- ブロックチェーンを活用した「楽天コイン」
- 国内外のサービスで会員情報とポイントを総合管理出来るコインです。また、現状では構想段階であり、導入時期などは不明とのことです。
- 大手企業が次々にブロックチェーン技術へ関心を示す
- 仮想通貨取引所の設立と金融庁の登録を目指す「LINE」、仮想通貨決済導入を2018年内に予定している「メルカリ」など、フィンテック業界の躍進が目立ちます。
楽天コインとは
楽天コインとは、楽天の三木谷浩史会長兼社長(以下、三木谷氏)が27日に発表した、ブロックチェーン技術を利用し、国内や海外でのサービスで会員情報とポイントを統合管理できるコインです。
現状では構想段階であり、具体的な導入時期などは不明のままです。
三木谷氏はスペイン・バルセロナで開催した「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」に登壇し、以下のように語りました。
「MNO(携帯電話事業者)のゲームチェンジャーになる」
「ネットワークやコンテンツ、EC(電子商取引)は密接な関係になっています。今後は様々な巨大企業が携帯電話事業に興味を持つでしょう」
各大手企業が次々にブロックチェーン技術へ興味を示す
ネットサービスを提供する数々の大手企業が、ブロックチェーン技術への関心を強めている傾向にあります。
例えば、今や日本人にとってなくてはならないアプリとなっている「LINE」も、金融子会社「LINEファイナンシャル」を設立し、ブロックチェーン技術の開発を手掛けようとしています。
また、モバイル決済サービス「LINE Pay」で仮想通貨決済の導入の検討や、アプリ経由の仮想通貨売買、仮想通貨取引所の設立も目指しています。
現在は金融庁の仮想通貨事業者登録の申請を行なっているとのことです。
また、フリーマーケットアプリ大手のメルカリも、2018年内に仮想通貨決済導入を目指す見込みです。
メルペイ代表取締役の青柳直樹氏は、日経FinTechの取材で以下のように述べています。
「(仮想通貨の)社会実装において、先鞭をつけたい」
このように、ITと金融を統合したフィンテック業界の動きは年々活発になっており、特にブロックチェーン技術が注目の的となっていることは明らかです。