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テレグラム、「グラム・ウォレット」を一部に先行提供

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 将来のアップグレード時にユーザーは移行手続き不要
  • テレグラム・アプリにデフォルトで組み込み

自己管理型ウォレットを順次展開

メッセージアプリ「テレグラム」のパーヴェル・ドゥロフCEOは1日、独自のセルフカストディアル型暗号資産(仮想通貨)ウォレット「グラム・ウォレット」を、一部のユーザーが利用可能になったと発表した。

今後数週間かけて、テレグラムの10億人以上のユーザーへ向けて順次展開していく予定だとしている。また、ウォレットの仕組みがバリデータに承認されており、将来的なアップグレードの際にも、ユーザー側で面倒な移行作業は必要ないとも述べた。

TONネットワークのバリデータは最近、Config-123というアップグレードを承認した。これは、個々のウォレットが持つ小さく恒久的なスマートコントラクトが、ネットワークレベルで一元管理される共通のウォレット・ロジックを参照する仕組みを導入するものだ。

バリデータがネットワークレベルのソフトウェアを承認したことにより、個々のユーザーはウォレット・コントラクトの移行作業をせずにウォレット機能を更新できる格好だ。

ドゥロフ氏は、「これはノンカストディアル型ウォレットを実用的なものにするために私たちが構築したイノベーションの一つに過ぎない」としている。

ノンカストディアル型ウォレットとは

自己管理型ウォレットとも呼ばれる。仮想通貨取引所などの第三者(事業者)に依存せず、ユーザー自身が秘密鍵を直接管理するデジタルウォレット。

既存ウォレット・仮想通貨ソリューションと差別化

グラム・ウォレットはテレグラム・アプリに直接組み込まれたソリューションとして設計されており、チャット内での即時P2P(個人間)取引を可能にする。GRAMトークンの送金にとどまらず、決済機能や、デジタルギフト、プレミアム電話番号といった、テレグラムのエコシステム内での購入にも対応するものだ。

バリデータの一つとしてアップグレードの投票に参加したグラム(旧称:トンコイン)・トレジャリー企業「トン・ストラテジー」によると、ウォレットの初期バージョンには、署名検証、取引実行その他が含まれており、二段階認証や定期支払いなどの機能もサポートするように設計されているとされる。

新ウォレットの立ち上げに伴い、既存のウォレット・デジタル資産ソリューション、「ウォレット・イン・テレグラム」は「Walt」へとリブランドされる見込みだ。

これまではテレグラムのデフォルトのウォレットだったが、今後は「グラム・ウォレット」がデフォルトになり、「Walt」はマルチチェーン金融プラットフォームへと移行する。「Walt」はテレグラムの検索機能からアクセス可能であり、4つのブロックチェーンにまたがる300種類以上の仮想通貨を取り扱う予定だ。

関連記事:テレグラムウォレットが永久先物をローンチ、仮想通貨や原油などの取引が可能に

テレグラムのソリューション「ウォレット・イン・テレグラム」は、永久先物取引機能をローンチしたことを発表。仮想通貨や株式、原油など50超の資産を最大50倍のレバレッジで取引できる。

テレグラムは、MTONGA(Make TON Great Again:TONを再び偉大に)というロードマップを掲げている。

4月以降、処理速度を向上させ、手数料を6分の1に削減。トン財団に代わりテレグラムがネットワークの最大バリデータになり、トンコインのグラムへの名称変更を行うなどの施策を実施してきた。

関連記事:テレグラム、仮想通貨TONの名称をGramに変更する提案を実施 投票を開始

TONのプロジェクトは、仮想通貨トンコインの名称をグラムに変更するためのコミュニティ投票を開始したと発表。この提案を行ったのは、最初にTONを開発したテレグラムである。

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