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仮想通貨AIエージェント銘柄ElizaOS(旧ai16z)とは?特徴・購入方法まで解説

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暗号資産(仮想通貨)市場で注目を集めているAIエージェント。CoinGeckoの2024年年次レポートによると、AIエージェントの時価総額は2024年第4四半期の約50億ドルから、最大30倍を超える急成長を遂げました。

出典: CoinGecko

AIエージェントには金融に特化した「DeFi(分散型金融)」や、ミームコインの作成に特化した「AI MEME」など様々なジャンルが存在します。その中でも、AIエージェントのインフラ分野で時価総額(1.5億ドル)でトップクラスに位置しています。

当初はAIエージェントによるVC(ベンチャーキャピタル)的な投資運営が注目されていましたが、現在のElizaOS(ai16z)は、より大きな視点で「AIエージェントが活動するためのOS」として進化を遂げています。AIが主体となることで組織の透明性が高まり、データドリブンな意思決定が可能になる点が評価されています。

本記事では、話題のAIエージェント「ElizaOS(ai16z)」について、その特徴や将来性を中心に詳しく解説します。

目次
  1. ElizaOS(ai16z)とは
  2. ElizaOS(ai16z)の開発組織
  3. ElizaOS(ai16z)の特徴
  4. ElizaOS(ai16z)の将来性
  5. ElizaOS(ai16z)の買い方
  6. ElizaOS(ai16z)への投資リスクや注意点

ElizaOS(ai16z)とは?

ElizaOS(ai16z)は当初、AIエージェントによる自律的な投資運営で注目を集めましたが、現在は「AIエージェントが活動するためのOS(オペレーティングシステム)」として再定義されています。
具体的には、複数のAIエージェントが協調し合い、自律的に意思決定や活動を行えるようにするオープンソースのフレームワークを提供しています。これにより、投資やガバナンスだけに留まらず、インターネット全体でAIが活躍するための基盤となることを目指しています。

名称について
3か月前までは「ElizaOS(ai16z)」の名称が広く使われていましたが、最新の公式アナウンスでは「elizaOS」という呼称が主流です。また、ソラナ(Solana)チェーン上のネイティブトークンがエコシステムの経済圏を支えています。

変化した役割
・以前は「VC AIエージェント」として注目を集めましたが、現在はより大きな視点でAI×ブロックチェーン×ガバナンスを総合的に扱うOSとして発展している点が特徴です。
・Solana上のトークン(AI16Z)を中心に、投資・ガバナンス・クリエイティブ分野など幅広いAIエージェントの活動を支援しています。


ElizaOS(ai16z)の開発組織

コミュニティ主導とオープンソース
ElizaOS(ai16z)は、開発者コミュニティによって活発に開発が進められているオープンソースプロジェクトです。開発を統括する中核組織として「Eliza Labs」が設立されており、最先端のマルチエージェントアーキテクチャやAI技術を活用した実験・研究が行われています。

関連:ai16zからElizaOSへ — Shaw氏が語る分散型AIエージェントの未来と新たな展開 【独自取材】

ガバナンス体制
ElizaOSのガバナンスは、AIエージェントとコミュニティ(トークンホルダー)の協働によって進められています。エージェントが日常的な運営やリソース管理を担い、人間の保有するトークンによって最終的な意思決定や戦略的指針を示すという「人間+AI」のハイブリッド型DAOを実現しています。

創設者Shaw氏の貢献
3か月前の記事でも言及されていた創設者のShaw氏は、AI技術を投資領域へ導入する先駆者の一人です。以前よりAIエージェントの開発・研究に取り組んでおり、ElizaOSの原型を作り上げました。
大手VCのa16z(Andreessen Horowitz)のパートナーであるマーク・アンドリーセン氏のSNS言及がきっかけで、ElizaOS(ai16z)は一気に注目を集めた経緯もあります。


ElizaOS(ai16z)の特徴

3.1 Eliza Frameworkの進化

ElizaOS(ai16z)の中核をなすのが、TypeScriptベースで開発されたオープンソースフレームワーク「Eliza Framework」です。

  • AIエージェントの拡張性: 複数のエージェントが相互にやりとりでき、学習した知識やコンテキストを保持したまま別の環境でも活用できます。
  • 急速なコミュニティ拡大: 3か月前にはGitHubスター数が4,531でしたが、現在は14.9Kスター・4.8Kフォーク(2025年4月時点)に達しており、大規模コミュニティが形成されています。
  • プラグイン機能: 100以上のプラグインが開発されており、SNS連携や複数のブロックチェーン対応など、あらゆるユースケースをカバーしやすい設計です。

3.2 AI-Enhanced Governance

ElizaOS(ai16z)は、AIエージェントがDAOの意思決定プロセスを支援・自動化する点において革新的です。

  • 資金管理やメンバーオンボーディングをAIが担うことで、透明性と迅速なオペレーションを両立しています。
  • 最終的な承認・戦略策定はトークンホルダーが行うため、AIの高速処理と人間の判断力を組み合わせたハイブリッドガバナンスが特徴です。

3.3 Global Trust Marketplace

以前の記事では「AI Marc」が投資判断を行う「Trust Market」が取り上げられていましたが、現在は「Global Trust Marketplace」という名称でより汎用的な市場へと発展しています。

  • AIによる信用スコアリングや取引検証を行い、SNSやWeb3プラットフォームと連携して信頼性や投資判断を可視化しています。
  • 将来的には複数のインスタンスを持つ自律分散型の信頼レイヤーとして、あらゆるコミュニティやプロジェクトで利用される可能性があります。

3.4 コミュニティ主導のオープンソース開発

ElizaOS(ai16z)は、誰でもフレームワークにアクセスし、プラグインや機能を追加できるようにすることで、オープンソースコミュニティ全体の力を活用しています。

  • 現在、500名以上のコントリビューターがプロジェクトを拡張しており、今後も多彩なAIエージェントが生まれることが期待されています。
  • AIとWeb3という先進技術を組み合わせる枠組みとして、多くの開発者や研究者が注目しています。

ElizaOS(ai16z)の将来性

4.1 エコシステムの拡大とトークン経済

ElizaOS連携組織一覧 出典:ElizaOS

elizaOSはソラナ上のトークンを軸に、ステーキングやパートナーLPプールなどの複数のユースケースを用意することで経済圏を拡大しています。

  • 自律トレーディングエージェントがマーケットでトークンを買い戻す仕組みなど、AIならではの運用モデルにも注力しています。
  • かつては「独自L1ブロックチェーン構想」も検討されていましたが、現在はソラナ上での機能強化とマルチチェーン対応を視野に入れながら柔軟に拡張していく方針です。

4.2 AIDAO(AI × DAO)の革新

ElizaOSコミュニティでは、自らを「AIDAO(AI × DAO)」と位置づけています。

  • エージェントが大半のオペレーションや情報整理を行い、人間は提案や重要な判断に集中できる体制を目指しています。
  • この設計により、効率化と透明性が大幅に向上し、新しい形の自律分散型組織として注目されています。

4.3 Eliza Labsが牽引する研究開発

Eliza Labsは、ElizaOS(ai16z)の将来像を描く研究開発部門です。

  • Eliza v2: マルチエージェントの協調や大規模運用を見据えたアップグレード版。
  • Global Trust Marketplace: 従来の投資判断だけでなく、あらゆるオンラインコミュニティの信用情報を集約し、評価を行う次世代プラットフォーム。
  • DegenSpartanAI / Eliza Studios: トレーディング戦略とコミュニティ要素を融合させたエージェントや、クリエイティブ領域でのAI活用を推進するプロジェクトなど、多様な取り組みが進行しています。

以上のように、ElizaOS(ai16z)は投資やガバナンスを超えて、インターネット経済全体における「AIエージェント活用の基盤」として急速に進化しています。
特にエージェント同士が自律的に連携する構想は、Web3時代の新たなイノベーションをもたらす可能性を秘めています。

ElizaOS(ai16z)の買い方

ElizaOS(ai16z)トークンを購入するために、ソラナネットワークに対応したウォレットを用意する必要があります。

ここでは、ElizaOS(ai16z)トークンを「Phantomウォレット」を用意してDEXの「Orca」での購入手順を紹介していきます。

Solana対応ウォレット(Phantomなど)の用意

  • Phantomなどのソラナネットワーク対応のウォレットを用意します。
  • ウォレットに少量のSOL(支払いに利用するトークン、ガス代)を入金します。

DEX(分散型取引所)での購入手順

OrcaまたはJupitarなどのElizaOS(ai16z)に対応したDEX(分散型取引所)で購入することが可能です。DEXを利用するので、スリッページ許容度の設定などを見直してから取引を行いましょう。

  1. スマホ版をご利用の方はPhantomウォレットを開いて、右下のタブの検索エンジンから「Orca」と検索します。

    出典: Phantom Wallet

  2. ウォレットをOrcaに接続します。ソラナネットワークを選択し、画面内の「Connect Wallet」をタップします。

    出典: Orca

  3. 接続したいアカウントになっているか確認し、「接続」をタップします。

    出典: Phantom Wallet

  4. Orcaの画面に戻り、Receiveから銘柄をタップします。

    出典: Orca

  5. 検索ボックスで「ElizaOS(ai16z)」と検索し、下に表示されるリストからElizaOS(ai16z)をタップします。

    出典: Orca

  6. 最後に支払うトークンと数量、受け取るトークンがElizaOS(ai16z)になっているか確認をし、「Trade」をタップします。

    出典: Orca

ElizaOS(ai16z)への投資リスクや注意点

AIの信頼性:ElizaOS(ai16z)は、AIの能力を活用して、投資プロセスを自動化します。このAIによる投資判断の精度や信頼性が未知数という注意点があります。

プロジェクト成長の不確実性:新規プロジェクトなので公開されている情報がまだ少ないです。将来的にどのようなプロジェクトになるのか、最新トレンドであるAIエージェントトークンへの需要などを加味しながら今後も情報を追っていく必要があります。

価格変動リスク:2024年10月にローンチされた新規トークンで、流動性が低いため価格変動が激しいです。今後価格が乱高下する恐れもあるため、余剰資金で投資しましょう。

セキュリティリスク:プロジェクトが依存する技術が未成熟であったり、セキュリティ対策が不十分であったりする場合、ハッキングやデータ漏洩のリスクが高まります。Phantomなどの個人ウォレットでトークンを管理する場合は投資家自身でウォレットのセキュリティ対策を講じる必要があります。パスワードなど重要な情報を流出させないように定期的にセキュリティを見直しましょう。

なお、ElizaOS(ai16z)への投資にあたっては、現在国内取引所で取扱いがないので、購入するためには海外取引所やDEXを利用する必要があります。

国内取引所については、仮想通貨取引所「SBI VC トレード」が初心者におすすめです。

〈注意事項: 海外の取引所は日本の法規制の管轄外にあるため、トラブルが発生時に投資家保護の仕組みの対象外になり得ます。

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