- 減損処理で約15億円の純損失
- HeartSciencesと合併でナスダック上場目指す
ジーキャッシュ採掘能力を拡大中
デジタル・カレンシー・グループ(DCG)傘下でプライバシー重視型暗号資産(仮想通貨)ジーキャッシュ(Zcash)採掘を手がける米フォーティチュード社(Fortitude Mining Holdings)は20日、2026年第2四半期(4~6月期)の決算を報告した。
保有するマイニング設備全体でのZECハッシュプライス(一定の計算能力あたりの期待収益)およびハッシュレート(計算能力)の好調な推移に支えられ、売上高は2,090万ドル(約33億円)に達している。第1四半期(1~3月期)の1,920万ドルから約8.9%の増収となった。
同社は、6月までの3か月間で平均稼働ハッシュレート4.0ギガソリューション/秒(GSol/s)を維持し、約33,646 ZECを採掘した。また、拠点および設備の拡張により、自社で所有・運営する電力容量が7拠点で合計60メガワットを超えたと述べている。
ギガソリューション/秒(GSol/s)とは
ジーキャッシュなど「Equihash」というアルゴリズムを採用する仮想通貨で採掘性能を表す単位。特定の条件を満たす解(ソリューション)を1秒間に何回見つけられるかを示す。ギガは10億倍を意味しており、ギガソリューション/秒は1秒間に数十億回もソリューションを計算・発見できる能力のことだ。
一方で、950万ドル(約15億円)の純損失を計上。これは主に、マイニング機器に関する1,030万ドルの減損処理によるものだ。
フォーティチュードのエリック・エリンソン最高財務責任者は、調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却前利益)は850万ドル(約14億円)で堅調な営業キャッシュフローを確保したと述べている。この数字からは、560万ドルの減価償却費や360万ドルの取引関連費用などが除外されている。調整後EBITDAは収益の約41%に相当した。
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DCG傘下のFortitude Miningが、ネブラスカ州プロッサーの12.5MW施設買収を完了。純支出約470万ドルで電力ポートフォリオは7拠点60MW超に拡大。ナスダック上場計画やジーキャッシュ(ZEC)採掘コスト圧縮の狙いを読む。
HeartSciencesと合併でナスダック上場へ
フォーティチュードのアンドレア・チルズCEOは、同四半期は好調であり、垂直統合型戦略における勢いを示すものになったとして、次のように続けている。
HeartSciencesとの事業統合を通じた公開市場への上場に向けて取り組みを進める中、私たちは今後の事業機会とそれを実現する当社の能力に手ごたえを感じているところだ。
フォーティチュードは8月12日、株式引受契約に基づき、第三者割当増資によりナスダック上場のAI医療技術企業HeartSciencesの普通株を合計41万1,522株取得した。
これは、両者の合併取引の完了予定時期に至るまでのHeartSciencesの運営費を支援するものである。本取引は、垂直統合型のジーキャッシュ採掘プラットフォームであるフォーティチュードを公開市場(ナスダック)に上場させることを目指すもので、2026年下半期に完了する予定だ。
合併後の新会社はティッカーシンボル「TUDE」で取引される見込みである。
なお、競合の動きとしては今月、ジーキャッシュ・トレジャリー企業サイファーパンク・テクノロジーズが、「サイファーパンク・マイニング」というジーキャッシュのマイニング設備をローンチしたことを発表した。
関連記事:サイファーパンク、ジーキャッシュのマイニング設備を米国で展開
サイファーパンクは、仮想通貨ジーキャッシュのマイニング設備をローンチしたことを発表。ハッシュレートは全体の約18%を占めると説明している。



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