こちらは「後編」の記事になります。
まずは、「前編」からご覧下さい。
Lisk Academyとは
CEOのMax Kordek氏をはじめとするマーケティングリーダーのThomas Schouten氏, マネージャーJacob Kowalewski氏などが一様にして口をそろえたのは、開発者の育成やブロックチェーン技術に対するリテラシーの向上です。
Lisk Academyは、ブロックチェーン関連情報を提供する教育の場を通してブロックチェーン技術の発展に大きく寄与し、次世代のデジタルインフラ構築に貢献できることを目指します。
Lisk Academyは、初心者向けのBlockchain Basicsと、上級者向けのBlockchain Businessの二部構成になります。
現段階で、Basicsではブロックチェーン基礎、技術、価値、そして使用事例の四項目を学習することができます
Businessでは、ビジネスの世界におけるブロックチェーン技術の使用例、事業、仮想通貨、ICOの四項目を学習することができます。
Lisk Core 1.0.0について
共同設立者のOliver氏はLisk Core1.0のゴールを以下のように述べ、開発段階の進捗としてゴール5項目は既にすべて完了しており、最終段階として品質保証のチェックを行っています。
Thomas氏が言う通り、Liskチームは『スピードよりもクオリティを重視』します。なおβ版のリリースは今後4~6週間だと発表しました。
- 新APIのデザインと導入
- P2P転送レイヤー書き換え
- Atomic block writesを完全サポートするためのデータベースレイヤー書き換え
- タイプ0トランザクションに64byteデータフィールドを追加
- Lisk本社にてチームを結成
手数料改善の取り組み
LSKコインユーザーが注目している点は、トランザクション手数料の改善です。
現状では以下の手数料システムになりますが、LSKコインの価額上昇に伴い当初Liskが想定していた手数料を超え、ユーザーにとって大きな負担となっています。
クリプトグラファーのIker氏は、『Liskエコシステム内の複数の要素に基づいたスケーラブルでダイナミック(変動する)な手数料システムを模索中』だと述べました。
導入はLisk Core1.0の導入後としていますが、これ以上の詳細の発表は今回のイベントではありませんでした。
しかし新しい手数料制度が導入されれば、現在のLSKコイン使用の負担は軽減され、より多くの方がDelegate Votingに参加することが可能になり流動性の向上につながるでしょう。
財務(資産)状況のアップデート
最後にMax氏から、Lisk Foundationの財務状況のアップデートがありました。
この画像の通り、LFの全資金(ビットコイン、ビットコインゴールド、米ドルなど)を法定通貨のスイスフランに換算すると、3億スイスフラン(約344憶円)以上の軍資金があると発表しました。
さらに2017年、全プロジェクトに費やした支出は500万フラン(約5.7憶円)であり、今後の支出予測は以下の画像の通りです。
なんと今年(2018年)は、昨年の支出額の5倍にあたる2500万フラン(約29億円)だと発表しています。
Max氏が今後どのようなプロジェクトを予定しているのか、現時点では定かではないですが、支出予測額から判断すると、Liskは今後さらに大きな動きをみせるのではないかと予想できます。
今後も、Liskチームの動きには目が離せません。
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