- 発見から5日で公表、深刻度は「中」
- 修正版を4系列で配布、BSDも影響対象
ノード停止を招く脆弱性を修正
ビットコイン(BTC)の主要ノードソフトウェア「ビットコインコア(Bitcoin Core)」の開発チームは28日、Linux以外のOSで動くノードがメモリ不足でクラッシュする恐れのある脆弱性(CVE-2026-117350)を公表した。修正はバージョン29.5、30.4、31.2、32.1で配布済みだ。
深刻度は「中(Medium)」に分類され、発見は容易な部類とされる。開示内容が示す影響は個々のノードの停止で、ネットワーク全体が止まる性質のものではない。Linux上で稼働するノードは対象外。
関連記事:ビットコインコア、AIで容易に発見する脆弱性は修正版を最短で公開する方針
仮想通貨ビットコインのソフトウェア、ビットコインコアが22日、人工知能で容易に見つかる脆弱性の修正版を最短で公開する方針を新たにセキュリティポリシーに加えた。開発者は、AIで再発見しやすい脆弱性の報告が増え、長い公表猶予は効果が乏しいと指摘。
受信量の制御をすり抜ける不具合
ビットコインコアは、接続先のノード(ピア)から受け取った処理待ちデータが一定量を超えると、読み込みを一時停止して溜め込みすぎを防ぐ仕組みを持つ。ところがLinux以外の環境で使われるソケット監視処理には、停止中でも特定のイベントをきっかけに読み込みが走る経路が残っていた。
開示によると、悪意あるピアはTCPの緊急データを送ることでこの経路を起動でき、処理待ちデータを上限なく積み上げられた。接続中のWindows、macOS、BSDのノードを容易に停止させられる状態だったという。
AIの自動スキャンが発見、5日で公表
不具合を見つけたのは、米ブロック社のビットコイン開発部門Spiralに所属するエリアス・ローラー氏の「Project Loupe」だ。LLM(大規模言語モデル)を用いた自動スキャンで検出した。開発者のグレゴリー・サンダース氏が内容を検証し、同日中にビットコインコアのセキュリティチームへ報告した。
発見は23日。アントワーヌ・ポワンソ氏が26日に修正のプルリクエスト(#36665)を提出し、同日マージされてバージョン29から32の各系列にも反映された。27日に31.2と32.1、28日に29.5と30.4がリリースされ、同日の公表に至った。



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