株) 買付時 0円

売却時 約定代金の0.55%
(最低手数料52円)

新規公開株 公募・売出株(参加費用・購入時手数料) 0円
立会外分売(買付手数料) 0円
外国株式
米国株 国内手数料 最低0ドル~
(最低手数料を超える場合は約定代金の約0.495%、上限手数料は22米ドル)
中国株 国内手数料 約定代金の0.275%
(最低手数料49.5香港ドル、上限手数料495香港ドル)
先物・オプション
日経225ミニ(1枚あたり) 38.5円
日経225先物(1枚あたり) 275円
日経225マイクロ(1枚あたり) 11円
JPX日経400先物(1枚あたり) 55円
日経225オプション(最低手数料198円) 約定代金の0.198%
(最低手数料198円)
日経225ミニオプション 約定代金の0.198%
(最低手数料19.8円)
その他費用
マネックス・ゴールド 買付手数料 約定代金の1.65%
iDeCo 0円
投資信託 申込手数料 0円
債券 取引手数料 0円~
(取引手数料は発生しないが、外国債券の取引時に所定の為替手数料が発生)
FX(外国為替証拠金取引)取引手数料 0円
暗号資産CFD取引手数料(暗号資産関連店頭デリバティブ取引) 0円

(取引手数料は発生しないが、朝7時時点で保有する未決済ポジションに対してレバレッジ手数料が発生)

口座開設・維持費 0円

(出典:マネックス証券)

前述したNISA口座のキャッシュバック以外にも、マネックス証券は手数料面で大きなメリットがあります。例えば単元未満株の取引では、買付時の手数料が0円。しかも対象となる銘柄が豊富で、東証・名証に上場する全銘柄を売買できる点も魅力と言えます。

また、米国株買付時に為替手数料が無料となる点、中国株の売買手数料が低水準な点も特徴で、海外株式取引の際にコストを抑えることが可能です。

5. マネックス証券で現在開催中のキャンペーン

マネックス証券が2023年12月現在に行っている主なキャンペーンは以下のとおりです。

(出典:マネックス証券)

特に注目したいキャンペーンは「【最大2.2%ポイント還元!】NISA口座でのクレカ積立 全力ポイント還元!」です。

通常なら1.1%ポイント還元されるクレカ積立が、期間限定で最大2.2%のポイント還元が受けられるように。クレカ積立でのポイント還元率としては、業界トップクラスの高さです。来年の新NISAに向けて証券口座を開設したいなら、マネックス証券を活用しましょう。

6. IPO・米国株・新NISAならマネックス証券

マネックス証券は、特に新たに証券口座を開設し、投資を始める方への利用をお勧めできる証券口座です。その理由としては、以下が挙げられます。

  • 初心者にもわかりやすい銘柄スカウター
  • お得に、少額に、投資ができるサービス
  • 新NISAの売買手数料がキャッシュバック
  • 見やすい取引画面

証券会社大手であるSBI証券や楽天証券の手数料無料サービスに追随する動きも見せているため、将来性の高さも期待できます。

また、仮想通貨投資家にとっても、新しい分散投資の先として株式や投資信託を考えている方は多いでしょう。マネックス証券では、幅広い商品ラインナップのため、分散投資先を選びやすいです。仮想通貨以外の投資先を考えている方は、マネックス証券の口座を開設して取引してはいかがでしょうか。

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